CES海の環境教育プログラム-アクティビティ アウトライン


Web of Marine Life


プログラム名 ウェブオブマリンライフ Web of Marine Life


■概要
・スノーケリングもしくはスクーバで行う自然観察と、室内での作業の組み合わせで進行。
・フィッシュウォッチングを通じて海と自分とのつながりを感じる活動。



■テーマ(伝えるべきメッセージ)
海の生き物は個々に生きているのではなく生態系の中でかかわり合っている。同時に私たち人も海の生き物とつながっている

■ゴール(ねらい)
ダイビング中に見た生きものが、他の生きものや自分自身ともつながっているということを体験的に知る(感じる)。

■オブジェクティブス(具体的な到達点。このプログラムの終わりに参加者は…)
・お気に入りの魚(生きもの)をつくる
・観察の仕方や楽しみ方を知る。
・生きものどうしのつながりのイメージを持つ
・自分の生活と海との関わりを考えるきっかけを持つ




■組 立

1.お気に入りの魚(MFF→My Favorite Fish)とは? 
説明と動機付け(そそのかし)。

2.MFFさがしとスケッチ (水中、Dive#1)
各自、お気に入りの魚を一つ決め、よく観察し水中ノートにスケッチする。
用意:水中ノート

3.観察を通してMFFにくわしくなる (水中、Dive#1 or Dive#2)
次のような観察の課題を出す。
・出会えるところ(生息環境)/・好きな食べ物(食性)/・性格(生態)/・ご近所付き合い(他種との関係)…
用意:水中ノート

4.MFF紹介カード作り
各自のMFFについて、他の人に紹介するためのカード作る。色鉛筆などをつかって楽しく。図鑑を見ながら。
用意:カード(ワークシート)、色鉛筆、図鑑

5.紹介タイム
一人一人、みんなにカードを見せながら自分のMFFを紹介。

6.環境マップにMFFをおいてみよう
あらかじめ用意した環境マップ(模造紙にポイントの環境の概要をおおまかに描いたもの)の上に、各自のMFFカードを配置してみる。
用意:模造紙の環境マップ

7.つながりを考えてみよう
 お互いのMFFどうし、さらにリーダーが適宜追加する様々なカードの間にどんなつながりがあるか考え、つながりがあるものどうしを線で結んでみる。食う食われるの関係だけでなく、共生や、場の利用など、様々なつながりを考えてみる。
さらにイメージを広げるための問いかけをしてみる。例)イルカと森林はつながっているか?、自分とサンゴはつながっているか?
用意:追加カード(サンゴ、ウニ、ヤドカリ、動物プランクトン、植物プランクトン、海藻、太陽、森林、イルカ…)、カードどうしを結ぶ線(ヒモもしくはテープ上のもの、あるいはマジック)

8.人間(自分)とのつながりは…
最後に人間のカードを追加してみる
用意:人間カード

9.わかちあい
感じたこと、考えたことを言い合う。

10.記念撮影
完成したつながりのマップをかこんで写真を撮ろう。
用意:カメラ

■実施条件

・ダイビング2回(ミニマムには1回)と、室内2時間程度。
・潜水するポイントは移動が少なく、生物や環境が多様な、浅めなポイント。落ちついて観察できる海況。
・全員が入れる作業スペース(部屋)
・用意するもの:水中ノート(各自)、MFFカード、追加カード、環境マップ(模造紙)、色鉛筆、図鑑、テープもしくはひも、マジック、カメラ

■備 考
・1996年プログラムデザインワークショップにおいて、宇津孝、高須英之、新居義之、古瀬浩史により作成された。
・お気に入りの魚(MFF)についてはダイバーNo.164FW入門参照。

copyright : FuruseK. CES 1995 ※転載等の二次的な利用についてはお問い合わせ下さい。

環境教育インフォメーションボードへ
表紙へ/to Cover Page