■旅のはじまり


それは、1996年も秋深まる11月のことだった。

もうすぐ30の声が聞こえるわれわれはいつもの酒場で、いつものようにどー しよーもなく、飲んだくれていた。

ただ、いつもと違った展開になったのはのは、以下の会話だった。

 

” ここら辺でやんぐらしく、海外でもいかないか”

”金はあるのか?”

”ない”

”じゃ、 インドだな”

”・・・なんで?”

 

なんでも、話を聞くところによると、”やんぐ”で金のないやつは、インド しかないらしい。

ということで、 やんぐらしくインドに行くことになったのであった。

 

”必要なものは?”

”堅牢じゃなかった健康な胃腸、ぐらいかな?”

”いや、ビザとか、そおゆうのはどうなってんのかなって”

”そういうのもいるかもな。”

”・・・・・”

”あとは 勢いだけよ。 なんとかなるのが人生よってな”

”・・・・・”

 

こうして、いままでの28回の正月のうちおそらく2番目ぐらいにHardでLoseな 正月を迎えるのであった・・・


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