ilniasia's songs

イルニアシアの詩

○詩その1「題名不明」

その山の向こう 朝もやの中
その緑の谷に 里がある
あなたが育った 懐かしい場所(とこ)

里には無かった 剣(つるぎ)つかんで
あなたは今はたくましい風
祖国のためにと 吹き続けてる

だけど決して忘れないで
ここであなたを 待つ人のこと
あなたはやさしい海から生まれ
愛する者の ために吹く風

決して 嵐として 生きないで

里には無かった 剣(つるぎ)つかんで
人の涙に 気付きはしない
なぜに兵士になりたいのか………


○詩その2「題名不明」

草原をかける少年は 遠い空にあこがれる
旅人から聞くは 遥かな地の物語
いつか剣を握り締め 冒険を探して旅にでる

幼なじみの少女は祈る 旅立つ少年のためだけに
その心にあるは 少年の笑顔と約束
朝もやの中に消えし たのもしき彼の姿

ああ、だがここは吸血大陸
大地が真紅に染まりしとき
その約束は永遠(とわ)に守れず

街道を行く青年は 大きな街を目指して進む
背中に背負うは 小さな袋
貧しき青年の持ち物は 夢と希望だけが詰まった袋

小鳥の歌に励まされ もう一息と歩きだす
太陽は輝く 空高く
穏やかな昼下がり 彼の道をゆく

ああ、だがそこは吸血大陸
太陽が真紅に染まりしとき
青年は静かに横たわる

その紅を薄めるは ただ流した涙のみ
恵みとなりて 大地に降るか
清く白き月の光りに 一夜一時の夢を見る

ああ、ただあるは吸血大陸
真紅に染まるは どこの地ぞ
真紅に染まるは どこの誰ぞ


○詩その3「夜明けの女神」

苦悩に追われ生を断とうと
眠れずふと夜明けに出会う
アルフェリア 天に満ちる光の女神
アルフェリア 闇の壁を打ち砕いている
青く変わる地平よ

終らない苦しみだと信じた
心に光の矢がささる
アルフェリア 麗しく腕を広げて
アルフェリア 勇気を今降り注いで
夜明けの女神

生まれ持つこの命を ずっといつくしむから
ちかい聞いて アルフェリア
たとえおびえていようと ぎこちなく生きようとも
見守っていて アルフェリア


○詩その4「題名不明」

戦うのはなんのため
故郷で待つ母親のため
戦うのはなんのため
将来を誓った恋人のため
あなたにはわからないような方法で
私も戦っているの
あなたには想像もつかないくらい
私は貴方を愛しているの
いつまでも待ってます

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