コラム:現場レポート
No.4 驚愕!人工乾燥に必要な重油量!

人工乾燥は地球を駄目にする。

現在流通している杉材の殆どは、人工乾燥材でしょう。それだけ、杉という木は乾燥させる事が難しい木なのです。では、人工乾燥で使う熱エネルギーの量は、どれだけのものなのか。熱を発生させるボイラーには様々なタイプがありますが、重油を例にとると、1週間、乾燥機を動かすのに使う重油の量は400リットルも必要なのだそうです。灯油ポリタンク20個分です。

さて、400リットルの重油を燃やすと、二酸化炭素(CO2)はどれだけ出るでしょう?

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環境破壊の人工乾燥材。

そんな木材乾燥機が全国に何台あるでしょう? それらがフル稼働したら、どれだけ地球が汚れるでしょう?

小学生にだってこれが「いけないこと」だと解ると思います。ところが、お役所では、人工乾燥を推奨し、人工乾燥機を導入すれば補助金さえ出すのです。京都議定書でCO2削減が求められている現在でさえ、この方針を変えようとしません。

木材を殺す人工乾燥。駄目な材が世に溢れる。

人工乾燥し、水分量を減らす事で、木材が丈夫になるなら、まだ議論の余地があるかもしれません。しかし、事実はその逆です。人工乾燥(高温乾燥)で一気に水分を抜くと、木の繊維が駄目になり、内部割れを起こします。また、木が持っている油分も抜けてしまうため、粘りの無い木になってしまいます。

山辺構造設計事務所が、人工乾燥材と天然乾燥材とで、強度の比較実験をした結果、仕口(継ぎ手)での強度は天然乾燥材の半分程度しかないというデータが出ました。

人工乾燥材の内部割れ(致命的欠損事故にもなる)

「脆い木」をわざわざ作っているのが、人工乾燥です。

天然乾燥がやっぱり一番。

太陽と風を使って、じっくり天然乾燥させる。時間はかかりますが、環境に負荷をかけませんし、油分が残るため、強度があり、色つやの良い木になる。昔はこの方法で乾燥させたから、民家でも100年以上もったのです。いくら木を使った家造りをしても、人工乾燥材で、100年もつのかな??

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