コラム:現場レポート
No.5 ホワイトウッドは怖いどウッド

■説明しようとしない大手住宅メーカー。

ホームセンターで出回っているホワイトウッド。ツーバイ材とも言われますが、これらは大手住宅メーカーをはじめ、あちこちで家造りに使われています。

このホワイトウッドが腐りやすい木である事は、木材業者ならよく知っています。しかし、大手住宅メーカーを訪れた人には、メーカーは決してこの事実を説明してはくれません。「乾燥され、管理された木材を、自社工場でミリ単位で精密に加工し・・・」という説明だけで、木そのもののデメリットを説明しないのです。

■野ざらし3年で朽ち果てるホワイトウッド。
左の写真は、木材・住宅情報交流組織LICC(リック)の試験によるもので、野ざらし3年でホワイトウッドは朽ち果てるという実験結果が出ています。

また、「独立行政法人 森林総合研究所」の耐朽ランキングでも、ホワイトウッドは「極小」ランクです。

同種の実験で、4年半後の写真です。右端のホワイトウッドは完全に朽ちて崩壊しています。

ちなみに、左端の桧は、白太は多少傷んでいるものの、問題無し、との事です。

その他、私が今まで見聞きしたホワイトウッドにまつわる話です。(裏付け捜査はしていませんので、話80%くらいで受け取って下さい。)

  • 腐りやすいから、出材する現地(北欧・ロシア他)では使わない。
  • 杉や桧に比べ、6倍腐りやすいという実験結果が出た。
  • ハウステンボスで建物に使用したら、3年でキノコが生えた(腐った)。
  • デッキ材に使用したら、2年で床板張り替え。
  • 木材業界で「腐りやすく住宅に不向きだ」とお役所へ直訴に行ったら、「規制すると、取り扱っている業者や商社が倒産する」という理由で退けられた。

第2のアスベスト。

高温多湿な日本においては、絶対に住宅に使用してはならない木なのです。なのに大手メーカにホワイトウッド使用に対する説明を求めると、

「腐りやすいというのは、あくまでも水や湿気が付いた場合です。当社は完全な防水仕様ですから、そのようなことはありません。」

などと言います。でも、地震がきて、その時家は倒壊しなくても、小さな割れからしみ込んだ水がホワイトウッドを腐らせていく。そして、最終的には倒壊に至る。あるいは、結露から生じた湿気が壁内にこもり、少しずつ木を腐らせていく。大水で床下(床上)浸水、ホワイトウッドの柱が水に浸かり、数年後に倒壊。

現在、新築の木造住宅の半数がホワイトウッドの集成材で造られているそうです。数年後には200万棟にも達するという試算もあります。全てが倒壊する訳ではありませんが、「長持ちしない家」である事は間違いないでしょう。

住宅の寿命はどのくらい?

大手住宅メーカーの営業マンに「住宅の寿命はどれくらいと想定してますか?」と質問してみたところ、「25年です」と明確に回答していただきました。何のためらいもなく営業トークとして平然と言っている事と、25年という短さに驚きました。

電球と同じで、「一定期間で壊れる事で次の需要を作る」という消費原理で家造りをしているのが、こうした大手やパワービルダーの考え方ではないでしょうか。

左の写真では、土台にも樹種不明の集成材を使用している一例です。大手メーカーの考え方の一端が見えます。

一方では100年もつ家造りを提唱して活動している人たちもいます。

消費者にとって「得」なはどちらでしょう?

こんな材料(LVL)を土台に使っている

今、頑張れば、きっと感謝される。

とある分譲住宅の監理をしている設計事務所が、「単価が厳しい」と言いながらも「外材は使いたくない、国産材でやりたい」とがんばって国産材を使ってくれています。御施主さんは別に木に興味はなく、家さえ建てば外材でも何でもいいのでしょうが、ホワイトウッドが社会問題化した場合、きっと「国産材をつかってくれて、助かった、よかった」と感謝される時が来るのではないでしょうか?
オール国産材の家造り

安易安価な施工や材料に惑わされず、風土に合った建て方と材料の吟味が大事。住宅における真の「商品価値」とは何なのか、これからも自問自答がくりかえされます


追記。

このページを作ってから2年たちました。大手メーカ関係者と思われる方から、お叱りのメールなどをいただく事も増えました。検索エンジンで「ホワイトウッド」と検索をかけると、なぜかこのページがトップ近くにランクされるのです。皮肉にも、このページが当サイトで最も読まれているページになってしまいました。

本当はこんなページではなく、他にもっと見ていただきたいページがあるのです。このままお帰りにならないで、もう少し当サイトを回ってみて下さい。よろしくお願いします。


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