乙津雪村プラリア

 1月9日の昼。雪村は恋人の愛ちゃんによびだされて、どろしーの喫茶店に来た。足元には、とともいて陽射しも優しい午後の昼下がり。店内には観葉植物もいっぱいあって、どこか暖かい雰囲気を作り出す。
 そんな和やかな空間に2人はいた。

雪「どうしたん?急によびだしたりして。」
愛「(ニッコリ微笑みながら)後ろのベンジャミンがね、あなたは幸せものだって言ってるわ。ここのお店の植物は皆元気ね。だって木霊がはしゃいでいるもの。」
雪村は驚いた顔で愛ちゃんをまぢまぢと眺める。
雪「そうなんか喋れるようになったんや。でもいつのまに?」
愛「昨日から急にね☆今誕生日でしょ?プレゼントがてら報告したくて…。」
(雪村は植物の声が聞こえて会話ができて植物の精霊である木霊をみることができます。恋人の愛ちゃんも最初は半信半疑でしたが恋人になった雪村と一緒に植物と話をする練習をしていました。>HG97 AT50参照)
雪「そおか〜。な、俺がいったとおりだったやろ? 植物には心もあるし木霊もいるんや。」
観葉植物の葉の先に上に立つ木霊達が雪村の言葉をうけて、カタカタ笑う。

植物と会話をしながら幸福そうに語らうカップル。端から見れば充分異様な光景なのだが、本人達はそれで幸せなようである。
そして、そんな2人を どろしーが頬杖をついて嬉しそうに眺めていた。

とある夢の世界の(でも蓬莱学園の中にあるんですよ)喫茶店のおとぎ話のような甘い一日でした。


雪村&愛(by まいおかさん)