雪村とデートしてくれますか?Y・N・△→N
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解答:
蓬莱学園97 AT50夏〜秋特別処理001
「夢を見て歩き出せるのは 僕らの素敵さ 君と」
園芸部員粟原愛は定時の水やりにやってきた。いつもの温室。お気に入りのおじき草を見て、愛はふと思い出した。
「そう言えば昨日、変な男が来たわね」
乙津 雪村とかいう男。「花としゃべれる」なんてどこかおかしいんじゃないかしら。私も花のきもちくらいわかる。葉っぱの微妙な色具合でどんな健康状態か、とか、そういうことは。でも花たちがはっきりとなにかを喋るなんて、私にはとても信じられない。
「もし本当なら、それはとても素敵なことなのだろうけれど」
「本当だよ」
「!!!」
愛は驚いて辺りを見回した。だが誰もいない。
「ここだよ。下だよ。おじぎ草だよ」
見ると、おじぎ草が喋っている。愛は腰を抜かし、その場にへたり込んだ。
「僕らはちゃんと話すことができるよ。でも、僕らの声を聞くことができる人が少ないだけなんだ」
「でも…私、今まで一度も聞いたことないわ」
「それは僕らにはわからない。でもなにかきっかけみたいなものがあったのかもしれないね。でもほら、これで、雪村君のこと、信じる気になった?」
雪村の名が出た瞬間。愛の目がまた鋭くなった。
「もしかして、どこかにスピーカーでもついてるんじゃ…?」
「そんなのついてないよう(泣)」
☆マスターより…愛はまだ雪村君の事を完全に信じ
てはいません。まだまだこれから
です。頑張って下さい。
粟原さんより一言:「あの、あの…が、頑張って下さい…」
(代筆:波島)