歯科技工例


私の作った、歯科技工物です。歯科技工物は、単なる物ではなく、一人一人の患者さんにとっては、その人のからだの一部となり、ある時には、失われた歯の替わりとなり、またある時には、より美しくなる助けとなり日夜働いています。ここには、患者さんに満足いただけた、いくつかの症例を紹介しました、当てはまるような症例があれば、どうぞ参考にしてください。


●この症例は、エンプレス(天然歯と同じ硬さで出来たオールセラミック)によるものです、中央の4本です。患者さんは、以前入れていたレジン前装冠の変色と陶材焼付け冠の形が非常に気になっていて、いつも人前に出る時には口元を隠したりしておられたそうですが、今では、そのような心配もなく積極的になったとのことです。

●歯と同じ硬さのエンプレスを下顎臼歯部のブリッジに使った症例です。エンプレス単体では強度的に不安があり、通常の陶材焼付けブリッジでは、確かに白く出来るが、硬すぎて対合の歯を削ってしまう、かといってゴールドのブリッジでは、審美的によろしくないという事で、両者の良い点を取りいれ陶材焼付けブリッジを製作した上で噛合う面のみをエンプレスで作成しシランカップリング剤にて処理して接着しました。

●上の写真の接着前の写真です。下にある3個のシェル状の物がステイン法で作ったエンプレスです、上のブリッジは、母体となる陶材焼付けブリッジを必要量形成した上で、色に深みを与える為ステインを焼き付けたところです。

●この写真は、2年前に装着した全顎にわたるコーヌス義歯(内冠と呼ばれる口の中にセットする固定性のものと外冠と呼ばれる内冠に精密に適合する可撤性の部分からなり必要に応じて外冠部をはずしてメンテナンスを行えるが、口の中では、内冠と非常に強力に固定され動かない義歯)の症例です。全ての歯を金合金により一体化し患者さんの装着感の向上のため、あえて歯列以外にバーやプレートなどを配置せず、歯の舌面の金属断面積を増やして強度を稼ぎ、必要最低限の床面積しか与えませんでした、8月のリコール時に立ち会いましたが、歯の動揺も顎の吸収もなく患者さんにも非常に喜んでいただいています。 (三谷歯科診療所)


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