星見キャンプ/雲見夕日と潮騒の岬オートキャンプ場

第2回 2004年2月21日−22日 雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場

さて、1ヶ月ぶりの新月(月明かりのない)の週末です。どこへ行こうか迷った末、西伊豆、松崎の南、雲見にすることにしました。 Internetでみていて、近くに大都市がなく、かつ空がひらけているように見えたこと、また星がだめでも遠景に富士山が見れるので昼間、いい写真がとれるかなと思ったのが理由です。

交通

土曜日の昼近くに自宅を出て厚木から東名高速で沼津までいきます。沼津から伊豆方面に向かう国道一号、 下田街道は温泉地に向かう観光バスや自家用車で渋滞するので裏道で修善寺まで抜けます。修善寺から西伊豆スカイライン、 土肥を経て雲見に到着したときはすでに16時を過ぎていました。このルートは西伊豆の星見ポイントとして目をつけていた達磨山高原の下見を兼ねています。(帰路は翌朝7:00に出発しましたが、峠道の凍結が心配だったので西伊豆の国道414号沿いに北上するルートをとっています。同乗者がいたらきっと車酔いしたに違いないような運転を楽しんできました。)

キャンプ場は海に落ちていく断崖の上にあって、すばらしい眺めです。

雲がなければ正面に富士山が見えるそうです。キャンプ場にいくまでの道筋の民家の屋根や塀には野生のサルを何匹も見かけました。



太陽は雲の中に沈んでいきました。キャンプ場の管理者の方によると前夜は雲がなく対岸の富士、 静岡、御前崎灯台までの明かりがとても美しかったとのこと。しかし、この西側の光がなかったのは かえって幸いだったのかもしれません。


また前回同様他に利用者がいなかったのをいいことに、夜キャンプ場の明かりを勝手に消してまわってました。管理人さんごめんなさい。 キャンプシーズンになったらこうはいかないだろうなあ。

 

設営

ところで星見にきたんだけど、雲見ってのはまずいんじゃない、とかひとりでオヤジしていても始まりません。 早くしないと日が暮れるし、暗くなってから赤道儀やら望遠鏡の組み立ては面倒だし、とあわてました。が、今回は暖かかったので リビングシェルは組み立てず、1人用のテントだけにしたので楽でした。写真に写っているのがこの回の装備のほぼすべてです。

1人用テントはいすの奥に隠れています。写真をとる余裕ができたのは設営が終わった7時過ぎだったので暗い写真になってます。



極軸望遠鏡

購入した極軸望遠鏡を始めて利用しました。
緯度を確認し赤道儀の高度調整ツマミで高度調整目盛をあわせます。 赤道儀のメインスイッチを入れ、付属のコントローラ:スターブックで初期設定を行います。スターブックにも現在位置の緯度経度の 入力が必要です。悲しいかな方位磁石は持ってきたのですが現在位置の緯度経度がわかりません。道路地図には緯度経度は書いてないのです。 東京の緯度経度から、概算で求めました。うそっぽい数字でしたが。また、極軸望遠鏡の目盛環をまわして日付、標準子午線からのシフトを設定します。

極軸望遠鏡を覗くと北極星が見えます。視野中にスケールとして示される位置に北極星をあわせるための微調整を赤道儀の 方位調整ねじで行います。スターブックで極軸望遠鏡の暗視野照明の明るさを調整できるのですが、暗すぎてスケールが見えないか、 明るすぎて北極星が見えないかどちらかでした。。。結局照明をOnしたりOffしたりを繰り返して位置合わせしました。

極軸あわせ後の自動導入

2,3の星でアラインメントをしたあとの、自動導入の便利さは感動もの、でした。M42を見ていて、土星にいって、今度は 木星にいって、と繰り返してもぴたっと視野に入ります。それでもM42をVC200L直焦点で2分露出したときに星が光芒付の点像にならなかったのが気になってます。緯度経度の正確な設定、カメラを含めた荷重のバランス、シャッター開閉時の振動対策などまだまだ検討することがありそうです。

星野写真

オリオンのバーナードループに今回も挑戦しました。15分の露出で背景が大分明るくなっていますが、かろうじてバーナードループらしき ものが見えます。これ以上はおそらくフィルターで赤の領域を取り出して強調しないとだめなのかもしれません。少なくとも前回の裾野のもの より良いできでした。

画像をクリックして拡大します。

Canon EOS Kiss Digital
撮影日時 2004/02/21 20:56:57
Tv(シャッター速度) 897
Av(絞り数値) 3.5
ISO感度 800
レンズ 24.0 - 85.0 mm
焦点距離 24.0 mm
フィルター LPS-P1


以上第2回星見キャンプここまで。