この文書はすべての真実を明らかにする文章である. 題名:ゴメンネ、ドラえもん あれは、のび太が小学校を卒業する直前だった・・・ のび太はあれだけ好きだったドラえもんを興味本位で分解しようとする. いったいどんな構造で動いているのか考えるだけで興奮した. いつもと変わらない一日がやってきた 日曜日なので学校も休みだ、ドラえもんは大好物のドラ焼きをたべていた 今だ!!、のび太はシッポのスイッチを引っ張ってドラえもんの機能を 停止させた. 全機能が停止されたドラえもんはピクリとも動かない のび太は探した、きっとどこかにネジか何かあるはずだ、と しかし、ネジらしい物は発見できなかった しばらく眺めていると、元々耳がついていた部分に丸いシールが貼ってあることに 気がついて、そのシールを恐る恐る取ってみた・・ なんとその下にはプラスのネジが・・・ 「やったぁ〜」のび太は叫ぶ もう片方のシールも同じようにはがしてプラスのネジを発見した のび太はプラスのドライバーでそのネジを緩めてしまう・・・ そう、そのネジが緩むごとにドラえもんの 命が弱まってゆくのも知らずに 片方のネジが完全に取れた・・・ かなり長いネジで約23cmほどである、ネジの先端はかなり細くなっていて 所々錆びていた、もう片方のネジをはずしにかかるのび太・・ 一生懸命ドライバーを回した もう片方のネジを抜いた瞬間・・・・・ ドラえもんの頭がごろんと取れてしまう・・・ 一瞬、焦ったのび太だったが、これで頭の部分が取れたと大喜びだ. 胴体の中を覗きこむと食べかけのドラ焼きがあった・・・ しかし,小学6年生ののび太の頭では理解できないような複雑な機械、配線・・・ だんだん不安になってくるのび太・・・ もしかしたら二度とドラえもんにあえないかも・・・ やっぱりこれ以上分解するのはやめよう ごろんと転がった頭を胴体の上に乗せてさっきのネジを締めてゆく 焦って2、3回失敗したが何とか胴体と頭がくっついた 不安をいだきながらシッポを引っ張ってみる・・・ ・・・・・ 動かなかった・・・・、まったく動く気配すらなかった・・・ のび太は泣き叫びながらシッポを引っ張るがまったく反応が無い・・・ さらに激しくシッポを引っ張るとシッポが取れてしまった・・・ のび太は自分自身がイヤになった・・・・ 機械のことなんてまったくわからずに親友ドラえもんを 分解して壊してしまった自分・・・ 何も言わないただの置物となっているドラえもん のび太は近くにあったアイロンの電源コードを首に巻きつけ 衝動的に首を吊ってしまう・・・ そう、ドラえもんのシッポを持ったまま・・・・ のび太の死体が揺れている・・・・ よく晴れた日曜日の夕方のことだった・・・