それは,いつもとまったく同じサイレンで目覚めた・・・ ふ,っと時計に目をやる 7時か・・・ かけぶとんを派手にめくり起き上がろうとしたその時, 無意識のうちに肛門が開き始めた ヤ,ヤバイ!! このままでは トランクスはたまたパジャマのズボンを茶色の物体で汚してしまう 力の入らない肛門に閉じろの制御を送った しかし、肛門はまるで他の誰かに操られるがごとく、なおも開いてゆく。 「なぜだ!? なぜオレの言うことを聞いてくれないっ!」 うぉぉぉおおぉぉおおお 額に冷たい汗が浮かび上がる 何故だ?何故だ?なぜこんな目にあわなければならないんだ・・・ ・・・・・ オレは最後の力を振り絞って すべての苦しみを開放してくれる トイレに向かおうと立ちあがったその時・・・ ・・・ ブリッ・・・・第一報が聞こえた ドコか遠くから聞こえた気がするその音は間違い無く 自分の体内から体外に向けて発せられた音だった 生暖かい液体を尻の間に感じる・・・ なおも脳は肛門を閉じる制御を送るが もう誰にも止められなかった・・・・ ベリ,ブチュチュチュ,ブリ,ギュワ・・・・・ 気が遠くなってゆく・・・ 肛門から広がる液体は尻,トランクス,パジャマズボン 太もも,スネをつたわり大地に逃げようと一生懸命だ ・・・・・ すべてが出尽くした・・・・ 強烈な臭いがあたりを支配している・・・ 生暖かい液体はしだいに冷たい液体に変化してゆく ・・・・・・ 私は1歩も動けなかった・・・ いや,動きたくなかった・・・ 自分の周囲の時間が止まった気がした・・・ ・・・・・・ 右足の指すべてが茶褐色の液体で濡れて妖しげな光を放つ その茶褐色の液体は敷布団にも浸透している・・・ やっちまった・・・ しかもかなり派手に・・・ 異臭が鼻腔を刺激する・・・ オレの新しい人生の始まりだ!!