中間,期末テストの雰囲気が好きだった テスト自体はもの凄く嫌だったが あの,独特の空気の感じが好きだ 前から順番に配られてくる問題用紙 その次に回答用紙が配られる あの紙のニオイは今でも鮮明に覚えている 特に数学の答案のニオイは一生忘れず鼻の奥底に残っている事だろう テストが始まる,もちろん勉強なんぞは嫌いだったので まったくわけがわからない,真っ先に選択問題を探す 選択問題が無かった時のショックは今でも心の奥底が冷たくなる 残り少なくなり腐りかけた脳みそがフル回転するがその時間は5分ともたない テスト開始15分くらいから暇になる,考えても何も思い付かない・・・ この時間が人生最大の腐った時間だと思う 結局,暇で回りを見まわすことになるが皆(一部の除いて)真剣に取り組んでいる シーンとした教室で鉛筆がカリカリ音を立てて回答を書いている音が聞こえる 一人取り残されたような気分になるが,それがまた良い気分なのだ ヤバ!!みんななんだかんだいってしっかり勉強してるじゃねーか? ま,いいか・・・この気分が好きなのである さてさて,そんなことをしていても暇なときの時間の進みは遅いもので なかなか終了の時間に長い針が到達しない. そんな時は問題用紙に書かれている字の閉じられた部分を塗り出したり 裏に移った文字をなぞったり,絵を書いたりする 残り10分となると回りが見なおしを始める やっと終りだと思う時はこの時である ほとんど白の回答用紙にとりあえず頭に思った何かを書きこんで 自分の時間との戦いは終りである 「終了!!」の声が響いた 後から答案が集められてゆく ふぅー終った・・・・ テストが終った後の開放感が心地良かった