発音矯正個人指導 (半日集中コース:一般対象)
【スクーターと英語の発音】

英語発音矯正を個人指導致します。いわゆる「日本式英語発音」を英語本来の音へと直します。

スクーターを運転している人を後ろから良く観察したことがあるでしょうか。私、車を運転している時に、スクーターに乗っている人の後ろ姿が気になって、つい見入ってしまいます。体がどちらかに傾いていたり、体をひねった格好でスクーターにまたがっている人がとても多いんです。当人としては、あれ、「まっすぐ」のつもりで乗っているはずです。しかし後ろから見ている私には「岡目八目」で、すぐに「傾いている」と分かります。

これと同じ理屈で英語の発音も、自己流のおかしな発音は、しゃべっている本人よりも聞いている他人の方が違和感を覚えます。生半可にちょっと「上手風にくずした」発音ほど、本人の「これで良い」という意識と実際の「その音、絶対におかしい」という現実との間の乖離が大きいのです。

【なぜネイティヴの発音と自分の発音が違うのか】

英語の音を日本語の「それに近い音」で代用させているからです。そして、このことに自分ではなかなか気が付きません。

【なぜネイティヴ教師の指導を受けたはずなのに音が違うのか】

英語圏では外国人が英語を話すということが珍しくはありません。多少の音のズレは容認する傾向があります。「通じればOK」程度のゆるい尺度で指導しますから発音の矯正は甘くなりがちです。そして生徒に自信をもたせるために、ともかくドシドシと発言させて、「ほめまくり」ます。

しかし、逆に生徒側は「ネイティヴの先生にほめられた」ことに自信を深めて、発音に関しては「外れている」ことに気が付かず、日本式英語の音をそのままひきずることになります。

これは語学留学体験者に多い現象ですが、やはり本人はなかなか気づきません。海外駐在員を数年勤め上げて帰国した人などにもよく見られる例です。非常に達者ですが発音は「くずれている」だけで「うまくもなければきれいでもない、ましてや正確な英語音とはかけ離れている」、といったことがよくあります。

【ネイティヴ教師の盲点・日本語を母国語とする英語教師の弱点】

実は、どちらの教師にとっても日本人学生の英語発音を矯正するのは難しいのです。英語圏出身の教師は日本語の音に慣れていないので、生徒がどの日本語音で英語発音の代用にしているのかが分かりません。何となく「ちょっとおかしいな」くらいにしか把握できません。逆に日本語を母国語とする英語教師の場合、自ら日本語音を英語音の代用にしていて、そのことに気が付いていない場合があるので、これまた生徒の発音指導には力不足であったりします。

【自分の発音に疑問を持つだけの力があれば有望】

普通は英語で話をして「通じて」しまえば、それで良し、としてしまいます。「なーに通じればいいのよ、会話なんて」のレベルです。自己流の怪しげな発音に満足して、そこから先へは一歩も進みませんが、このことに本人は気が付きません。本人の意識の中では慣れるに従ってドンドンと流暢になっているつもりですが、実際にはくずれた発音で口数が多くなっているだけの話です。

しかし「どれだけ練習してもネイティヴの発音とは違うみたいだ」という自覚があるのは、かなり良い耳をしている証拠です。良い耳をしているのですから、適切な指導があれば劇的に発音を矯正できる状態にあります。

たとえば英語教師を職としていて、読み書き・会話共、「そこそこ」いけるんだけれど、帰国の子供達と比べると自分の発音はどこか「固い」といった認識をもった方は多いはずです。「ひょっとすると子供達の発音が口語的すぎて自分の英語発音は正式すぎるのかな」などとさえ思えるはずです。

こういった場合、帰国の子供達の発音が「口語的すぎる」のでも、自分の発音が「正式すぎる」わけでもないのです。子供達の発音は「英語の音」、そして自分の発音が「日本語の音」を使っているという決定的な違いが根底にあるのです。

【たった半日で発音矯正が可能だろうか】

6年-10年の英語学習、そして時にはそれに加えて語学研修などまでを経て、珍妙なままで定着してしまっている「こじれた」英語発音が一気に矯正できるものか、非常に疑わしく思えるはずです。しかし、これは可能です。

押さえる「ツボ」とでも言うべき箇所がいくつかあります。やれ発音記号だ、イギリス英語だ、アメリカ英語だ、などという「頭でっかち」な理屈をこの際切り捨てて、ともかく英語に必要な音を口から出す訓練をします。

Claude Levi-Straussの構造主義、Noam Chomskyの生成文法、英語への取り組みにphonemeを優先させるのか、いやmorphemeだ、なにgraphemeだ、などというインテリ好みの難しい話など「屁のつっかえ」にもなりはしません。要は簡単な単語、例えば「mountain」もしくは「power」などという基本語、を正確に自分で発音できなければ、「使い物」にはならないのです。小難しい能書き、講釈の類は一旦脇に置いておいて、実際に自分で英語音を出せるようになる、これが肝心です。というより、発音の実践においては、この一点より他に大切なことは何もありません。

いわゆる「how to式」の発音参考書、テープなどの教材、language lab、ESLのコースなど、色々と今までに試してきているはずです。それでも駄目なのは、「自分でその音が出せていない」からです。

私、犬に芸を仕込むのと同じ要領で、できるようになるまで手をゆるめずに訓練します。ですから、訓練中は人間をやめて「犬」もしくは「オウム」になってもらいます。ここまで徹底的に「壊れて」しまえば、日本語の音を頭から追い出すのはそれほど難しいことではありません。そして日本語の音を追い出してしまえば、英語の音を入れる準備が整います。

自転車に乗る稽古と同じように、コツさえ掴んでしまえば英語本来の音で英語を発音することは、あっけないほど簡単なことです。そして一旦これを身につけてしまえば、一生忘れることはありません。

【配線のやり直し】

発音の矯正は、誤って配線されたものを正しいものに直すために再配線してやる作業に似ています。

例えば日本語の母音だと「ア」の1音ですが、これに近い英語音には二重母音における使い分けなどを入れると5種類以上もあります。ほとんどの場合、注意深く発音しているつもりでも「ae」と「その他のア」のような2種類に区別してしか発音できていません。

すなわち、本来5つ以上あるはずの英語音が勝手に2つの音、それも英語音とは微妙にずれのある日本語音、に結びついてしまっています。このような誤配線を解決して、正しい音が出せるように再配線することが発音矯正の内容です。

「ただヤミクモに反復練習する」式の訓練では成果がなかなか得られないのも、この「音の誤配線」が解決されていないことが原因である場合が大半です。基本的な音のズレを解消してしまうことが英語発音上達には必須です。

【日時・費用】

1回限り4時間の個人指導です。費用は8万円。下手な「語学留学」などより、きれいな発音を習得することを保証致します。

8万円、決して安くはない価格設定です。格安航空券ならば、日本とアメリカを2往復して、お釣りがくる金額です。

しかし10年以上に渡ってこじらせた発音を一発で一生使える「日本人離れのした正確で美しい英語発音」に叩き直す報酬としては妥当な代価であると考えます。

【対象】

高校卒業以上。英語教員、英語を使う職場で働く人、海外勤務、正規留学などを控えている人、声優・アナウンサー・DJなど。

【面談】

発音矯正をお引き受けする前に一度お目にかかって今現在の発音レベルを確認いたします。大枚の8万円を払ってそれなりの効果が出るレベルにあるかどうか、その時点で診断いたします。面談は無料です。

発音矯正個人指導 逗子 根岸英語塾
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