“バリサミツア−報告2日目”5/25大阪の巻(00.6.11)

 

 2日目は大阪の名門老舗ジャズクラブ“ロイヤルホース”に出演させていただく機会を得ました。
 メンバーの納さんはこのすぐ近くで生まれ育ったそうです。車でロイヤルホースへ行く途中、“あれが有名なユダヤ橋、僕の実家はあの辺にあったんだよね。”と、大阪初体験のわたしに親切に説明してくれました。
 大阪人って東京に来ても言葉を変えないのでわかるとおり、独自の文化を大切にする人種というイメージがありますが、街の中心にある橋がカタカナ外国名とは。神戸や長崎あたりならともかく、意外ですよねー。
 

 早速、ライブでも大阪のお客さまに媚びを売ろうと、MCで“ベースの納さんは、このすぐ近く、ユダヤ橋のあたりのご出身なんですよ!”と紹介して、失笑をかいました。わたしの聞き間違いか、納さんの言い間違いか(なわけないだろ!)ユダヤ橋じゃなくて淀屋橋だったんですねえ。いやあ、知ったかぶりはいけませんねえ。
 

 このライブには関西方面で活躍なさっているサックスプレイヤー、内桶好之さんが、生徒さんをたくさん連れていらして下さいました。そして、彼のHPの掲示板にすぐ感想をアップして下さったのですが、まず、全般的な感想をとても良く書いて下さった後、たとえば
 

“大路さんはやっぱりコーン12M(41年製もちろんBbバリトン)これがむっちゃいい音してました。MPはリンク・オールドエボの8番にビックリのリコーの5番!!!。”
 

などととても専門的なことをたくさん書かれていました。すぐに、これに対して、
 

“それにしても8番にリコーの5番って(@@)!!!”
 

などというレスがいくつかついているのですが、8番に5番がなぜ(@@)!!!なのかわかりますか?バリトンサミットのアレンジはわたしがしているんですけど、アレンジャーのわたしにも意味不明です。サックス吹きの世界って奥が深いのですねえ。
 

 この内桶さんのHPですが、サックス奏者にとっては必見の情報が一杯です。内桶さんは大変親切な方なので、普通他人には秘密にしておきたい(特に管楽器には色々あるらしいですよ)マル秘裏技情報も惜し気なく公開なさっています。こういうおいしい情報がタダで見れるというのはネットの良いところ。
 サックスプレイヤーでない人にとっては上記のように一部何について語っているのかチンプンカンプンなところもありますが、それでも面白いサイトであることに変わりありません。
 

 このHPの“ジャズのページ”というコーナーにロイヤルホースでのわたしたちのライブレポートが載っています。当日のプログラム、メンバーそれぞれの当日の雰囲気、そして特にフロントの3人がどんなサックスをどんなセッティングで使っていたか(マウスピース・リード等全て)、それぞれの楽器がどんな音色だったか、全てがくわしく掲載されています。
 “ツア−報告2日目”とか大袈裟に銘打っておいて、MCの失敗談しか載せてないどこかのHPとは大違いですね。このHPからリンクしておりますので、興味のある方はぜひ御覧下さい。
 

(写真はつづらのあつし氏。彼は大阪でプロ活動を始めたので、20代前半頃は“ロイヤルホース”にしょっちゅう出演していたそうです。)
 

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“バリサミツア−報告3日目”5/26神戸の巻(00.6.24)

 

 3日目は神戸のジャズクラブ“サテンドール”に出演させていただきました。
 ここは100人以上がゆったりと入れるとてもオシャレな雰囲気のお店。スタッフの方がとても熱心で、音響的にも演奏しやすく、東京にもこんな雰囲気のお店があったら、という感じです。
 神戸は歴史のある街のはすですが、“サテンドール”も含めて周辺のお店はとても新しい感じがしました。聞けばこのあたりは、震災の影響が最も大きかったところのひとつだそうで、確かに街を歩き回ってみると、建て直したばかりの建物に混じって、プレハブの仮店鋪や、大きくヒビが入ったまま放置されたホテルなどが見当たります。
 

 今までバリサミは東京で2月に1回くらいのペースで活動してきましたので、今回のように3日続けて同じグループで演奏するというのは始めての体験でした。だいたい1回のライブで“今日はここがマズかったな”という問題点が何ケ所か見つかるものですが、次に一緒に演奏する機会が1ヶ月以上も先だと、それを忘れてしまいがちなんですよね。ツアーでは“昨日気付いた欠点は今日直す”“それぞれが気付いたことを演奏後にじっくり話し合う”という作業ができるので、本当に勉強になりました。
 今回のツアーを通してバリサミはグループとして一層まとまったと思いますし、“今後もこういうツアーは絶対必要だね”という結論に達しました。
 ぜひ!イベントの御用命はバリサミまで!
 

 さて、今日でバリサミツアーもおしまい。打ち上げはサテンドールのマスタ−お勧めの韓国料理屋で行いました。とはいってもなぜかフロントの3人には逃げられてしまい(?)、リズムセクションの会となってしまいました。このメンバーのどこがバリサミ打ち上げなのか?写真はプルコギの鍋をはさんで異様にイキイキした3人の表情をとらえたもの。(左から私、小山太郎氏、納浩一氏)
 

 横に並んでいるのは本場韓国焼酎のあきビン。この時点ではまだ2本ですが、朝の5時半に店を追い出されるまでには5本になっていました。実はこの場にはもうひとり、この写真を撮ってくれた写真家の飯島氏がいたのですが、彼は車ということで、飲んでいなかったので、やはり3人で5本をあけたことになるわけです。これが最終的な打ち上げならば別に良いんですけど、明日はバリサミよりもっと大変なオーケストラ、大丈夫なんでしょうか??
 

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