あの人はいま・・・(02.3.3)

 

 あの人はいま・・・と言っても、最近見かけない芸能人とかのことではありません。
 

 “エトセトラ”再開記念、ということで、ロシアに行ってしまったわたしの甥っ子、姪っ子の近況について御報告したいと思います。
 健ちゃんの方はもう5才なのでモスクワの“アメリカンスクール”的な幼稚園に通っているそうで、日本語と英語と怪し気なロシア語の3か国語を自在に操っている(らしい)。立派に国際人への道を歩んでいます。
 

 妹のリサちゃんの方は、国際人をとおりこして、ロシアンマフィアになってしまいましたとさ。(ウソ)
 

  目次へ

  

浜松に行って来ました。(02.5.5)

 

 4/21に、“浜松リハーサルオーケストラ”という社会人バンドのリサイタルにゲストで呼んでいただきました。
 

 前回のゲストはヒノテルだったそうですが、確かに、ビッグバンドのゲストとしてはフロント(ホーン)プレイヤーを呼ぶ事が多く、これはリスクの少ない形態でもあります。自分たちが普段練習している曲のソロパート部分を拡大して、上手なゲストに吹いてもらえば、それだけで盛り上がって、それなりの形になるわけですから。
 

 その点、セクションにひとりしかいないピアニストを呼ぶっていうのは難しい。その上、今回はわたしの譜面を6曲もとりあげて、それで1ステージを構成して下さる、ということなんです。
 “守屋純子特集”って“今回はエリントン特集”、“ベイシーの曲を中心にやります”なんていうのとは、訳が違います。お客様にしてみれば“誰それ?”ってな感じでしょうし、2、3か月の間に一からわたしの譜面を仕上げる、というのも、メンバーにとっては負担が大きいことです。練習場所が浜松ということで、途中で練習の様子を覗きにいくこともできませんし。
 

 まあ、でもそんな心配は全く必要ありませんでした。このオーケストラ、ヤマハの社員が中心で、コンクール常勝(金賞しかとったことがないらしい)のあのヤマハ吹奏楽団のOBが多いそうなので、とにかく、楽器そのものがとても上手いんです。それもそのはず、色々聞いてみるとヒノテルさんとかエリックさんとかナベサダさんなどの楽器の製作・修理などに関わっているメンバーもいたりして、まあ楽器に関しては誰よりもよく知っている方たちの集団なんですね。
 

 プログラムは、1枚目のCDから“Dancing Puppet”“Stardust” 2枚目のCDから、“Cavatina ”“Bright Moment ”その他スタンダードもののアレンジから、“ Bye-ya ”“Take The A Train”という構成でした。いわゆるストレートな4ビートものは、Aトレインだけだったわけですから、決して易しい選曲とはいえず、メンバーの方は相当時間を割いて練習して下さったようです。
 それにしても、特に“Cavatina ”“Bright Moment ”のような、クラシック的な要素も強い曲でのアンサンブルなどは、ちょっと他では聴いたことがない、独特な(もちろん良い意味で)心地よいサウンドに仕上がっていました。
 

 既に結成22年、設立当初からのメンバーもかなり残っているという、結束の強さもこのグループのひとつの特徴です。
 22年前といったら、わたしなどまだジャズと出会っていなかった頃で、こちらが学ばせていただくところもたくさんありました。ジャズには、“長年やった人にしか出せないもの”が必ずあります。こればっかりはプロ・アマ関係なく、年数がたって始めて出せる音ってあるんですよね。
 

 わたしの曲は普段は、プログラムの中の1曲としてとりあげていただくことが多いので、自分以外のバンドでまとめて演奏していただいたのは、わたしにとっても初めての貴重な体験でした。譜面はやはり実際に演奏されてこそ価値があるもので、リハーサルオーケストラには本当に感謝しております。
 

 (リハーサルオーケストラのHPにて当日の様子が公開されています・・・が。ステージの写真はゼロで打ち上げの写真ばかりなのはなぜ?)
 

    目次へ

  

ワールドカップ観戦記その1------あれからもう4年(02.6.2)

 

 “エトセトラ”の98年6月の項に、フランス・ワールドカップの感想を色々書きましたが、早いもので、あれから4年。いよいよ日本でのワールドカップが始まりました。
 

 今回も、選手選出に関しては、“シュンスケはずし”というのがありましたが、以前の“カズはずし”ほどの大事には至らなかったような気がします。その原因は色々あると思いますが、今回は監督がトルシエだったから、ということは大きいと思います。
 

 わたしたち日本人は潜在的に、日本人どおしは同じ土俵に立っているもの、と考えているで、岡田監督が“サッカー界の一大功労者”カズをはずしたのが、許せなかった。ところが、相手が外国人となると、途端に、“まあ、どうせ、彼は基本的に思考法が違うんだし”と、急にコミュニケートを投げ出してしまった面がないとはいえないんじゃないでしょうか。寛大な態度と言えなくもないですが、異文化を理解しようとしないというか・・・。
 

 まあ、トルシエ氏がありがちな“サービス精神満点の、日本にシンパシーとリスペクトを示すガイジンさん”ではなく、そのためいまいち人気がないことは確かです。今回のカメルーン・チームを見ればわかるように、その気になれば日本人一般を手なずけるのはそんなに難しいことじゃないはずなんですが。
 彼に対する批判は色々出ているようですが、彼が日本語ができないため、それらを全く理解できないのはとても良いことだと思います。周囲は何とでも言えるわけで、それをいちいち気にとめていても良い事はないでしょうから。
 

 ところで、W杯、そこそこ盛り上がってはいますが、悲願の自国開催にしては、いまいち、という気もします。
 それにも色々理由は有ると思いますが、やはり、日本が今回予選免除になっているので、いまだに、日本チームの全貌がはっきりしないから、というのは大きな原因のひとつではないでしょうか。
 思えば、今までで記憶に残る日本チームの試合といえば、あの“ドーハの悲劇”“野人のゴール”などなど、全て予選大会におけるものばかり。(っていっても本戦は3戦しか出場していないので当然だが)
 今回も国際試合はいくつもありましたが、相手に主力選手が出場しなかったり、日本側も中田や小野が出場しなかったりで、“100%本気で臨んでいる”とは言い難いものばかりでした。本戦出場のかかった予選リーグと単なる親善試合とでは、競馬レースに大金をかけた場合と、何もかけないで臨んだ場合くらいの差があるのではないでしょうか。わたしは競馬はやらないけどたぶんそんな感じだと思います。
 

 いきなり持てる力全てを出せ、という状況になって彼等にははそれができるのでしょうか。6月4日にわたしたちは初めて日本チームの本当の実力を目の当たりにするのだと思います。ぜひ頑張ってほしいです。
 

    目次へ