hiroko「こんちわ〜、hirokoです!
今回の話は、楽しいはずなんですが、シリアス系の語りが多くなると思います。
オリジナルの設定が多いので、その部分とか。
ご了承下さいねぇ。じゃ!」
さて、さわやかな昼下がり。
しかし、この人はじっとりとしていました。
「何故・・・俺が・・・」
この人は、バラムガーデンSeeD委員長、スコール。
彼は、父親であり、エスタ国大統領であるラグナに、大統領官邸まで呼ばれていた。
理由は分かりきっている。
どうせ、いつもの写真撮影のアシスタントだ。
そう、ラグナの趣味は写真撮影。
スコールは、それのアシスタントとして、仕事のない日は付き合わされている。
何故親友であり側近であるキロスやウォードに頼めばいいものの、二人ははいつも「忙しい」と返す。
とにかく、スコールはラグナの部屋に到着した。
ラグナ「おっ、スコール!来たか、行くぞ!」
スコール「そう言えば、昨日は行ったのか?俺が仕事だった日・・・」
ラグナ「おう、俺とキロスを引っ張ってよ。」
スコール「自分まで・・・か?」
ラグナ「っ、(笑)
ああ、そうそう!
俺さ、昨日、すごい写真をとっちまってよぉ!」
スコール「・・・こ、これは!?」
スコールが見た写真とは・・・
ドールの人混みの中に、リノアと金髪の男が、仲良さそうに歩いているのだった。
その金髪の男とは、紛れもなくクラウドだった。ただ、その名前を知るのはまだ先のことである。
スコールの持っていた写真にしわが寄り、写真を持つ手に血管が浮き出る。
スコール「ラグナ・・・いつだ・・・これをいつ撮った!」
ラグナ「え?だから、昨日・・・」
スコール「大体何故こんなものを!」
ラグナ「俺が悪いわけじゃねえだろ!?」
スコール「そうでなくとも、何故すぐに俺にこの写真を見せなかった!」
そう言うと、スコールは写真を持ったまま部屋を飛び出した。
ラグナ「す・・・スコール・・・」
場所は変わって、ティンバー。
独立運動のためにガーデンからそこへ戻っていたリノアに会いに行くため、スコールはひたすら走った。
列車に乗り、そしてやっと買った自分の車を走らせ。
スコール「リノア!」
リノア「あ、スコール!おハロー、今ちょっと大変なんだけど、手伝ってぇ。」
スコール「おハローじゃない!誰なんだ、あの男は!」
あの、金髪の男・・・!
リノア「なんの話?」
しかし、リノアは何も知らないかのように首を傾げる。
スコール「とぼけるな!
この写真が何よりの証拠だ!」
そう言ってスコールは写真を見せる。ラグナから奪ったあの写真だ。
リノア「・・・?
こんなの知らないよ?ここドールだよね。でも最近ドールにも行ってないし・・・人違いじゃないの?」
スコール「何だと・・・シラを切るつもりか・・・リノア、見損なったぞ!」
パァン!!
スコールの平手打ちがリノアに炸裂した。
そしてスコールは、何も言わずに走り去っていった。
リノア「・・・スコール・・・?」
リノアは、スコールが落としていった写真を拾い上げる。
ゾーン「おーい、リノア!こっち手伝え〜〜〜!!」
リノアの仲間であるゾーンの声。
リノア「ごめん、ゾーン!用事出来ちゃったの!また今度!」
そう言うと、リノアはスコールを追いかけようと走っていった。
リノア「・・・。」
「何してるの?」
リノアは、訳の分からない写真を突きつけられ、スコールに一方的にふられてしまった話をした。
セルフィ「えぇーーー!?でっ、でも、本当に?」
と、リノアが歩き出そうとしたその時だった。
カーウェイ「私は知らんぞ。」
ラグナ「が?」
カーウェイ「これでガルバディアとエスタの関係が・・・ブツブツ・・・
彼は席を立った。
カーウェイ「そういうわけだ。」
一連の事情を聞き、そう叫んだのは、エブラーナ国王子、エッジだった。
男女関係を険悪にする要因を断ち切る、正義の組織。彼は、そのトップなのだ。
エッジ「ま、全部俺達に任せとけ!」
そしてロックは、その男についての調査を開始した。
ティファ「ねえ、もしかして、あなたもクラウドを捜しているの?」
こうして、この二人は共にクラウドを捜すこととなった。
リノア「誰?誰なの?私はこんな人・・・」
リノアはその場に立ちすくんだ。
「あれ?リノア〜〜〜!!」
横から声がかかる。
リノア「セルフィ。」
彼女は、リノアやスコールの知り合いであるSeeD、セルフィだった。
セルフィ「どうしたの、その頬?真っ赤だよ?」
リノア「実は。」
リノア「・・・」
セルフィ「うーん、だったら、スコールよりも、その相手の人が知っているかも知れないよね。」
リノア「そうね、ありがとう、私探してみる。」
セルフィ「ねえねえ、リノア!!
あのね、私、今、ずっと仕事が入ってないみたいなんだ。
だからね、一緒に行くよ〜!」
リノア「セルフィ・・・ありがと!」
こうして、二人は旅立つのだった。
謎の金髪男を求めて。
ちょうどそのころ。
ラグナ「そう言うことなんだよ・・・どうにかなるかな・・・」
ラグナは、フューリー・カーウェイという男に問題の写真を手渡した。
ラグナ「そんなぁ。」
カーウェイ「私は君の息子と私の娘の交際など許可した覚えはない・・・が」
ラグナは目を輝かせた。
あ、いや、また会おう。」
ラグナ「お、おう。」
キロス「ラグナ君、彼はリノアの父親ではあるが、同時にガルバディア国の大佐なのだよ?
今の言葉遣いはどうかと思うが。」
ラグナ「まあまあ!
さ、キロス、また写真撮りに行こうぜ!」
彼、カーウェイについての説明は、以上の通りである(笑)
そして・・・
「そっ、そいつは許せねえ!」
無論、ガルバディア大佐、フューリー・カーウェイは、エッジに、リノアとスコールの中を取り戻して欲しいと、この金髪の男の調査を依頼したのだった。
エッジはさっそく、一人の男に、その金髪男を探らせた。
その男の名は、ロック。男女関係正常化の会の会員である。
彼は、その腕前から、エッジに一目置かれている存在であり、会員の中でも、かなり頼りにしている男だった。
ロック「了解!」
エッジ「頼んだぜっ!」
進展は案外早かった。
その男の名はクラウド。このかなり有力な情報を教えてくれた人こそ、ティファだったのだ。
ロック「まあ、そうだな。まずはそれが先決だと思う。」
ティファ「ふうん・・・ねえ、じゃあ、一緒に行動しない?お互い、足手まといにならないって言う条件で。」
ロック「分かった、その誘い、乗るぜ!」
hiroko「は〜い、んじゃ、足早に第二話終了です。
ただ今の状況についておさらいしましょうね〜。
まず、ラグナさんが撮影した謎の写真によって、
リノアとセルフィ、そしてティファとロック、と言う二つの組が出来ました〜。
今はこの二組は、ストーリーから外れるんです。
第三話では、またもや謎のキャラが盛りだくさんです!
さぁ、みるべしみるべし!なんだってさ。(爆)」