hiroko「さて足早にやってまいりました、第二章。第八話。んじゃどぞ。」
セルフィ「リノア・・・」
リノア「うん、疲れたね。」
セルフィ「あそこの家で、休んでいこっか。」
リノア「大きい家ね・・・」
セルフィ「うん、おっきいね。きっといい人が住んでるよ。」
リノアとセルフィ。彼女らはどっか(笑)でクラウドが見つかっているのも知らずにクラウドを捜し続けていたのだった。
そしてとある村にたどり着き、見るからに怪しい家を発見して入っていくのだった。
セルフィ「誰かいますか〜?」
リノア「・・・返事、無いね。」
セルフィ「入っちゃおうかぁ。」
リノア「そうだね。」
二人が家の内部(爆)に入り込んでいくと、しめった冷たい空気が流れていた。
リノア「不気味だね。」
セルフィ「あ!見てみて〜こっちに地下室!」
セルフィはそう言うと走っていく。
リノア「あ!セルフィ!待って!!」
そして、地下室。
怪しい扉を開くと、そこには棺桶があった。
セルフィ「な、なに・・・キャッ!?」
ふと開く棺桶。
「誰だ・・・わが眠りを妨げるのは。」
リノア「あなたは誰!?」
「教える必要も無かろう。」
そこから、性格真っ暗そうな男が姿を現したのだった。
セルフィ「そうだねー、押し掛けて来ちゃったの私達だもんねー、ごめんね。」
セルフィ、それは冷静すぎると言うのか何も分かっていないと言うのか。
リノア「でもクラウドを捜すのに誰か人が一緒にいてくれると、助かるよね。」
リノアも何故かいきなりこの男を仲間にしたいと言わんばかりの発言。
セルフィ「そーそー。最近はニュースで見たけどセフィロス騒ぎ、大変みたいだし。」
「せ、セフィロスだと!?」
いきなり男が目を血走らせる(爆)
リノア「え!?知ってるの?(って知ってるのは当たり前か・・・)」
「俺を・・・宝条め・・・い、いや。
・・・俺はヴィンセント。共に行こう。」
セルフィ「本当に!?やったぁーーー!!」
リノア「ありがとー!」
こうして、三人は共に行動することとなった。
そしてこの村を(無論ニブルヘイム)を出、あてもなく歩き出した。・・・そしてちょっと(いや大分)経ってから。
リノア「どこに行こう・・・セルフィ、地図見せて。」
セルフィ「えへえへ、置いてきちゃったぁ。」
リノア「ちょっと・・・。ね、どうしよっか、ヴィンちゃん。(笑)」
ヴィンセント「な・・・ヴィンちゃん・・・
それよりも、下を見てみろ。」
セルフィ「??地面がある・・・あ!」
リノア「この砂は・・・まさかここは砂漠!!きゃー!!」
そう、三人はいつの間にか砂漠に迷い込んでいたのだ。
リノアは流砂に足を取られ、前に進んでしまう。
セルフィ「リノア!?きゃ!」
ヴィンセント「!?」
そのまま、三人は砂漠の迷宮へ迷い込んでいった。
それから、流砂が止まる。
リノア「・・・ここは・・・」
ヴィンセント「砂漠の中だな。砂埃で前が見えん・・・」
リノア「砂嵐がおさまるまで動かない方がいいかもね。」
10分ほどして。
セルフィ「あ!ねえねえ、あっちからチョコボ車がやってくるよ!」
セルフィが飛び上がってその方向に手を振る。
間もなくチョコボ車は三人の前に停車した。
そこに乗っていたのはデブモーグリのぬいぐるみに乗った猫のロボットのようだった。
セルフィ「わー、かわいい!」
「こんちは、みなさん。大変なようですな・・・今から楽しいところに招待しますで。乗ってくだはれ。」
セルフィ「やった!二人とも、行こうよ!」
リノア「いいの、信用して?」
セルフィ「いいじゃん!」
ヴィンセント「ここで立ち往生しているより移動した方がいい。乗るだけ乗ろう。」
「ちなみに僕の名前はケット・シー言います。なにとぞよろしく。」
それから、三人がチョコボ車に乗って・・・。
ケット・シー「ボク、占いロボットなんです。10ギルで占い、しまっせ。」
セルフィ「わー、お願い!」
ケット・シー「ども。・・・出ました!ラッキーカラーは青。素敵なライバルが現れるでしょう。」
セルフィ「本当に!?わー、嬉しいな!!」
リノア「私もお願い。」
ケット・シー「えー、出ました!ラッキーアイテムは・・・干し肉??
そんで、今の喧嘩はすぐ元通り。仲直りできるでしょう。」
リノア「本当かな・・・信じてみよう。」
セルフィ(干し肉か〜。・・・)
ヴィンセント「私も頼む・・・占いなど信じるつもりはないが。」
ケット・シー「まあそう言わずに。出ました!
探し求める相手には出会えませんが、その人に出会った人にあった人にあった人には会えるかも。」
ヴィンセント「・・・」
他人と同じである。
そのうち、三人と一体は華やかな建物の前に来た。
セルフィ「わぁ、きれい!」
ケット・シー「せやろ?これ、砂漠の中にありますんねんで。名前はゴールドソーサーや。」
リノア「わぁ、すごい!!」
ケット・シー「これ、三人分のゴールドチケットです。これで何度でも入場できますで。」
セルフィ「ありがとう!じゃ、ケット・シーも一緒に行こう!」
ケット・シー「まぁ、ええか・・・」
リノア「ここで面白いのは何?」
ケット・シー「チョコボレースなんか面白いでっせ。
手持ちのチョコボで仮想空間でレースできるんですーー。」
セルフィ「やりたい!」
ケット・シー「チョコボ持ってますの?」
セルフィ「ないよ。だからちょうだい!」
ケット・シー「しゃぁないなぁ。レンタルサービス・・・100ギルでどうでっか?」
セルフィ「わーい!じゃーね!!」
セルフィは、ケット・シーに100ギルを渡すと、チョコボスクェアへ飛び込んでいった。
二人と一体もあとを追って、そちらへ・・・
チョコボスクェア。
熱き勝負の場らしく、そこは熱気に包まれていた。別に冷房が故障しているわけではない。
セルフィ「えーっと、この次どうしようかな。ねえねえそこの人。レースに参加したいの。どうしよう?」
と、セルフィが聞いた人は・・・後で分かるだろう。
「俺、ちょうど参加するところだったんだ。教えるから一緒に出ようか。」
セルフィ「じゃ、ライバル、だね!」
「え?まあ、そうなるかな・・・」
セルフィ「やっぱり占い当たってる!!」
「は?・・・ま、いいや。んで、ここで登録して・・・」
セルフィ「〜〜〜♪できた!」
そしてレースはスタートした。
セルフィ「いっけぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
セルフィは、開幕後すぐ鞭をうならせる。
「おーい!」
先程の男性だった。
「そんなんじゃ、チョコボが疲れてあとで追い上げがきかなくなるぞ!」
セルフィ「そうなの?ありがとう!!」
「コーナーは抜くチャンスだから・・・スピードを上げて内側から抜く!」
セルフィ「うん!」
終盤に差し掛かるコース・・・
セルフィ「ねえ、どうしてそんなにライバルに優しくしてくれるの?」
それまでセルフィの後ろについていた男。
「それは・・・」
突然チョコボに鞭を入れると、
「どうせ、勝つからだーーーーー!!!」
スピードを上げ、あっという間に見えなくなった。
セルフィは、ただただ口をぽかんと開けていた。
『1着は、2番、ボコ選手!!!』
あの男のナンバーが場内に響いていた。
リノア「惜しかったね・・・でも3着だったよ。」
セルフィ「くっやしぃーーーーーーーーーーーっ!!」
「いよっ。」
さっきの男だ。
セルフィ「あーー!!さっきの!!」
「まぁまぁ。」
リノア「あなたなの?そのセルフィを無茶苦茶に追い抜いちゃった人って(笑)」
「そうかな・・・あ、俺はバッツだ。」
そう、あの騒ぎに無理矢理巻き込まれていた、あの青年だ。
バッツ「あ、じゃあな・・・」
で、そのバッツが立ち去ろうとしたとき、セルフィがそれを引き留めた。
セルフィ「待って!一緒に行こうよ!今ね、クラウドって言う人をとある事情で捜しているんだ。」
リノア「・・・。」
セルフィ「私はセルフィで、こっちがリノアで・・・それからこっちがヴィンセント。よろしくね。」
ヴィンセント「勘違いするな・・・私はセフィロスに会うためについてきてやっているのだ・・・」
バッツ「い、いきなり話を進めるなよ。・・・でも・・・まあいいかな・・・」
セルフィ「うん!あ・・・で、でも〜、もうちょっと、遊びたいかな。」
リノア「もう、セルフィ。・・・ま、仕方ないか!」
hiroko「リノア組は、新たにヴィンセント、ケット・シー、そしてバッツ(笑)、という面々を加えるようですな。
ってなわけで、次回もよろしくたのんます。」