〜第9話 獣ヶ原へ〜


hiroko「はい、それではリノア組ストーリー、スタート。
       後半は違う人々のストーリーですよん。」

 
リノア「セルフィ・・。もう行こう・・・」
あれから既に五時間がたっていた。セルフィは未だ遊び続けることをやめなかった。

セルフィ「まだまだまだーーー!!」
リノア「子供みたいな事言ってぇ。私達、クラウドを捜しているんでしょう?」
セルフィ「ぷーーーー。・・・わかったよぉ。」

そして。

ケット・シー「ボクも、行きます。なんかあんたら、気に入りました。」 リノア「本当?心強いな。ありがとう!」

 
んなわけで、四人と一体は歩き出した。

ケット・シー「この先の獣ヶ原を通ると、大きな国がたくさんあります。多分そこら辺を探すといいんでは?」
バッツ「しかし、獣ヶ原は凶暴なモンスターのすみか。果たして生きて通れるだろうか・・・」
リノア「だって、心強い仲間がいるもの、大丈夫よ。」
セルフィ「頼りにしてるよ!!」

男性陣、苦笑。

 
そして歩くことしばらく。

モンスター出現。
セルフィ「た、助けて!」

ぱぁん!!

ヴィンセントが銃を放つと、モンスターははじけた。(笑)
それから少し歩く。

リノア「あ!」
バッツ「またモンスターか!?」

と、バッツが剣を構えた先には、
人がいた。

 
「うぅ・・・」
なんだか結構ワイルドな格好をしている(?)少年であった。

バッツ「(ひそひそ)あ、あいつ、人型のモンスターかな・・・」
リノア「(ひそひそ)普通の人間でしょ?」
ケット・シー「どうします?」
リノア「うーん、何か食べさせてみよう。おなか減ってるみたいだし。」
セルフィ「はいはーーい!リノアのラッキーアイテム、干し肉、買っておいたよ!!」
リノア(なっ!?)

「もぐもぐもぐ。」
少年、干し肉をむさぼる。

「ごちそうさま!」
セルフィ「よかった。おなかいっぱいになった?」
「!!(頷)」
セルフィ「ねえ、一緒に来てくれると嬉しいな?一緒に来て。」
リノア(セルフィ、いくらなんでも強引すぎるって。)

「ガウガウ!一緒に行くガウ!俺、ガウ!!」
セルフィ「ガウね!ガウ、ありがとう!!リノア、占い当たってたね。」
リノア「う、うん(汗)」

 
その頃・・・いや、時は少し前にさかのぼる。
バル国、王女、捻挫中。

クルル「・・・」
ってなわけで一日安静中。

カチャ。
ドアのノブが回る。

クルル(看護婦さんかな?)

そう思いながらそこを見ていると、予想外の人がいた。
クルル「おじいちゃん!どうして!!」

バル王、ガラフ。
クルルとは違い、男女関係清浄化の会の会員である。(クルルは正常化)
そして、その場に見舞いに来たのが彼である。

ガラフ「カイエン会長から連絡が入っての。」
クルル「会議は?いいの?」
ガラフ「大丈夫じゃよ。ちょうどここは中継地点じゃろう。」

その通り。バルからフィガロへ向かうには、ジドールの辺りを通る。クルルの見舞いにもちょうど良かったというわけである。

ガラフ「それで・・・実は、ストラゴス殿が、会議の間クルルを引き取ってくれるそうじゃ。」
クルル「本当?じゃあ、リルムとも遊べる?」
ガラフ「もちろんじゃ。ちょうど迎えに来ておるぞ。」
クルル「やった!」
ガラフ「退院許可は取ってきたから、行ってきなさい。」
クルル「本当に?じゃあ、おじいちゃん、気を付けて!」

 
そして。

クルル「リルム!!」
リルム「クルルお姉ちゃん!」

リルムと呼ばれた、クルル「お姉ちゃん(14)」とちょっとしか身長の変わらない少女(10)は、二人、両手をつないで再会を喜んだ。
後ろにいるジジイは、そのストラゴス。ストラゴスとリルムはサマサという辺境の村に住んでいるのだ。
ガラフやクルルと、ストラゴスとリルム。
彼らは知り合い。そしてクルルとリルムは大の仲良し。

大丈夫私は14で145センチですから。上には上がいるように下には下がいるものです

さて、三人は。
ストラゴス「これからモンスターの洞窟に行くゾイ。」
リルム「お姉ちゃん、行こう!!」

ジドール近くに新たに発見された洞窟。
モンスターマニア(笑)、ストラゴスの研究に持ってこいと言うことで、クルルと共に三人で行くことになったのだ。

 
リルム「わー・・・暗いね・・・」
ストラゴス「まだ内部が探険されておらんのじゃろ。灯りはわしの持ってきたこれだけじゃゾイ。」
ストラゴスの持ってきた頼りないランプがゆらりと揺らめいた。

と、ふと前方に生物が(笑)

クルル「あ!?・・・あれは、人!!」
リルム「うそっ!!どうして!?」
ストラゴス「倒れておる・・・助けるゾイ!!」

そこにはなんと、いかにも高価そうな服を着た青年が、倒れていたのだ。
三人はひとまず探険を中止して彼を助けて戻ることにした。

 
そして、ジドールの宿・・・

「う、ううん・・・」
クルル「気がついた?ここはジドールよ。」
「ジドールだって!?やっ、奴らめ、そんなところまで・・・」
ストラゴス「しかし、何故洞窟の奥などに倒れておったのじゃ?」
「あくまで推測だけど・・・それは、活発化の仕業だ。」
クルル「活発化の!?あなたはどこの組織の人?」
「僕は正常化・・・正常化のギルバート。」

クルル「あなたも正常化なの?私も正常化よ!私はクルル、よろしく。」
ギルバート「ああ、よろしく!
      ・・・それで、運悪く活発化にはち合わせて、気がついたらここにいたと言うことさ。」
クルル「気の毒ね。そうだ、これからどこへ行くつもり?」
ギルバート「特に、どこへ行こうとは・・・」
リルム「じゃさ、一緒に行こうよ!」
ストラゴス「そうじゃのう。今からこの北にあるサマサに帰るのじゃが・・・」
ギルバート「構わないよ、うん・・・サマサは初めてだな。」
リルム「早速行こうよ!起きられる?」
ギルバート「ああ、なんとか。」

 
そして、サマサ。(早っ)

リルム「ただいまーー、私のおうち!」

 
ガサッ

 
リルム「あ、あれ?」
ストラゴス「何かの物音・・・二階かのう?」
クルル「行ってみよう。」

二階にいたのは、黒ずくめの男だった。

「うっ!?」
窓から逃げようとするその男を、走って捕まえるクルル。

クルル「えい!はなさないからねっ!!」
「くっ・・・」
ストラゴス「お主、何者じゃ・・・」

ストラゴスにそう言われると、男は観念したように大人しくなった。

 
「俺は名前を捨てた男・・・名はシャドウと「おとうさーん!!」
と、いきなりリルムはシャドウに飛びつく。

シャドウ「わ、わぁっ!?」
リルム「お父さん、久しぶり!!」
シャドウ「よせ!はなせ!はなさんか!!俺はお前の父親などでは・・・」
クルル「???」
ギルバート「リルム、どう言うことなんだ?詳しく教えてくれないか?」
リルム「詳しく・・・って、お父さんはお父さんだもん。」
シャドウ「・・・」
ストラゴス「まあ、まあ、リルム。それより、この男を連れて獣ヶ原へ行こう。」

このストラゴスの強引な運び。おそらくリルムの言っていることはあっているだろう。

シャドウ「っく・・・金だ!1000ギルだ。」
リルム「なんで?いいでしょーーー???」
シャドウ「分かった・・・」
リルム「やったぁ!!」

 
そして五人は、獣ヶ原へ行くのだった。
獣ヶ原は前述の通りモンスターの宝庫、ストラゴスのお気に入りスペースであった。

 
 
 
 
hiroko「うん、今回はそんな11人のお話でした。ああ、11人。新しく登場したキャラがいっぱいです。
       次回は大波乱ですよ!ええ、なんか後半はいつになくぶっ壊れます。では、お大事に。(謎)」


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