hiroko「はい、それではリノア組ストーリー、スタート。
後半は違う人々のストーリーですよん。」
リノア「セルフィ・・。もう行こう・・・」
あれから既に五時間がたっていた。セルフィは未だ遊び続けることをやめなかった。
セルフィ「まだまだまだーーー!!」
リノア「子供みたいな事言ってぇ。私達、クラウドを捜しているんでしょう?」
セルフィ「ぷーーーー。・・・わかったよぉ。」
そして。
ケット・シー「ボクも、行きます。なんかあんたら、気に入りました。」 リノア「本当?心強いな。ありがとう!」
んなわけで、四人と一体は歩き出した。
ケット・シー「この先の獣ヶ原を通ると、大きな国がたくさんあります。多分そこら辺を探すといいんでは?」
バッツ「しかし、獣ヶ原は凶暴なモンスターのすみか。果たして生きて通れるだろうか・・・」
リノア「だって、心強い仲間がいるもの、大丈夫よ。」
セルフィ「頼りにしてるよ!!」
男性陣、苦笑。
そして歩くことしばらく。
モンスター出現。
セルフィ「た、助けて!」
ぱぁん!!
ヴィンセントが銃を放つと、モンスターははじけた。(笑)
それから少し歩く。
リノア「あ!」
バッツ「またモンスターか!?」
と、バッツが剣を構えた先には、
人がいた。
「うぅ・・・」
なんだか結構ワイルドな格好をしている(?)少年であった。
バッツ「(ひそひそ)あ、あいつ、人型のモンスターかな・・・」
リノア「(ひそひそ)普通の人間でしょ?」
ケット・シー「どうします?」
リノア「うーん、何か食べさせてみよう。おなか減ってるみたいだし。」
セルフィ「はいはーーい!リノアのラッキーアイテム、干し肉、買っておいたよ!!」
リノア(なっ!?)
「もぐもぐもぐ。」
少年、干し肉をむさぼる。
「ごちそうさま!」
セルフィ「よかった。おなかいっぱいになった?」
「!!(頷)」
セルフィ「ねえ、一緒に来てくれると嬉しいな?一緒に来て。」
リノア(セルフィ、いくらなんでも強引すぎるって。)
「ガウガウ!一緒に行くガウ!俺、ガウ!!」
セルフィ「ガウね!ガウ、ありがとう!!リノア、占い当たってたね。」
リノア「う、うん(汗)」
その頃・・・いや、時は少し前にさかのぼる。
バル国、王女、捻挫中。
クルル「・・・」
ってなわけで一日安静中。
カチャ。
ドアのノブが回る。
クルル(看護婦さんかな?)
そう思いながらそこを見ていると、予想外の人がいた。
クルル「おじいちゃん!どうして!!」
バル王、ガラフ。
クルルとは違い、男女関係清浄化の会の会員である。(クルルは正常化)
そして、その場に見舞いに来たのが彼である。
ガラフ「カイエン会長から連絡が入っての。」
クルル「会議は?いいの?」
ガラフ「大丈夫じゃよ。ちょうどここは中継地点じゃろう。」
その通り。バルからフィガロへ向かうには、ジドールの辺りを通る。クルルの見舞いにもちょうど良かったというわけである。
ガラフ「それで・・・実は、ストラゴス殿が、会議の間クルルを引き取ってくれるそうじゃ。」
クルル「本当?じゃあ、リルムとも遊べる?」
ガラフ「もちろんじゃ。ちょうど迎えに来ておるぞ。」
クルル「やった!」
ガラフ「退院許可は取ってきたから、行ってきなさい。」
クルル「本当に?じゃあ、おじいちゃん、気を付けて!」
そして。
クルル「リルム!!」
リルム「クルルお姉ちゃん!」
リルムと呼ばれた、クルル「お姉ちゃん(14)」とちょっとしか身長の変わらない少女(10)は、二人、両手をつないで再会を喜んだ。
後ろにいるジジイは、そのストラゴス。ストラゴスとリルムはサマサという辺境の村に住んでいるのだ。
ガラフやクルルと、ストラゴスとリルム。
彼らは知り合い。そしてクルルとリルムは大の仲良し。
さて、三人は。
ストラゴス「これからモンスターの洞窟に行くゾイ。」
リルム「お姉ちゃん、行こう!!」
ジドール近くに新たに発見された洞窟。
モンスターマニア(笑)、ストラゴスの研究に持ってこいと言うことで、クルルと共に三人で行くことになったのだ。
リルム「わー・・・暗いね・・・」
ストラゴス「まだ内部が探険されておらんのじゃろ。灯りはわしの持ってきたこれだけじゃゾイ。」
ストラゴスの持ってきた頼りないランプがゆらりと揺らめいた。
と、ふと前方に生物が(笑)
クルル「あ!?・・・あれは、人!!」
リルム「うそっ!!どうして!?」
ストラゴス「倒れておる・・・助けるゾイ!!」
そこにはなんと、いかにも高価そうな服を着た青年が、倒れていたのだ。
三人はひとまず探険を中止して彼を助けて戻ることにした。
そして、ジドールの宿・・・
「う、ううん・・・」
クルル「気がついた?ここはジドールよ。」
「ジドールだって!?やっ、奴らめ、そんなところまで・・・」
ストラゴス「しかし、何故洞窟の奥などに倒れておったのじゃ?」
「あくまで推測だけど・・・それは、活発化の仕業だ。」
クルル「活発化の!?あなたはどこの組織の人?」
「僕は正常化・・・正常化のギルバート。」
クルル「あなたも正常化なの?私も正常化よ!私はクルル、よろしく。」
ギルバート「ああ、よろしく!
・・・それで、運悪く活発化にはち合わせて、気がついたらここにいたと言うことさ。」
クルル「気の毒ね。そうだ、これからどこへ行くつもり?」
ギルバート「特に、どこへ行こうとは・・・」
リルム「じゃさ、一緒に行こうよ!」
ストラゴス「そうじゃのう。今からこの北にあるサマサに帰るのじゃが・・・」
ギルバート「構わないよ、うん・・・サマサは初めてだな。」
リルム「早速行こうよ!起きられる?」
ギルバート「ああ、なんとか。」
そして、サマサ。(早っ)
リルム「ただいまーー、私のおうち!」
ガサッ
リルム「あ、あれ?」
ストラゴス「何かの物音・・・二階かのう?」
クルル「行ってみよう。」
二階にいたのは、黒ずくめの男だった。
「うっ!?」
窓から逃げようとするその男を、走って捕まえるクルル。
クルル「えい!はなさないからねっ!!」
「くっ・・・」
ストラゴス「お主、何者じゃ・・・」
ストラゴスにそう言われると、男は観念したように大人しくなった。
「俺は名前を捨てた男・・・名はシャドウと「おとうさーん!!」
と、いきなりリルムはシャドウに飛びつく。
シャドウ「わ、わぁっ!?」
リルム「お父さん、久しぶり!!」
シャドウ「よせ!はなせ!はなさんか!!俺はお前の父親などでは・・・」
クルル「???」
ギルバート「リルム、どう言うことなんだ?詳しく教えてくれないか?」
リルム「詳しく・・・って、お父さんはお父さんだもん。」
シャドウ「・・・」
ストラゴス「まあ、まあ、リルム。それより、この男を連れて獣ヶ原へ行こう。」
このストラゴスの強引な運び。おそらくリルムの言っていることはあっているだろう。
シャドウ「っく・・・金だ!1000ギルだ。」
リルム「なんで?いいでしょーーー???」
シャドウ「分かった・・・」
リルム「やったぁ!!」
そして五人は、獣ヶ原へ行くのだった。
獣ヶ原は前述の通りモンスターの宝庫、ストラゴスのお気に入りスペースであった。
hiroko「うん、今回はそんな11人のお話でした。ああ、11人。新しく登場したキャラがいっぱいです。
次回は大波乱ですよ!ええ、なんか後半はいつになくぶっ壊れます。では、お大事に。(謎)」