〜第10話 それぞれの思いを胸に〜


hiroko「唐突ながら、ガラフさん登場です。
       今回は、もう、なんだか意味不明。死んでくれ。ちょい長め。」

 
クルル達が獣ヶ原へ出発した頃、
ガラフはチョコボ車で砂漠を進んでいた。

ガラフ「しかしのお・・・いつになったら着くのやら・・・」

単調な砂漠の景色は変わることがなかった。

 
「チョコボが道を知っている」
目の前にいる二頭のチョコボは、相変わらず直線的に進んでいるだけ。
ガラフには、その話が嘘にしか思えなくなってきた。

揺れる空気の中で、そんなことを考えながら寝ている・・・と、
目が覚めた(爆)

 
「ガラフ?何寝てるんだよ?起きろよ。」
ふと、右側。

ガラフ「!?・・・おお、ファリスか。」
ファリス。あの、レナの姉である。

ファリス「ああ・・・しかし、暑いよな。」
ガラフ「そうじゃのう・・・おおっ!!見えたゾイ!!」

 
左手に見えた一つの城。チョコボは向きを変え、そちらへ向かった。
二人はそのチョコボ達に突っ込んだ。

(最初から直進しろ!!)と。

 
とにかく、二人が向かった先・・・フィガロ城へ、一応の到着をした。
会議内容:謎のセフィロス復活事件の調査について・・・

しかし、二人は自分たちの城でその会議をしたかった。
その理由は、ただ暑いからとか、砂漠の中にあるフィガロ城に行くのが不便だからとか、そんな理由などではない。
そう、それは第三の出席者である、フィガロ国王エドガーにあった。

 
ファリスの所属している組織は正常化。
そして、ガラフの所属している組織は清浄化なのである。

そしてエドガーは、あろう事か(何故)、無所属である。

 
この世界にある四大人間関係組織。
その中の、正常化、清浄化、活発化、三つの要素を持ち(爆)、
更に友情の会の会長であるマッシュの兄であるエドガーは、身の置き場がないのだ。
しかも、世界に対するフィガロの影響は大きい。
そして、正常化のタイクーンか、清浄化のバルか、どちらかに会場を置くと、
逆側に位置する国の代表者が、

(あの正常化(清浄化)め・・・絶対にエドガーを正常化(清浄化)に引き込もうとしてるな・・・魂胆丸見えだ!!)

になっちゃうわけである。(?)
まあ、もともと丸見えだ(謎)

 
さて、二人が通された先は会議室。
しかし、第三の出席者はまだ来ておらず、ただ涼しい冷房が二人の髪を揺らすだけであった。ああ無情。(?)

と、ドアが開く。エドガーの登場だ。

 
エドガー「いや・・・遅れてすまない。」
ファリス「こっちははるばる来てやってるんだ!済まないで済むか!」
ガラフ「ふぁ、ファリス・・・」
ファリス「いいんだよ、(エドガーは)女には抵抗しないからな(笑)」
エドガー「そう言うつもりはないが・・・とにかく、会議を始めよう」

数分後(じゃねえな)。

 
ガラフ「孫の様子を見に行きがてら、ジドールを見たのじゃが・・・あの破壊力、すさまじすぎる。」
ファリス「まるでゲームの悪役だぜ・・・」
エドガー「その例え方・・・しびれるね!(謎)」

まあ実際そうだからしびれてもしょうがない。

ファリス「ま、悪役なら、俺達には倒す義務があるな。」
なんでやねん。まあそうなんだけどさー。

ガラフ「では、これで一致じゃ!セフィロスを倒すぞい!」
「おおーーー!」

おい、調査は?(爆)

 
そしてそんなころ、ドマ病院では。

ロック「この傷さえ治れば・・・」
ロックは小さく呟いた。
彼がセシルに負わされた傷は深く、全快までには時間がかかるようだった。
(この傷さえ治れば、この世界の一大事を・・・)

「あ!もしかして!!」
ふと、隣のベッドから少年の声がかかる。

ロック「??」
「男女関係正常化の会の・・・ロック!!」
ロック「なっ!?お前、一体!?」
「俺、ゼル!SeeDのゼルだ!
 前から正常化の会に入りたかったんだ!入れてくれ!!」
ロック「・・・いいぜ。」
ゼル「いやったぁ!!」
ゼルは飛び跳ねて喜ぼうとして、自分の盲腸を体で思い出し、腹を抱えた。
彼なりに恥ずかしいと思いながら、何気なく病室のドアの先を見る。

と、そこには美しい女性が立っていた。
長い金色の髪をふわりと揺らすと、ロックの方へ向かって歩いていく。

 
「ロック・・・。」
ロック「セリス。」
セリス「お見舞いに来たの。・・・早く治るといいわね。」
ロック「ありがとう。」
セリス「・・・」

セリスはゼルの方を見、パッと目線をそらした。
セリス(あれは、以前のバラム襲撃の時の・・・)

 
セリスの回想。
セリスがまだ「将軍セリス」であったころ・・・
バラムの街。

ゼル『よくも・・・よくもバラムを!!』
セリス『・・・。』

セリスは自分に向かってきた少年を、右手で払い落とす。その彼の顔の入れ墨がなんとなく記憶に残っていた。

ゼル『くっそーっ!!くっそーーーー!!!』

 
ロック「セリス?」
セリス「・・・いえ・・・。」

ゼル「??(^^)」
無論このトリ頭にそんなことを記憶する容量はない。

 
と、また見舞客がやってきた。
それは、あのスコールだった。ゼルの見舞いらしい。SeeD仲間だからだろう。

ゼル「お、スコール!!」
スコール「・・・」

スコールは、ゼルのベッドの横の棚に花と果物を置いた。
スコール「具合はどうだ?」
ゼル「おかげさまで。来週には退院できるってよ。」
スコール「ところで、先生はまだ来ていないのか?」
ゼル「キスティスか?あれ?スコールと一緒に来るって言ってたよな。」
スコール「ああ、俺よりも早く行ったはずだが、その様子だとまだのようだな・・・」

ゼル「そうだぜ。ところで、リノアとは仲直りできたのか?」
スコール「・・・俺は・・・あの時は早まりすぎたかも・・・」

 
ロック(リノア・・・そして、スコール・・・あの、彼か・・・?)

 
(いかん!!このままだとリノアとスコールがくっついてしまう!!)
このやりとりを見ていた、SeeD万年候補生、がいた。名はサイファー。
サイファーは活発化の男で、以前からのスコールとの関係もあり、
それをアーヴァインに買われてスコールの監視をしていたのだった。
しかし、サイファーはリノアの元恋人だった・・・。

サイファー(確かリノアは獣ヶ原にいるそうだな・・・ふっふっふ・・・)
と言うことで、サイファーは獣ヶ原に向かった。

 
そのころ。

リノア「へえ、あなたたち・・・」
クルル「話してると、大本が同じみたいだね。」

そう、リノア達とクルル達は獣ヶ原で偶然はち合わせていたのだ。

バッツ「その証拠に、クルルか・・・」
クルル「ほんっと、ごめん、バッツ!!
    ラグナ大統領に誤解を解いてもらうのに、いろいろあって、まだ・・・」
リノア「ラグナさん・・・?誤解・・・?」
クルル「うん、実は、かくかくしかじかと言う事があって・・・」
リノア「本当?じゃあ、私の無実は晴れるのね!」

リノアの表情がぱっと明るくなる。

セルフィ「よかったね、リノア!!」
バッツ「じゃあ、もしかしてリノア達もゴゴに?」
リノア「うん、あの、にっくきゴゴに!!」
クルル「うん!にっくきゴゴ、ね!!」

 
んでもって、そこにやってくるサイファー。

サイファー(ちっ、遅かったか!?もう誤解が解けて・・・)

と、リノアはサイファーの姿を見つける。
リノア「サイファー!!」
クルル「あなたは、活発化の者ね!!リノア、知ってるの?」
リノア「ええ。」

サイファー「こうなったら、俺がリノアを・・・殺すまで!!」
セルフィ「やめてよ!サイファー!!!」
ケット・シー「サイファーはん、そんな、あきまへんで!!」
サイファー「るせぇ!!」

セルフィ&ケット・シー「ダブル・スロット!!!!」
セルフィ「ジエンド狙い〜〜〜っ!!」

 
かしゃん!!「ジ」
かしゃん!!「エ」
かしゃん!!「ン」
かしゃん!!「デ」

セルフィ「ジ、エ、ン、デ・・・?あ、一つずれちゃった(笑)」
ケット・シー「うーん、やっぱり一人ずつスロットをした方がええですなあ。」
サイファー「ふっ・・・」

リルム「じゃ、私がスケッチ!!」
と、リルムはサイファーをスケッチ!
サイファーの幻影が浮かび上がる!
その幻影がサイファーの「鬼斬り」を発動した!!

サイファー「ぎにゃーーーーー!!!・・・なーんてな。(にやり)
      自分の技だ、見切れないはずがない!!」
ストラゴス「それなら、レベル5デスじゃゾイ!!」
サイファー「悪いな!俺のレベルは64だ!」

 
ヴィンセント「・・・(呆)」
シャドウ「・・・(呆)」
セルフィ「ちょっとーー!!(笑)」

 
バッツ「必殺!ルパインアタック・バージョン・ボコ!!」
クルル「奥義!ドラゴン・モーグリ・ショック!!」
ギルバート「えーい!!『かくれる』!!(><)」

三人目はともかくとして、突如襲い来るチョコボと飛竜とモーグリの大群!!

 
サイファー「ぎにゃーーーーーーーーーーーーーーぁあ!!!」
サイファーはぶっ飛んだ(笑)

ガウ「がう?」
何も意味を分かっていない一匹(死)は、ただただ笑ってた。

 
さて。その頃、ドマ病院・・・

スコール「遅いな、キスティス。」
ゼル「いやな予感がするぜ・・・」
ゼルの予感は、的中していた。

 
その頃のキスティス・・・

キスティス「はぁ・・・はぁ・・・疲れた・・・うっ!?」

 
は、病院前で倒れる真っ最中であった(謎)
電車とバスに乗り遅れ、数々の悪運に見舞われて、まだここにいたのだった。

彼女は病院の中に運ばれた。
結局、彼女の病名は、ゼルのそれと同じだった(笑)

そして彼女の担当医師の名前は、宝条であった。
どこかで誰かが呟いていた、謎の男の名前・・・。

 
 
 
 
hiroko「ええ、キスティス大ピンチ。サイファー吹っ飛ばされてます。いろいろありました。壊れました。
       大変です。次回はとあるキャラのファンが激怒するストーリーです。(笑)」


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