〜第11話 集える人々〜


hiroko「さて。今回から、全員が一致団結し始めます。それではどぞっ。」

 
宝条「クックック・・・これが魔晄・・・(ドバドバ)
   そして・・・(ドッ・ドッ・ドッ・・・)ジェノバ・・・細胞・・・
   クックック・・・」

 
くあーーーーっっくあっくあっ!!!!!!(笑い声)

「ウ・・・ウフフ・・・フフ・・・フオヲーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 
さらに、そのころ。

フィガロ城を出た三人を乗せたチョコボ車は、砂漠を南に進んでいた。
ファリスが、目を細めて揺らぐ空気の先を見る。

ファリス「ん・・・?おい、目の前に誰かいるぞ。」
ガラフ「・・・人かのう・・・」
エドガー「まて。何か様子が変だ。」

三人が目にしたのは、立っている二人の人間だ。そのうちの一人は怪しい白衣の男。
もう一人は、いや、人間かも分からない。
真っ黒にも見る肌。ボロボロの顔。脈打つ血管に青い血。
っつーかまあ、ようするにグロいと。

宝条「クックックッ・・・我が科学の結晶よ!!行け!!!」
「グゥヲーーーウフョフョフョ」
宝条「我が名は宝条。セフィロスの父。可愛い息子の邪魔をする者は・・・この怪獣キスティスがお仕置きだ!!

 
えーっとごめんなさい。彼女は不運だったんです。

 
そう言うと宝条は消えていった。
ファリス「セフィロスの、だと!?」
エドガー「気を付けろ!襲ってくる!?」

と言うわけで怪獣キスティスが襲ってきた!!
と言うわけでガラフがすかさず反撃!

ガラフ「砂流撃!!」
ガラフは、拳を地(ってか砂?(笑))に突き立てた!
すると、流砂が瞬く間に怪獣に向かい、足を止める。
しかし怪獣はそれをものともしなかった!!そしてずんずん進んでくる!!

ガラフ「むだか!?」
キスティス「ウホホホホホッ!!」
エドガー「来るか!?」

流砂を割って進む怪獣。
エドガーはそれに向かって機械の照準を合わせる。

エドガー「オートボウガンの改良型だ!食らえ!!」

ふと気付くと、「それ」から出た矢が数本怪獣に刺さっていた。
矢の速度が速すぎたらしく、怪獣も避けられなかったようだ。
しかし、それをまったくものともせずに動いている。肉に矢が突き刺さったのにも関わらず、だ。

 
ファリス「くっ・・・それなら!!
     火炎!十!字!斬!!!」
ファリスが武器も持たずただ剣を握る格好だけをすると、その先に剣の形をした炎が宿る。

ファリス「うおおーーーっ!!」
と、ファリスが炎の剣で十字に斬りつけようとしたとき・・・。

 
「ぷっはぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 
怪獣が黒く煙るガスを吐いた!!

ファリス「こ・・・これは・・・」
ガラフ「く・・・さい・・・」
エドガー「・・・くっ・・・」

ばた

三人は倒れた。

キスティス「ふぉーーーーほっほっほ!!」

 
そんな砂漠の上空を飛ぶ飛空艇の姿があった。

「ふぅ・・・ヒマだぜぃ・・・」
「艇長!!あそこに謎の煙が!!」
「うん?」

乗務員に艇長と呼ばれた男は、飛空艇の下を見る。

「あれは・・・てぇへんだ!!人がモンスターに襲われてやがる!!
 今、助けてやるぜ!!うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

シド。・・・その男の名を簡潔に現す二文字である。
手製のスピアを持ち、無謀にも飛空艇から飛び降りた。

 
シド「わーーー!!!落ちるゥーーーーーーーーー!!!」

・・・馬鹿。

 
が。

シド「うおあーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

シドの落ちた先に、怪獣がいた。
落ちながらも、スピアの先端は怪獣の背を捉えており、
それが怪獣の胸を貫き、怪獣は死んだ。シドは勝ったのだ。

シド「なんだかわからんが、やったぜ!!」

よく生きてるな、あんた・・・(笑)

さて被害者達も起きてきましたよ。

エドガー「うっ・・・?」
ガラフ「・・・そうじゃ!!あの怪獣は!!」
シド「それなら俺様が倒したぜ。安心しな。」
ファリス「そうか・・・よかった。」

シド「ん?なんだここ?くっせぇな・・・あれの仕業か?」
ファリス「そうだ。」
シド「ひっでぇな。ところでお前ら、一体?」

と、三人が事情を説明している間に、飛空艇がやってきた。シドの乗ってきた飛空艇である。

 
一通りの説明を聞いたシド。

シド「へぇ・・・そりゃ、また・・・」
ガラフ「ちなみに、その飛空艇は・・・」
シド「これは俺様の愛人飛空艇、ハイウインドだ!」 ガラフ「ほうほう。」
シド「しっかし、このごろセフィロスだのなんどの、大変らしいな。
   あれもそれのせいで生まれたんだろうな・・・」
エドガー「そのモンスターを創り出したのは、セフィロスの父親と名乗る男だった・・・」
ファリス「とにかく、セフィロスは何かとんでもないことを企んでいるに違いない。」

 
シド「ともかく、俺様の飛空艇に乗りな!」
ガラフ「ありがたいのじゃが、チョコボ車があるのでのう・・・」
エドガー「チョコボは、先程のガスに参って使い物になりそうにない。中に運び込めれば助かるのだが・・・」
シド「まかせな!!おーーい!!お前ら!!あのチョコボ車を中に運べ!!!!」

そして三人は、シドに世話になることになった。
チョコボ車のチョコボ達も元気を取り戻したようだ。

シド「お、ちょうど獣ヶ原だな。
   相変わらずつまんねぇ草っ原だぜ・・・」
ファリス「待て?・・・あそこに人が・・・」
シド「人だぁ?物好きもいるもんだな・・・」

 
その物好きはリノア達だった(笑)

リノア「あー、サイファーってうるさい奴だよね。」
セルフィ「うんうん(笑)」
クルル「あ!飛空艇だ!手、振ろう!!」
リルム「わーい!!」

 
で、ハイウインド・・・
ガラフ「ん・・・あそこに見えるのは・・・」

 
バッツ「へぇ、ここの所、飛空艇なんて見てないな・・・」
クルル「バッツも手、振ろうよ!!」
バッツ「い、いいって(笑)」

 
ファリス「・・・バッツ!!それに・・・あれはクルルじゃないか!!」
ガラフ「クルルじゃと!!・・・本当じゃ。しかもストラゴス殿やリルム殿も居る・・・」
ファリス「シド、降ろしてくれないか?知り合いがいるんだ!」
シド「おう!!」

そして、ハイウインド、着陸。

 
ガラフ「クルル!!」
クルル「おじいちゃん!あのね、あのね!!」
ガラフ「ハハハ・・・嬉しいのう・・・ところで、そなたらは一体。」
リノア「私達はゴールドソーサーから来たの。」
リルム「リルム達はサマサに戻ってからここに来たんだよ。」
ガラフ「そうかそうか。」
ガウ「ガウ!!」

ギルバート「あ、あなたがたは!」
ガラフ「おお、ギルバート殿か。」
ギルバート「ガラフ王!」
リルム「あれ?ギルバート、知り合いなの?」
ギルバート「ああ、そうだよ。」
クルル「あ、もしかして、あなた、ギルバート王子なの!?」
ギルバート「言わなきゃ気付かなかったかい?(涙)」

バッツ「うぇ!?ギルバートって王子だったのか!?」
ギルバート「ああ。ダムシアンという小さな国のね・・・」
シド「しっかし、人数が多いな。これ全員載っけるつもりか?」
ファリス「乗せてくれるのか?」
シド「いいに決まってるぜ!はっはっは!!(汗)」
ファリス「ありがとう、シド。」

 
リノア「よかった、ちょうど歩き疲れていた所なんだ!!」
セルフィ「嬉しいな!!」
 ぞろぞろと中に入っていく皆様。
クルル「ガウもおいでよ!」
ガウ「ガウ!!」

 
リルム「あれ?どうしたの、色男。早く乗ろうよーー。」
エドガー「ちなみに君いくつ?」
リルム「10歳よ。」
エドガー「さすがに犯罪か・・・」
リルム「殺人罪?早く自首した方がいいよ。」
エドガー「・・・(・・・にぶい・・・)」

 
というわけで、全員が乗り込むのだった。

 
 
 
 
hiroko「さあ、一気にメンバーが増えました。ついて来れていますか?
       次回でほとんどのメンバーが仲間に入ります!本当について来れますか?」


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