〜第14話 決戦へ〜


hiroko「よっしゃ行こう。マテリア。」

 
エッジ「おおっ!手に入れられたのか!!」
クラウド「ああ。・・・これでエアリスも生き返り、ホーリーが発動する。セフィロスの変な考えも止められると言うわけだ!」
ティファ「ちょっと待って!あまりにきれいで気付かなかったけど、これ、ひび割れているわ!」
リディア「魔石はひび割れていると、充分な効果を発揮できないと言うわ。エアリスは大丈夫かな・・。」
ティファ「とりあえずやってみなきゃ。」

全員が輪になり、中央に魔石を置く。そしてそこに全員が祈る。
と、魔石は光り出し、その中にエアリスの体が蘇った。

 
エアリス「・・・く・・・クラウド・・・?」
クラウド「エアリス!!」
エアリス「フェニックスの力が、少ししかもたないみたい。・・・だから。」
クラウド「ああ、早くホーリーを唱えてくれ!」
エアリス「ホーリー?なんのこと?それよりクラウド、・・・好き!!!」

パッ・・・・

 
エアリスは消えた(爆)

 
全員、しらけ、呆れる。

ティファ「ク〜〜〜ラ〜〜〜ウ〜〜〜ド〜〜〜?(怒)」
クラウド「お、俺のせいなんかじゃないぞ!(激汗)」

と、ティナがエアリスの倒れていたところに一つの小さなものを見つける。

ティナ「この、白いものは・・・」
ナナキ「白マテリアだ!しかも薄く色づいてる!」
クラウド「・・・?」
ナナキ「じっちゃんが言ってたんだ。これはエアリスがホーリーを唱えた証拠だって。だから、遅かれ早かれ、ホーリーは発動するはずだよ!」

 
「やったぁーーーーー!!!」

 
と、何かが白マテリアの前を通り過ぎる。
何かと思いながらクラウドが白マテリアを拾おうとすると、既にその場所に白マテリアはなかった。

クラウド「白マテリアが!?」
セシル「クラウド・・・上だ!」

ちょっとした高台の上に、それを持った女性が立っていた。

 
「へっへへーん、マテリアいただき!あれ?」
彼女は白マテリアを眺めるが、それを見て、「ちぇっ」と舌打ちする。

「これ、マテリアじゃないじゃん!こんな色のヤツ見たこと無いもん!」
クラウド「当たり前だ!白マテリアなんだからな!それを返せ!」
「ほほう!白マテリアですか!!超レアマテリアって感じだね!?」
クラウド「いいから返すんだ!」
「やーだね!!」

ローザ「私に任せて!!」
ローザが彼女めがけて弓を放つ。

「おっと!」
白マテリア泥棒はその矢を軽く避けると、走り去っていった。

 
クラウド「追うんだ!」
エッジ「大丈夫大丈夫・・・確かあの先には落とし穴が仕掛けてあったはずだから・・・」
クラウド「何故落とし穴!?」
エッジ「俺が暇だから作っていたんだよ。」

一瞬の後、断末魔(嘘)の叫び声が響いた。

 
穴の真ん中で両手両足で自分の体と白マテリアを支えながら、下の針地獄を見つめている泥棒。

エッジ「まいったか!まいったら助けてやる!」
「ちっ・・・ごめんよ。」
クラウド「じゃあまず白マテリアを渡せ。」
「・・・」

泥棒は口で白マテリアをくわえると、ポイと上に投げやった。
クラウドはそれを取ると、手を下に降ろした。

 
「助かった助かった・・・」
クラウド「ところで・・・お前は一体?」
「あ?ああ・・・アタシはユフィ!というわけだから!じゃあね〜〜!!」
エッジ「待て!その華麗な盗みの技術!これはこれからの戦力に必要かも知れないぞ!」
ユフィ「はぁ?あんたら何やってるの?」
エッジ「かくかくしかじか、ってことで、セフィロスを倒しに行くんだ。ええっと、勝てたら俺の持ってるマテリアやるから」
アーヴァイン「本当本当。いやぁかわいいねぇ・・・」
ユフィ「ん〜。考えてもいいよ〜〜。ってか決定!約束したからね!!」
エッジ「あったりまえよ!」
アーヴァイン(ぐぞう・・・むじざれだ・・・(泣))

 
クラウド「となると、あとはセフィロスか・・・」
ゴルベーザ「ヤツを倒さぬ限り、この星に平和は訪れないはず。」
クラウド「ヤツは強い・・・決戦は一週間後だ。メテオが落ちる予定であったその日、俺達はセフィロスを倒す!!
     それまでに戦力を蓄えないと!」

 
さて。

ドマ病院・・・

ロック「よかったな、退院できて・・・ん?(睨)」
セッツァー「あぁ・・・そうだなぁ?(睨)」
ゼル「ちょっ・・・?」
ロック&セッツァー「ゼル!お前は黙ってろ!」

三人は仲良く(?)退院し・・・

 
そして、彼らも・・・

ゴゴ「ひィ、ひィ・・・」
レナ「ラグナさん、勘違いしないでよっ!あの写真の人は、バッツじゃなくてこいつなの!」
スコール「ラグナ・・・(怒)」
ラグナ「悪かったって。だからそんな顔するなよ。
    でもいつかは本物のスクープ写真を撮ってやるからな!」
レナ&バッツ&スコール&リノア「もういいっ!(怒)」

 
んでもってこやつらも・・・

エッジ「一時的な休戦だ・・・」
アーヴァイン「一時的な、ね・・・」
カイエン「一時的にでござるな。」
マッシュ「一時的に・・・か。」
カイエン「そして・・・我々は緊急的に、四組織連合、打倒セフィロス部隊を作る!でござる。
     ・・・して、その隊長は?」

アーヴァイン「やっぱり僕だろ〜〜。SeeD候補生時代はガーデンきっての狙撃手だったんだ!」
エッジ「なんだと?ナンパしか取り柄のないお前なんかに隊長なんか務まるか!」
マッシュ「エッジ・・・リディアの尻を追っかけ回していたお前が言っても全然説得力がないぞ!ここは俺に!」
カイエン「ええい!拙者こそがこの隊長を務めることが決定されているのでござるっ!」
エッジ「んだと!だいたい清浄化なんて組織を50歳のジジイがつとめてるところがいけないんだ!」
ロック「か、会長!清浄化と正常化は今手を組んでやってるわけだし・・・」
ガラフ「だいいち一時休戦と・・・」
マッシュ「はぁ〜、だめだだめだ、俺がやるしかないな、ここは!」
アーヴァイン「うるさいな〜、やっぱり若さこそ力だろ!」
マッシュ「おいおい、さっきと主張している部分が違うぞ!」
アーヴァイン「なんだとっ!そう言うマッシュには何か取り柄があるのかい?」
マッシュ「能ある鷹は爪を隠す!だ!」
アーヴァイン「じゃあ爪切って出直して来な!」←?

エドガー「(ぼそっ)隊長を遠慮した組織に入ろうかな・・・」
マッシュ「聞こえたぜ!俺は辞退しておこう!」
アーヴァイン「僕も辞退するよ!」
カイエン「拙者も同じくでござる!」
エッジ「よし!俺はやめておく!んで・・・俺はクラウドを指名しよう!うん!セフィロスに過去の因縁があるんだろ?」
クラウド「!?」
エッジ「いいじゃねえか!うん!決定決定!!」
クラウド「何故無関係の俺が・・・確かに・・・」
ティファ「クラウドがいちばんだと思う!」
クラウド「ティファ・・・分かった!俺が隊長を務めよう!!」

 
一週間はあっという間に過ぎていった。
そして、決戦前夜。

ティファ「クラウド・・・いよいよね。」
クラウド「ああ・・・」
ティファ「北の大空洞。あそこにセフィロスがいて、メテオを今か今かと待っている。」
クラウド「一週間で・・・大分近付いたな。」
ティファ「・・・」
クラウド「ホーリーは発動しないのか・・・」
ティファ「ともかくセフィロスを倒さなきゃ。」
クラウド「・・・明日は早いぞ・・・」

そのまま、二人は肩を抱き寄せ合い、黙ったまま、ただ星の輝く夜を過ごすのだった。

 
翌朝

 
かーーんかーーんかーーんかーーん!!!!

ばかでかい鐘の音が鳴る。

ロック「ほらほら、起きた起きた!!」
セリス「朝食は出来てるわよ!!」

ここ一週間のお馴染みの音。そろそろほとんどがそれに慣れ始めていた。

セリスは大鍋に人数分(いやそんなものいちいち数えていられない)の味噌汁を作り、ロックは似合わないエプロンをつけてご飯を茶碗によそう。
ティナとローザは焼き魚の加減を見ながら茶を入れ、リルムとクルルが食器を並べる。
香る家庭の朝の香り。懐かしいようでもあった。
と言うか思いっきり和食である(死)

 
「いただきまーす!!」

とにかく、数え切れないほどの数。
そいつらがガヤガヤしているのだ。
作者が今からFF9のキャラが数人入っても誰も気づかないのではないかと暴言吐いたらしいが関係ないことを祈りたい。

「ごちそうさまーーー!!」
その声が終わると、パッとレナとファリスが立ち上がり、食器をまとめ始める。
リディアはそれを運び込み、ティファの腕の先が泡に染まる。
男性陣は、新聞を読みふけり、じゃれ合い(謎)、二度寝を始めたり三度寝であったり(をい)

 
ポロムが数人の男性陣の肩の上を飛び回りながら洗濯物を取り込んでいく。
所々こがしながら(危)セルフィがそれにアイロンをかけていく。

ローザ「ポロム!!こっちもお願い!」
ポロム「はーーい!!」
ちょうどローザの方の洗濯機が終了の合図をしたのだった。

ティナ「ポロムは働き者ね。・・・ああ、疲れたわ・・・」
ポロム「大丈夫?あとは私がやりますから、お先に休んでいて下さいませ!」
パロム「いい子ぶってんじゃねーよ。」
ポロム「うるっさーい!」
障害物(パロム)を殴り倒すと、風の吹くベランダへ走る。

「どいてどいて!!」
と言いながら数人を吹っ飛ばして掃除機をかけていくレナ。
コードがブチ切れて既に機能しなくなっているのも知らずに・・・
そしてその掃除機のコードに足を引っかけて転ぶもの、多数。

セルフィ「アイロン終了!!私、たたむから、リノアはわけといてね。」
リノア「私がたたむのに・・・」
セルフィ「いいよぉ(汗)」
リノアは不器用であった。

アーヴァイン「ねえねえクルル!僕と〜〜〜」
セルフィ「アービン!(怒)」
クルル「大体あんたとなんか、何もやんない!!」
アーヴァイン「ひどいよ〜・・・」
勝利。セルフィとクルルが顔を見合わせて笑顔を確かめ合う。

 
まるで、今日が決戦の日と感じさせないような、笑顔が輝く朝・・・。

 
ガラフ「(ズズズ・・・)(パチン)王手じゃ」
ストラゴス「うぅ・・・」
ガラフ「勝負あったようじゃな。」
ストラゴス「ガラフ殿は、やはり達人じゃのう。」
ガラフ「フォッフォッフォ・・・」

のんきな老人。

 
バッツ「ただいま!」
ボコ「クエ!!」
レナ「お帰りなさい。・・・その子は?」
レナが見ていたのはメスのチョコボ。
「クエ!」
レナ「・・・メス?・・・と言うことは、もしかして、ボコの奥さんなの?」
バッツ「ああ!」
レナ「おめでとう、ボコ!」

至ってのんきな若者。

 
クラウド「副隊長を指名したい。」
ティファ「私?」
クラウド「いや、俺は・・・くじびきで、決める!!」

数分後。

クラウド「あ・・・・・・・・・俺だ(苦笑)」
全員(ひくなよ・・・)

隊長兼副隊長ものんきであった。

 
しかし、その雰囲気は、そんな隊長兼副隊長(略して隊長)の一声でかき消される。

 
クラウド「突っ込むぞ!セフィロスの元へ!!」  
 

 
hiroko「うおおーーーーー!!次回が最終回だーーー!あっけねぇーーーー!!(爆)」


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