小倉高校サッカー部創立30周年記念式典

 初代サッカー部顧問の中村喜久男先生があいさつ。「旧制中学の時に実はサッカー部があった。私は『庭球部がかっこいいな』と思って行ったらテストがあって、初めてラケットを握ったら『やめとけ』と言われ、サッカー部に入った。

 私が4年の時まで、野球部を始め部活動はあったが、5年生、昭和18年の戦争末期に球技が全国的に中止になり、軍事教練だけが残った。戦後、運動部も復活し、ラグビー部はできたが、サッカー部は復活できないままだった。

 東京五輪を期にサッカー熱が高まり、20期の人たちから卒業間際に『サッカー部を作りたい』と言われ、顧問を引き受けた。

 間もなく公式戦に参加したものの、なかなか勝てなかったが、23期が北部大会で優勝。反対はあったが、その勢いで部に昇格させてくれた。当時は練習場も予算も十分ではなかったが、今は好指導者を得ている。

 現在は試合を観ることはないが、新聞等で見て、九州大会出場など活躍している。今後とも、サッカー部の大いなる発展を祈っています」。