おのれを呈示するもの(ce qui se presente)

表象において問題となるのは、その接頭辞である。すなわち表−象(re-presentation 再−呈示、再−現前化)は、自己を呈示(se presente)するものの能動的な捉え直し(reprise 再把握、継承、反復)を、したがって感性そのものに固有の受動性と多様性からおのれを区別する能動性と統一性とを、含んでいる。

(G.ドゥルーズ 「カントの批評哲学」 法政大学出版局・13p)