独我論(solipsism)

ラテン語のsolus(ひとりの)、ipse(自分)からきた語。

主観的観念論によれば、真に存在するのはただ自我とその意識だけであって、それ以外の世界は(私の自我以外のすべての人々をも含めて)客観的には存在せず、私の意識の所産にすぎぬことになる。

これはわれわれの常識にそむく迷妄であるとはいえ、主観的観念論からの必然的な帰結である。

(「岩波哲学小事典」 岩波書店・169p)