B22. インターネット接続のレスポンス改善

(2012- 6-10 初版)  2013- 3-28更新

 Windows XPのPCで自宅環境だけでなく旅行で各地のホテルに泊まった時の経験を含めたインターネット接続設定でレスポンス改善に関係した事項をまとめました。 旅行では自宅で使っている場合には気付かない部分で設定異常に気付くことがあります。 主にLAN接続・無線LAN接続の場合の設定法を紹介します。 PCは旅行ではモデム付きのノートPC、自宅では自作デスクトップPCを使っています。
<レスポンス>
 ここで言うレスポンスという言葉はリンクをマウスでクリックしてから送受信のアクションを起こすまでの反応時間のことで通信の速さに関する通信速度のことではありません。 通信速度が速くてもレスポンスが悪ければ通信が始まって当然の時間内に通信のアクションが起きず結果的に遅い通信回線よりもトータルの通信時間が長くなることもあり得ます。
 通信速度改善についてはネット検索でヒットする記事が見つかりますがレスポンスについて書かれた記事がないため、レスポンスという切り口から記事をまとめました。(インターネット接続設定でレスポンス関連の記事がなかった
 (関連記事) B7. Windows XPサービス設定説明と設定例(SP3 Home Edition

1.ハードウェア接続
2.ルーター設定
3.ネットワーク接続設定でレスポンスに関係するもの
 3.1 有線LAN、無線LAN共通のサービス
 3.2 接続形態、認証の要・不要で変わるサービス設定
 3.3 無線LAN接続の場合
 3.4 Windowsファイアウォールの設定
 3.5 無線lLANユーティリティのインストール競合を避ける
4.トラブル対応


1.ハードウェア接続
 普通にPCを子側として接続する場合のネットワーク アダプタは1個です。 無線LAN子機を複数接続するのはダメですが、LANインターフェイスと無線LAN子機の両方をつないでどちらかでネット接続するのはOKです。
(注1) 通常はPC内臓のLANアダプタで接続、無線LANを使う時だけ無線LAN子機を接続する使い方が普通。 有線+有線、有線+無線、無線+無線のような接続を設定すると通信ができないかエラーになります。
(注2) ネットワークにつながらない場合に[マイコンピュータ]([システム])−[プロパティ]−[ハードウェア]−[デバイス マネージャ]内のネットワーク アダプタが正常に動いていればハードはつながっています。


2.ルーター設定
 NTTのルーター機能付きモデム、またはルーターはDHCP機能を有効で設定する。(開始アドレスは任意)
 これでPC側にDHCP Clientを設定することで有線LAN、無線LAN(機器がある場合)ともに接続できます。
 ホテルほかの施設での設定はすべてDHCP設定されているので自宅でDHCP接続にするとそのままで
 動きます。(設定変更の必要がない汎用設定。 NTT機器の無線LAN機能は有償サービスで契約が必要
 (注) 最近のNTTのADSLモデム、光接続モデムはルーター機能付きでDHCP設定が可能になっています。フレッツ接続ツール不要
 (ご参考) 当方は光接続モデム+無線LANルーターで共にDHCP設定とし、液晶テレビを光接続モデム(光電話兼用)へ、3台の
        PCは無線LANルーターへ接続しています。(光接続モデムと無線LANルーターのDHCPを別のIPアドレス範囲に設定)
        無線LANルーターと3台のPCは有線LANまたは無線LANで接続。(設定は面倒だが便利な使い方ができる)
       
ルーター付き光接続モデムだけをDHCP設定する方法が一般的だが無線LANルーターをハブとして使うことになる。


3.ネットワーク接続設定でレスポンスに関係するもの (参考)Windows XPサービス設定説明と設定例

 3.1 有線LAN、無線LAN共通のサービス (
面倒ならやらなくても良い DHCP Clientが自動だけを確認
    不必要なLAN接続関係のシステムサービスを停止する。
    DHCP Client (必須サービス: これがないとルーターから割付られたIPアドレスを受け取れない)
    <ネットワーク接続に必要なもの>
    Microsoft ネットワーク用クライアント、インターネット プロトコル(TCP/IP) がLAN接続に必要です。
    (TCP/IP 設定 ローカル エリア接続とワイヤレス ネットワーク接続のTCP/IPプロトコルのプロパティで、
                「
IPアドレスを自動的に取得する」、「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を設定する。
                これによりルーター接続によりIPアドレスが自動的に割付られ、DNSサーバーへ自動接続します。

    (注) Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有 がこれらを共有する場合に必要になるが、
       
ネットワーク接続可能なプリンタはプリンタのネットワーク対応ドライバで共有できます。
       (プリンタをネットワーク接続して有線/無線LANで印刷する ---
PCにプリンタを接続しない

   不要と思われるサービス: Computer Browser (ネットワークを組んでいなければ不要)、Distributed Link
     Tracking Client、Distributed Transaction Coordinator、DNS Client(ドメインを組んでいなければ不要)、
     HTTP SSL、Network DDE、Network DDE DSDM、Routing and Remote Access、Secondary Logon、
     TCP/IP NetBIOS Helper、WebClient、Windows Image Acquisition、WMI Performance Adapter など
     不要なシステムサービス停止によりメモリ使用とCPU使用が削減されレスポンスが良くなります。
     (矛盾する設定が無くなることもレスポンス改善の要因になります)

 3.2 接続形態、認証の要・不要で変わるサービス設定
 
    ルーター接続で認証不要の場合に不要なサービス (LAN常時接続で認証不要な場合
      Remote Access Auto Connection Manager、Remote Access Connection Manager
      無効になっていないとレスポンスが低下します。
      リモート DNS、NetBIOS 名、またはアドレスを照会しようとして失敗した場合、または、ネットワーク アクセスが
        できない場合、このサービスはダイアログ ボックスを表示して、リモート コンピュータとのダイヤルアップ接続
       または VPN 接続を確立できるようにします。(
余計なことをトライするため時間がかかる

    モデムのダイヤルアップ接続、PPPoE(フレッツ接続)で認証が必要な場合のサービス
     (
モデムを使う場合があるのならこちらの設定で使うのが安全です
      Remote Access Auto Connection Manager、Remote Access Connection Manager
      設定されていないと接続動作に入らず動かない。(オートダイヤルに必要)

 3.3 無線LAN接続の場合  (参考) 無線LANレスポンスの改善
    (1) ネットワーク接続内のワイヤレス ネットワーク接続名を数字なしの ワイヤレス
      ネットワーク接続
とする。 ワイヤレス ネットワーク接続名は設定中にワイヤレス
       ネットワーク接続 9(29)と接続名に数字が付いてしまいレスポンス低下の要因に
       なるので数字なしの名前に変更する。
      <ワイヤレス ネットワーク接続名に数字がつく理由
       ネットワーク アダプタのレジストリ上の数が名前の後についてしまうようだ。
      更に、ネットワーク アダプタの追加と削除のフォローが不完全なことも数値が上がる原因に
      なっているが、OS側は数字に関係なくサポートする仕様らしい。(数字は人間用の識別子らしい
       レジストリ他に数字なし、数字付きの複数の名前が混在するので時間がかかると推定される。
      (注) ノートPCに何回もネットワーク アダプタの追加・削除を繰り返した結果、数字が9まで上がっていた。
         レジストリ構成の情報削除が不完全なためにアダプタ追加で数字が上がり情報のリンク構造が壊れる一因。
         レジストリ構成が壊れるとハード本来の性能が出なくなるのでレジストリのリンク構造を整理すると改善する。
      (関連記事) 無線LAN接続設定のレジストリ修復

      (修正方法) ネットワーク接続画面で名前を選択して右クリックの名前の変更で変更する。
               レジストリ操作ができる人は REGEDIT で[編集]−[検索]でワイヤレス ネットワーク接続を検索して
               数字付き分を修正すると良い。 「ワイヤレス ネットワーク接続」名がレジストリ内にない場合もある。
              (普段使わないサブマシンでレジストリに数字なし、数字付き両方が検索されたので修正、改善した
      (ワイヤレス ネットワーク接続名に数字 3 がついた例)
       

    (2) 不要なプロトコルの削除 (BUFFALO製品使用の場合の例)
       BUFFALO Wireless ConfigurationAEGIS Protocol(IEEE802.1x)v3.2.0.3 を削除。
       AEGIS Protocol(IEEE802.1x)はBUFFALOの説明で会社などのビジネス系システムで認証機能を
         実行させるためのものでホーム使用では設定するなとある。(時々設定が有効になってレスポンスが
         低下するため使わないソフトなので削除する。
     (注1) 当方はワイヤレス ネットワーク接続 の中が Microsoft ネットワーク用クライアント、
          インターネット プロトコル(TCP/IP) だけの設定で無線LANがつながっています。

 (注2)
 
 
 
 

システム サービスの Network Provisioning Service を無効に設定したら子機から
親機へ接続できなくなった。 クライアント マネージャの検索画面でリスト表示される
電波の数が少ない異常な表示になる。(子機に最も強いAES暗号化設定)
SSIDをステルス設定にするとクライアント マネージャのAPはANY拒否設定であるにチェック(設定)
するとクライアント マネージャの起動時に自動でつながるようになります。

(ご参考)
 

 
 

 おすすめのクライアント マネージャは BUFFALOのクライアントマネージャ3。
 (Windows Vista以後の場合はBUFFALOのクライアントマネージャX
 Windows XPの無線LAN機能よりも接続が安定していて接続子機を選ばない。(他メーカー製品可)
 Windows XP標準の無線LANユーティリティを使用しないのでそのように設定する。
 NEC製品のソフトはNEC以外の製品を認識しない傾向があり他社製と一緒に使う時は注意が必要
システム サービスの Windows Firewall/Internet Connection Sharing(ICS) 不要(無効
複数のファイアウォール・ソフトを使う設定をするとレスポンスが悪化します。
(注) 現環境はウイルスバスタークラウドでWindows XPのファイアウォールを使っているので自動
   ウイルスバスタークラウドではネットワーク対策でWindowsファイアウォール保護を強化する
    ファイアウォールチューナーの設定がある。

(注意)
 

 無線LAN子機を使用する場合は必ず子機メーカーの専用ドライバーを
 インストールすることが必要です。 WinXPの無線LANアダプタ認識に必要。


 3.4 Windowsファイアウォールの設定 (Windowsファイアウォール使用PCの場合)
    ウイルス対策ソフトにウイルスバスターを使っているが2011年からウイルスバスター2012クラウドを
   使い始めてWindowsファイアウォールを使うようになった。 Windowsファイアウォールは詳細設定
   タブ内に接続方法に対応してローカル エリア接続、ワイヤレス ネットワーク接続、1394接続と
   サービス対応の設定がある。 これらの接続方法に対応した設定を適切に行うことで有線LAN、
   無線LANのレスポンスが改善します。(ネットワークアダプタで接続可能な接続に対して設定が表示される
   [サービス]タブ内の使用するサービスにチェックを入れる。([ICMP]タブ内は設定不要)
   (例) ブラウザHP表示 :HTTP、HTTPS   メール送受信 :POP3、SMTP、IMAP3、IMAP4

    [例外]タブ内は設定しなくて良い。(無線LANでの接続速度は不変、セキュリティ問題あり)
    [既定値に戻す]スイッチを実行すると設定内容がクリアされるので要注意。(再設定になる)
   (参考記事) Windowsファイアウォール設定
   (注) うっかり無線LAN接続側の設定を忘れていたが設定することでレスポンス改善の効果があった。
 マイクロソフトのWindowsファイアウォールの設定説明 : http://support.microsoft.com/kb/883590/ja
 

4.トラブル対応
    モデムとルーターの静電気排除 (ルーターにはつながっているがWANにつながらない)
      ルーターへのLANケーブルの接続変更などで光モデムとの接続が切れたり、いつの間にか
      ネットワーク接続が切れてWAN側のIPアドレスを表示しなくなる場合があります。
      このような場合はモデムとルーターの電源を切って5分以上放置してからモデムを立ち上げ、
      次にルーターの電源を入れるとWAN接続が回復します。
       (自宅でのLANケーブルの接続変更ホテルで早朝の接続不能から回復した)

     ・ 長時間モデムの電源を入れっぱなしで通信速度が下がった
      上記のモデムとルーターの静電気排除と同じように光・ADSLモデムとルーターの電源を
      切って5分以上放置してモデム、続いてルーターと順に立ち上げます。

    無線LAN接続の通信速度が落ちた場合
      無線LANアダプタ(子機)を取り外して(ハードウェアの安全な取り外し)、取り付け直すことで
      改善する場合がある。

    
自動プライベートIPアドレス   遭遇事例
      ネットワークにつながっていないのに169.254.xxx.yyyのアドレスを表示することがあります。
      自動プライベートIPアドレスという特殊なアドレスでネット接続できない場合のアドレスです。
      (ホテルでルーターが異常になり電波を出さなくなった時にこのアドレスになった)
      分かりやすい説明 : おかしなIPアドレスが割り付けられることを主眼にした説明。
      技術的に厳密な説明(Wikipedia) >IPv4の場合

    無線LANユーティリティのインストール競合
      無線LANユーティリティを複数(2社製品など)インストールすると原因不明の状況が起きる。
      この場合はインストールした無線LANユーティリティをすべてアンインストールして1つにする。
      (正常に動いているように見えても特定条件でおかしな現象が起きるなど不具合が潜在します)

  (関連情報) A12. IEEE802.11n対応ブロードバンドルーターの導入

   (以 上)


  更新履歴 (ブラウザのボタンで戻る)
 13- 3-28: 4.項トラブル対応に無線LAN接続の通信速度が落ちた場合を追加。
 13- 3-15: 「ワイヤレス ネットワーク接続」名に数字が追加される件の説明を追加。
 13- 3- 9: 4.項トラブル対応に無線LANユーティリティのインストール競合を追加。
 13- 1- 9: 現在の設定状況に更新。
 12-12-17: 3.4項Windowsファイアウォール設定がレスポンス改善に影響するので追記。(設定漏れで発見

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