P1. キャノンDigital Photo ProfessionalでJPEG画像処理

2010- 4-21初版  2016- 1- 8更新

 
(注) 暗い画像を明るくメリハリのある画像にすることはHDRツールのページを参照下さい。
    本ページ内のサンプル画像はページ作成時点のモニタ調整が不十分なことが分かったがこのままとします。

 
キャノンDigital Photo Professional(以下DPPと略す)はキャノンのデジタル一眼レフを購入したら付いてくるソフトです。
 DPPはEOS DIGITALカメラ用の高性能RAW画像の現像/閲覧/編集を目的としたソフトウェア。 2010年3月にRAW画像処理のテストを始めてRAW画像現像だけでなくJPEG画像も処理できることに気付いた。
 その後、JPEG画像をもっとなんとかできないかと探したらヘルプの高度な画像編集と印刷の中にHDR(ハイダイナミックレンジ)画像を生成するという項目を見つけ記事を追加したが、処理内容と使い方が違うので別ページ化しました。
(注) DPP3の最新バージョンは2016- 1- 9現在 3.15.0(2015-10リリース、32bit)。

 [64ビットバージョン:DPP4] 
ソフトのダウンロードには対応製品のシリアルナンバーが必要。
  64ビットバージョンの高機能なDPP4を2014年にリリースした。(DPP4は画面構成、UIを一新して使い方も違う)
  当初、DPP4にはHDRツールはなかったがバージョン4.2.32からHDRツールが付くようになった。
  また、機能制限付きの32ビットバージョンも作られるようになった。(
64ビットバージョンとは仕様の違う部分あり
  (注) 64ビットバージョン発表により新ソフトをDPP4、従来の32ビットバージョンをDPP3に略称が変更された。


 DPPは本来RAW画像を処理することが目的だが、画像処理という点ではJPEG画像に共通する部分があり、画像の明るさ・コントラスト・シャープネス・ノイズ低減では他のソフトよりも操作が簡単と思われるので紹介します。
 DPPではJPEG画像のブロックノイズ・モスキートノイズ除去を行ってから処理を行い、シャープネス調整、明るさ調整ができるので普通のレタッチソフトよりもきれいでシャープな画像にすることができます。
 HDR(ハイダイナミックレンジ)画像の生成は画像のダイナミックレンジを広げたり特殊効果を実現するものです。

0) 環境設定
 DPPで処理を始める前に[ツール]−[環境設定]で設定状況を確認します。 色々な設定項目があり、JPEG画像処理に関連した基本的なものは次の項目です。
 [基本設定]タブの中にJPEG画像については[JPEG画像の画質]の項目があり初期状態でブロックノイズ・モスキートノイズ除去を行うにチェックが入っています。
 [表示設定]タブで編集画面を表示した時の拡大率の項目があり、初期状態で画面に合わせるになっているが50%、100%、200%の設定が可能になっています。 更に編集画面、セレクト編集画面をダブルクリックした時の拡大率の項目があり、初期状態で100%が選択されており50%、200%が選択可能になっています。
 この他、[ツールパレット]タブ、[カラーマネージメント]タブがあるがJPEG画像処理では普通は初期設定のままで使えます。
1) 画像の明るさ・コントラストの調整 (ツールパレットのRGBタブ内) ツールパレットはウインドウ内を移動可能
  全画面表示に近い画像を見ながら画像の明るさ・コントラストの調整がトーンカーブ・レベル補正・コントラストを同時に使って操作できるのでレタッチ操作が簡単で調整を絞り込む感じ。(画像全体を見ながら操作できるのがミソ)
(注) 従来、白飛び防止のため撮影時にマイナス・レベル補正で暗く撮った画像をPhotoshop Elements 3.0のレベル補正とシャドウ&ハイライトで対応してきたがDPPでは画像全体を見ながら色調補正機能間での切替なしに操作できるのが便利。 (追記) この記事の作成時点では処理が粗かったが、トーンカーブでHDRに近い処理によりメリハリのある画像にできます。

処理過程A

旧画像(使用前)

新画像(使用後)

2) シャープネスの調整 (ツールパレットのRGBタブ内)
  全画面表示に近い画像でシャープネスの効果を見ながら操作できるので調整操作が簡単。
  (画像全体の効果を見ながら操作できるのがミソ)
  (注) Photoshop Elementsでもアンシャープマスクを強くかけることが可能だが、ブロックノイズ・モスキートノイズへの対応、明るさ・コントラストの調整がしやすい点でDPPの方が有利と思われる。
  機能が良いので石神井公園の野鳥の6つのカワセミの画像を再処理して画像サイズを大きくしました。
3) ノイズ低減の調整 (ツールパレットのNRタブ内)
  全画面表示に近い画像と拡大画像でイズ低減の効果を見ながら輝度ノイズ低減、色ノイズ低減で調整。
  (ノイズ低減を強くかけると画像がボケるのでシャープネスとのバランスをとって調整することが必要)
  (注) Photoshop Elementsでもノイズ低減が可能だが(強さ、ディテールの保持割合、カラーノイズ低減)と処理方法が異なる。

処理過程B  襟裳岬内の原画

旧画像(使用前)

新画像(使用後)

 この記事を書く時にPhotoshop Elements 3.0で同等機能があることを確認して今までPhotoshop Elements 3.0を使い込んでいないことに気付いたが、それだけDPPは操作が簡単で機能を限界まで簡単に使えるということになります。


4) リンク
   キヤノン:Digital Photo Professional Special site : http://cweb.canon.jp/camera/dpp/

(注1) DPP3の最新バージョンは2015年10月にバージョン3.15.0に更新され機能強化が図られた。
    (DPPは機能だけでなく対応機種、対応レンズに関係した更新も行われている)
(注2) バージョン3.6.1からRAW調整にシャドウ部分、ハイライト部分の調整機能が追加されレタッチの微調整が楽になった。(DPP3は改良が続けられているので更に機能が改善される見込みあり)
(注3)
Canon EOS 50DのRAW画像現像をDPPとアドビPhotoshop Elements 7の2つのソフトで処理したがRAW画像はどちらもレタッチが簡単にでき、使いやすい印象だった。(アドビの資料にRAWはネガ、JPEGはポジの表現あり)
 しかし、ファイルサイズが大きく長期間の旅行などですべての画像をRAWで撮ったら後の整理が大変で大量のHDDスペースを使うため用途を限って使うべきものと認識した。 その後の野鳥の撮影ではすべてRAW画像も同時保存して使うようにしています。
 テストで使用したDPPがバージョン3.6.1以前のものだったのでシャドウ部分のレタッチが簡単ではなかったがその後のバージョン3.8.0ではシャドウ・ハイライト部分のレタッチが楽になった。(シャドウ部分のレタッチについては2010年4月時点ではPhotoshop Elements 7の方が補助光として扱っておりより操作性が良かった)



 
更新状況 ブラウザの[戻る]ボタンで戻る

16- 1- 8:HDRツール関係を独立ページ化。
12- 4-20:2.HDR(ハイダイナミックレンジ)画像の生成を追加し、注記を最後部へ移動。
11-11-14:
注記のDPP更新情報ほか説明表現の一部を見直し。
10- 4-21:初版

(Top)ぶらり旅行写真集