Linuxについての雑感

Linuxについての使用した上での気づいた点等をお知らせいたします。


LinuxでSamba Netatalkの立ち上げ
00/ 1/ 9
「SambaでのWindowsとのファイル共有」
 導入に伴い、「TurboLinuxによるUNIX入門 大津 真著 日経BP社」を参考にした。記事はTurboLinux3.0なのだが、4.2でも
基本的には同じ方法で導入可能である。
 1.Windows及びLinuxのTCP/IP関連の設定を完了しておく。
  (これについてはうちの環境では設定済であるので、ここには記述していない。設定は「turbonetcfg」コマンド。)
 2.Sambaの基本設定
  TurboLinux4.2では先に記述したInstallをすれば、Sambaはサービスとして起動される。但し設定は以下の通り必要。
  設定ファイル(/etc/smb.conf)の以下の部分について修正・追加を行う。
  ・ワークグループの設定
   [global]セクションの「workgroup = xxxx」を設定。Windowsのネットワークの設定と同一のものを指定。
  ・文字コードの設定
   [glaobal]セクションに2行追加
   coding system = cap(Macintoshの場合はこの指定、Macを考えないならeuc、sjis可)
   client code page = 932
  ・ユーザ認証の設定
   security = user(Linuxのユーザと同一の認証)
  ・以下の2行を有効にする(Windows98、WindowsNT SP3の場合)
   encrypt passwords = yes
   smb passwd file = /etc/smbpasswd
 3./etc/smb.confのチェック
  「testparm」コマンド。「Loaded services file OK.」のメッセージで正常。
 4.Sambaのリスタート
  「/etc/rc.d/init.d/smb restart」でSamba再起動。
 5.smbpasswdの作成(Windows98、WindowsNT SP3の場合)
  ・ひな形の作成
   cat /etc/passwd | mksmbpasswd.sh > /etc/smbpasswd(作成スクリプトを使用)
  ・smbpasswdのパーミッションの変更
   chmod 600 /etc/smbpasswd
  ・smbpasswdコマンドを使用してパスワードを設定
   smbpasswd ユーザ名
   New SMB password:パスワード
   Retype new SMB password:パスワード
   Password changed
   ※但しこれを作成後Linuxのユーザを追加した場合、再度上記操作を行わないと有効にならない。
 
 【共有ディレクトリの作成】
 全ユーザが使用できる「共有ディレクトリ」を作成しておく。
 ・「/home/public」を作成し、「chmod 1777 /home/public」にてパーミッションを変更する。
 ・smb.confの修正
  [homes]セクションに以下の「public」セクションを追加する。
  [public]
   comment = Public Stuff
   path = /home/public(公開するパス名)
   public = yes(全ユーザに公開する設定)
   writable = yes(書き込み可能かどうか)
   create mode = 0644(ファイルの作成モードの設定)
   directory mode = 0755(ディレクトリ作成モードの設定)
「NetatalkでのMacintoshとのファイル共有」
 こちらは上記の本とInternetを参考にした。こちらの導入方法はTurboLinux4.2では若干異なる記述がある。
 1.「Netatalk」のInstall
  TurboLinux4.0は通常のInstallでは「Netatalk」はInstallされない。以下の方法でInstallする必要がある。
  ・「コンパニオンCD」(3)をCD-ROMに挿入する。
    netatalk-1.4b2+asun2.1.2-4.i386.rpm
    netatalk-devel-1.4b2+asun2.1.2-4.i386.rpm
   この2つのRPMパッケージはコンパニオンCDに入っている。
  ・「turbopkg」コマンドで「Network Extension」にある「Netatalk(AppleTalk)パッケージ」を選択
  ・「tksysv」コマンドで「Run Level 5」に「atalk」サービスを追加する。
  ・「turboservice」で「atalk」サービスが追加されている事を確認する。
 2.「Macintosh」の設定変更
  コントロールパネルの「TCP/IP」で経由先「Ethernet」、設定方法「手入力」、IPアドレスは各端末設定
 3.Netatalkの設定ファイル変更
  「/etc/atalk/AppleVolumes.default」ファイルの設定を変更する。
  「公開するパス」 「公開する名前」を記述すれば、参照しやすくなる。
  /home/public public@サーバ名 (前述の「public」の場合)
  「/etc/atalk/AppleVolumes.system」ファイルは4.0の場合、そのまま使用しても問題なし。
 4.Netatalkを再起動
  「turboservice」で一度停止後、開始させる。(再起動で使用するファイルが不明だった為)
「VGAケーブル」
 ケーブルについてはメーカーサプライ品(RGBについて同軸ケーブル)を購入した。これでどうにか画像のにじみもおさまる。
と言ってもにじみが完全になくなった訳ではないけれども。。
00/ 1/ 8
「ディスプレイ切替装置」
 今までメインマシン・Linuxマシンはディスプレイを共有していたが、お世辞にも切替機を使用すると良い画像とは言えな
かった。それがディスプレイ切替機の性能(購入価格\999)と考え、これをグレードアップする事にした。購入したのは「電子
式(デジタル式)切替機」。今までの機械式(アナログ式)と異なり、画像は数段綺麗になった。しかし画像がにじむ。
VGAケーブルの可能性もある為(バルク品)、ケーブルも買い換える事にする。
TurboLinux4.2 Update
99/ 9/28
「Update雑感」
 TurboLinuxが4.2にUpdateされた。あまり使っていなかったが、E-Mailにより案内が来た事と、「Linux WORLD 保存版第3
弾」(IDG)にUpdate用モジュールが付いてきたので、Updateしてみる事にした。
Update手順は以下の通りである。
 1.「グラフィックログイン」が標準の場合、「linux 3」で起動。
 2.「root」ユーザーでログオン。
 3.テキストログインの後、Update用CD-ROMを挿入。
 4.「turbopkg」を起動し、CD-ROMのマウント要求に「yes」。
 5.ファイルチェック後、「Custom Package Selection」画面が表示。
 6.ここで「U」を押すと、Updateしたファイルは「+」、同じものは「=」が表示。
 7.「ok」を押すとUpdateが開始する。
参考までに以下が4.2にUpdateされた際、更新されたファイルである。
Group
 
File
 
MByte
 
Skeletonetcskel5.38
Basic Packagesslocate24.43
initscripts122.93
lilo270.23
rootfiles3.15
turbolinux-release0.02
vim-common4359.74
vim-minimal466.34
vim-enhanced1411.39
Compatibility Librariesgtk+101361.01
System Utilitiesapmd84.83
E-Mailim606.42
XEmacsxemacs43054.94
Networking - Extendsamba6925.99
Printingghostscript4216.91
Text Processinggroff5504.54
groff-gxditview86.23
groff-tools18.00
man-man2html126.85
rpm2html443.71
xdvik1093.07
Documentation - Basicman156.30
CDR Toolscdrecord472.03
Sound Toolsaumix48.63
Development - LibrariesXFree86-devel7861.33
gtk+-devel2446.33
glib-devel308.49
qt-devel9640.60
OffiX-devel497.23
gnome-core-devel95.73
WindowsMaker-devel610.47
Development - Perlperl-gettext69.90
X Window System - BaseXFree8615849.07
XFree86-100dpi-fonts1228.73
XFree86-75dpi-fonts1060.94
XFree86-cyrillic-fonts301.37
XFree86-xfs85.34
XFree86-xwraper4.36
XFree86-XF86Setup588.75
turboxcfg528.70
X Window System - LibrariesXFree86-libs2095.78
gtk+2023.04
glib348.24
qt2320.83
X Window System - UtilitiesX11R6-contrib462.72
hexcalc15.00
xkeycaps980.64
xmailbox30.47
xcpustate33.24
xsysinfo21.61
turbowmcfg25.16
xcalendar89.10
X Window System - Applicationsgv422.92
seyon222.21
vim-X111510.40
xfm703.49
xgopher287.46
xmorph127.10
xpaint457.08
xrn255.17
xterm-color199.55
xxgdb101.59
X Window System - Screensavers / Miscxscreensaver3114.27
X Window System - TurboDeskASFiles595.56
X Window System - GNOMEgnome-core3153.64
X Window System - Additional DesktopsWindowMaker-util192.69
X Window System - Extended Japanesekterm179.71
X Window System - Non Xjvim+onew1328.14
Japanese System - Xkinput2714.54
mule36550.50
Texxdvik1093.07
TurboLinux4 Install
99/ 7/11
「Install雑感」
 TurboLinuxJapanより「TurboLinux」が4.0になって発売された。日経LinuxにもFTP版が付録としてついたが、正規ユーザー
の為、購入をした。いくつか変わった点など気づいた所を挙げておく。
Installer起動 3.0と変更なし。但し「einstall」での英語表記が可能となった。
Keyboard選択 3.0と変更なし。「jp106」がほとんどであろう。
PCMCIAサポート 3.0より増えているとの事。デスクトップなので変わらず。
TurboProbe 使用しているLanボード(tulip(Digital 21040)は以前と同様に認識。
設定方法の選択 「標準」を選択したので「詳細」の方はわからず。
パーティション設定 3.0と変更あり。自動パーティション設定と手動パーティション設定の2パターンあり。
以前のフォーマットを直したかったので「手動」にしたが、「自動」だと何も考えず
Installerが適切なパーティション設定を行うそうである。
スワップ領域の設定 3.0と変わらず。この領域は3.0と同じ100MByte程度とした。
ルートパーティションの設定 3.0と変わらず。
マウントテーブルの設定 3.0と変わらず。
10ネットワークの設定 基本的に3.0と変わらず。
11インストールログの設定 3.0と変わらず。
12インストールタイプの設定 3.0と変更あり。
  基本システム(103MByte)
  ネットワークサーバー(208MByte)
  ワークステーション(AfterStep/TurboDesk)(662MByte)
  ワークステーション(KDE)(706MByte)
  ワークステーション(Englishtenment/GNOME)(681MByte)
  開発ワークステーション(878MByte)
  すべて(1079MByte)
  直接選択
  パッケージリスト
 上記の様にワークステーションが3種類になった。以前はすべてでも「838Mbyte」
だったのでかなり「KDE・GNOME」が容量を喰っているという事であろう。。
 
13カーネルの選択 4.0にて追加項目。
  ノーマルカーネル(SMP、APMサポート無し)
  SMPカーネル(複数CPUサポート)
  APMカーネル(電源管理サポート)
  フロッピーからのインストール
 以前は任意にダウンロードして変更していたカーネルがそのまま選択できる
様になった。
 
14LILOの設定 3.0と変わらず。
15ビデオカードの認識 3.0と変わらず。使用しているMilleniumをまたも自動認識せず。尤もX自体の
バージョンが3.3.3.1になり、RIVA TNT系も認識できるようになったのはほめ
るべきか?
16TurboXcfgの設定 3.0と変わらず。
以前3.0時代に「Xfree3.3.3.1」にした時、「1152*900」が全くダメだったのが今回は
問題なし。一体他にXで変わったところがあるのだろうか。。。
17時間帯の設定 3.0と変わらず。
18プリンタの設定 まだ設定していない。機種が増えたかも不明。
19プラグ&プレイの設定 ISAがなかったので、やっていない。
20PPPの設定 モデムのInstallをしなかったので出現せず。
21サービスの設定 3.0と変更あり。
やっている事は変わらないが、設定画面はかなり異なる。サービス名も異なっている。
「F1」キーで解説が表示される機能も付いた。(但し英文)。
22Windows Manager選択 4.0にて追加。
AfterStep/KDE/GNOMEと3つ選べる様になったことで追加された機能。
23ルートパスワードの設定 3.0と変更なし。
24ユーザーの設定 3.0と変更なし。
 インストールでの雑感は上記の通りである。
 3.0時代のInstall本と4.0の製品についてくるマニュアルで全くInstallは問題なしと思う。
立ち上げてからの印象はかなり異なる。同じ「AfterStep」で立ち上げたが、「root」で現れていたシステム系の制御ボタンがな
くなっている。目的のものを探すのにかなり苦労をしてしまった。
標準FEPとしては「ATOK12SE」が立ち上がる様になっているらしい。又、一太郎AWKは稼働しないように思える。あれはそもそ
も「Java2(Java1.2)」で動くはずなので、Linuxには1.16しか載っていないから動かないと思うのだが。。。
まだJavaのVersionを調べてないし、大きな事は言えないけど。。
少し時間ができたら、3.0時代に放りっぱなしになっていたサウンドの設定を頑張っている事にしよう。。


2000. 1.10 Update

HomePage Back-IDX