TurboLinux 6.x (Workstation) |
【製品特徴】 |
TurboLinux6.0では4.0と雰囲気は変わらず。
標準のX-Windowについては「GNOME」となった。InstallはやはりLinuxらしいInstall手順を踏む必要があり、手順が減ったとは言え知識は必要である。
Install後の各種設定は以前と同様のツールがあるが、初心者を考慮してか「Security」に関して再設定をする必要がある。 |
Update-LOG |
【2002. 1. 5】
|
4: |
Macプリンタ共有 |
せっかくプリンタの設定ができているのだから、各パソコンからプリンタを共有できるように設定作業を行った。ただしWindowsではプリンタコマンド「lp|ps|gs|epsonmj830c」をキューとして指定できないため、iMacのみとする。
(1)MacintoshのPPDファイルをコピー |
iMacの「システムフォルダ」=>「機能拡張」より「LaserWriter 8」ファイルをLinuxの公開フォルダなどにコピーする 。 |
(2)PPDファイルの格納 |
#mkdir /usr/share/lib /usr/share/lib/ppd (ディレクトリ作成)
#cp (1)のファイル /usr/share/lib/ppd/macprn.ppd
#chmod 0765 /usr/share/lib/ppd/macprn.ppd (権限変更) |
(3)papd.confの編集 |
/etc/atalk/papd.conf ファイルの編集(未作成の場合作成後)
lx1 Netatalk:\
:pr=lp|ps|gs|epsonmj830c:\
:pd=/usr/share/lib/ppd/macprn.ppd:
※lx1 操作するプリンタ名
lp|ps|gs\epsonmj830c プリンタのキューの名前
編集終了後、再起動を行う。(行った方が楽ということ。) |
(4)Macでの設定 |
・アップルメニューより「セレクタ」=>「LaserWriter 8」を選択
・「AppleTalk」を「使用」にし、「PostScriptプリンタの選択」で「lx1 Netatalk」を表示させる。
・「lx1 Netatalk」を選択し、「作成」ボタンをクリック。
・「PostScriptプリンタ記述(PPD)ファイルの選択」ダイアログボックスにて、「一般設定を使用」をクリック。
・「セレクタ」の「lx1 Netatalk」の直前に動作中の「アイコン」を確認
・デスクトップに「lx1 Netatalk」アイコンが存在していることを確認。 |
|
3: |
GhostScript Update |
プリンタでの印刷を実現するために「GhostScript」のUpdateの必要があるとの情報を見つけ、Update作業を行う。5.50へアップデートする方法はみのむしさんのHPで紹介されている。(TurboLinux 6.0 Workstationの例)
(1)パッケージDownload |
みのむしさんのFTPサイト等から以下の7つのファイルを取得する。(ファイルへのリンクはみのむしさんのHPから行われている。)
VFlib-2.25.1-10.i386.rpm
VFlib-devel-2.25.1-10.i386.rpm
VFlib-utils-2.25.1-10.i386.rpm
cmpskit-33-3.i386.rpm
ghostscript-5.50-5jaJP.i386.rpm
ghostscript-fonts-5.10-3.noarch.rpm
vine-printfilters-1.59-10.i386.rpm |
(2)TurboツールのUpdate |
「2:Turboツール Update」を参照してアップデートを行う。 |
(3)RPMパッケージInstall |
(1)で取得したファイルのInstallを行う。
# rpm -Uvh VFlib-*
# rpm -Uvh --force --nodeps cmpskit-* ghostscript-*
# rpm -Uvh vine-printfilters-* |
ところが、上記のGhostScriptのUpdateは、自分のプリンタを設定するには逆効果となってしまう。詳しくは「Setup-Log」の「プリンタ設定」を参照して欲しい。 |
2: |
TurboツールUpdate |
TurboツールのパッケージをUpdateする場合は以下の手順で行う必要がある。
(TurboLinux 6.0 Workstationの例)
(1)パッケージDownload |
TurboLinuxのFTPサイトより取得
distro-0.1-6.i386.rpm (25,971Byte)
gdm-2.0beta4-17.i386.rpm (153,488Byte)
initscripts-6.1.0-3.i386.rpm (45,561Byte)
distribution-release-TLW6.0J-1.noarch.rpm (10,231Byte)
みのむしさんのFTPサイトより取得可能なもの
libiconv-1.3-3.i386.rpm (853,674Byte) |
(2)rpmの実行 |
同時にアップデートを行う
# rpm -Uvh distribution-release-TLW6.0J-1.noarch.rpm \
> distro-0.1-6.i386.rpm \
> gdm-2.0beta4-17.i386.rpm \
> initscripts-6.1.0-3.i386.rpm \
> libiconv-1.3-3.i386.rpm |
(3)必要パッケージ |
今回は「printconfig」のみUpdate
printconfig-1.1.3-20000911.i386.rpm (61,646Byte)
rpm -Uvh printconfig-1.1.3-20000911.i386.rpm |
上記は「Ghostscriptのアップデート」を行う為の事前作業として実施した。この情報についてはTurboLinuxのKnowledgeセンター(FAQ)を参照して欲しい。 |
1: |
Kernel Update |
別にカーネルのアップデートをする気はなかったのだが、サウンドボードを使用する為にALSAのアップデートが必要そうだったので、その手順の一環としてカーネルのアップデートを行った。現在Turbolinuxとして最新のカーネルは「2.2.16-5」である。ただカーネルのファイルの大きさが記述されていなかったので参考までに列挙しておく。
|
kernel-2.2.16-5.i386.rpm |
7,423,795Byte
|
|
kernel-BOOT-2.2.16-5.i386.rpm |
4,881,678Byte
|
|
kernel-doc-2.2.16-5.i386.rpm |
1,042,096Byte
|
|
kernel-headers-2.2.16-5.i386.rpm |
1,236,379Byte
|
|
kernel-ibcs-2.2.16-5.i386.rpm |
37,785Byte
|
|
kernel-pcmcia-2.2.16-5.i386.rpm |
279,501Byte
|
|
kernel-source-2.2.16-5.i386.rpm |
17,960,542Byte
|
|
kernel-utils-2.2.16-5.i386.rpm |
144,481Byte
|
なお、パッケージのアップグレード方法はTurbolinuxのサイトを参照してほしい。ただこれをアップグレードしても何も変化しなかった。。
また、カーネルをアップデートすると、「カーネルの再構築」をする際の「make xconfig」などで「egcsが参照できない」というエラーが発生する。これは「2.2.16-5」では今までの「gcs」ではなく、「egcs」を利用する様になるため。「egcs」については「コンパニオンCD」に入っているものをInstallすれば問題なく使用できる。 |
Setup-LOG |
【2001. 1.20】
|
7: |
CD-R動作の設定 |
Linux用のPCにCD-R(RICOH製MP7063A)が実装されているが、それを使う為の設定を行った。以下にその設定方法を記述する。
(※TurboLinux6.0 Workstation Kernel:2.2.13-33の場合)
(1)カーネルの構築 |
|
カーネルの再構築についてはTurboLinux Workstation 6.0の場合、特に必要ではない。他のページでも記述があるが、必要なカーネル設定は以下の通り。
セクション |
設定項目 |
設定内容 |
Block Devices |
Enhanced IDE/MFM/RLL.....support |
y
|
|
include IDE/ATAPI CDROM support |
m
|
|
SCSI emulation support |
y
|
|
Loopback device support |
y
|
SCSI support |
SCSI support |
y
|
|
SCSI CD-ROM support |
y
|
|
Enable vendor-specific extensions |
y
|
|
SCSI generic support |
y
|
Filesystems |
ISO 9660 CDROM filesystem support |
y
|
|
Microsoft Joliet CDROM extensions |
y
|
|
(2)lilo.confの編集 |
|
cdrecordを使用する際にはSCSI接続のCD-Rが必要。なのでIDE接続のCD-Rではそのまま使用することはできない。よってSCSIシュミレーションを使って、IDE接続のCD-Rを「SCSI接続」と騙す必要がある。
SCSIにする為には
1)IDEとして認識しない様に、デバイスからはずす設定をする。
2)CD-RをSCSI用デバイスで認識させる設定をする。
を行う。
CD-Rの接続位置により
hda = IDE0 master
hdb = IDE0 slave
hdc = IDE1 master
hdd = IDE1 slave
の設定を行う。Linux起動時に「コマンド」として指定を行えば同様の意味を果たすが、lilo.confへ以下の設定を行えば、自動で目的を果たすことができる。
(/etc/lilo.conf の内容 赤字は追加部分-IDE1 masterの場合-)
image=/boot/vmlinuz
label=linux
root=/dev/hda5
read-only
append="hdc=ide-scsi"
修正後、「/sbin/lilo」を実行し、エラーが発生しないことを確認 |
(3)modules.confの編集 |
|
lilo.confでどのCD-RをSCSIシュミレートするかを記述しているので、デバイス読み込みの為の記述を「/etc/modules.conf」に追加する。
(/etc/modules.confの内容)
alias scd0 sr_mod
alias scsi_hostadapter ide-scsi
options ide-cd ignore=hdc |
(4)/etc/rc.d/rc.localへの追加 |
|
(2)・(3)の作業のみではTurboLinuxの場合、mountを行おうとすると
「このカーネルは/dev/cdromをブロックデバイスとして認識しません
(多分、`insmodドライバ'をしないといけないのでは?)」
というメッセージが表示される。いちいちinsmodするのは面倒なので、
/sbin/insmod ide-scsi
を追加する。
その後再起動を行う。 |
(5)/mnt/cdromのシンボリックリンクの変更 |
|
#cd /dev
#rm cdrom
#ln -s scd0 cdrom
設定後、「#mount /mnt/cdrom」でマウントが行えるかどうかを確認する。 |
(6)もう1台のCD-ROMの認識【CD-Rとは無関係の作業】 |
|
このPCにはIDEのCD-ROMがもう1台接続されているので、これもついでに使おうという発想。
(/etc/fstab への追加)
/dev/cdrom1 /mnt/cdrom1 iso9660 noauto,ro,user 0 0
(/mnt へのディレクトリ追加)
#mkdir cdrom1
設定後、「#mount /mnt/cdrom1」でマウントが行えるかどうかを確認する。 |
(7)必要ファイルのインストール |
|
cdrecord自体はTurboLinuxにインストールされている(1.8-1)
cdrecord、cdrecord-devel、cdrecord-cdda2wav、cdrecord-mkisofs
その他Installしたプログラムは以下の通り
mkhybrid(cdrecord-mkhybrid-1.12b5.4-1.src.rpm)
※Machintosh用CD-ROMを作成する場合に必要。
なお、srcの場合
#rpm --rebuild cdrecord-mkhybrid-1.12b5.4-1.src.rpm
で「/usr/src/turbo/RPMS/i386」に生成されるバイナリパッケージを使用する。
cdlabelgen(cdlabelgen-1.5.0-4.noarch.rpm)
※CDのラベルを作成する場合に必要。
gcombust(gcombust-0.1.25-1.i386.rpm)
※GUI形式でCD-Rを作成する場合に必要。
hfsutils(hfsutils-devel-3.2.6-3.i386.rpm hfsutils-3.2.6-3.i386.rpm)
※Machintoshのファイル形式吸い出しをする場合に必要。 |
なお、プログラムについてはrpmfind.netで収集可能。
設定に当たってはCD-Writing HOWTOなどを参考にした。gcombustの使い方はここを参考にした。 |
6: |
サウンドの設定 |
自分が使っているPCの「CMedia CMI8330 (Soundpro)」をLinuxでも使用する方法である。非常に苦労したが、何とか認識に成功した。なお、このCMI8330は「ALSA」ではうまく稼働できない様である(あるMLにてそのことが書かれていた)。よって以下はOSSでの設定を記述している。
(※TurboLinux6.0 Workstation Kernel:2.2.13-33の場合)
(1)カードの情報の設定 |
|
MS-WindowsやMS-DOSよりカードの情報を取得しておく。特にMS-DOSで動いた設定ならばLinuxでも絶対に稼働する。自分のPCは「MS-DOS」が入っていたため、そこの情報が参考になった。自分の環境では以下の設定であることが判明した。
WSS BASE I/O |
530
|
|
WSS IRQ |
10
|
{7,9,11}その他の値 |
WSS DMA |
0
|
{1,3}その他の値 |
VOICE I/O |
220
|
{240}その他の値 |
VOICE IRQ |
5
|
{7,9,10}その他の値 |
VOICE DMA |
1
|
{0,3}その他の値 |
VOICE 16bit DMA |
5
|
{7}その他の値 |
GAME PORT |
200
|
|
FM (OPL3) I/O |
388
|
|
|
(2)カーネルの再構築 |
|
TurboLinuxのカーネルはサウンド対応になっているが、余計なものも多数入っている為、それらをはずす必要がある。
a)コンフィグの変更
#cd /usr/src/linux
#make xconfig
「Soundセクション」を選んで以下の部分を除き、すべて「n」にしてしまう。
・Sound Card support(CONFIG_SOUND) = m
・OSS sound modules(CONFIG_SOUND_OSS) = m
・100% Sound Blaster compatible support(CONFIG_SOUND_SB) = m
・Generic OPL2/OPL3 FM Synthesizer support(CONFIG_SOUND_ADLIB) = m
・MPU-401 support(CONFIG_SOUND_MPU401) = m
・Microsoft Sound System support(CONFIG_SOUND_MSS)= m
b)カーネルコンパイルを行う
#make dep
#make clean
#make install
#make modules
#make modukes_install
c)LILOの設定
まずコンパイルして作成された「vmlinuz」を「/boot」の下に上書きコピーする。下記の場合はいきなり書き換えるのが怖いので、元のファイルを退避する場合である。
#mv /boot/vmlinuz /boot/vmlinuz.old (バックアップ)
#mv /vmlinuz /boot
それを行った後、「/etc/lilo.conf」の書き換えをする。(赤字が追加部分)
----------------------------------------
boot=/dev/hda5
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
lba32
timeout=50
default=linux
image=/boot/vmlinuz
label=linux
root=/dev/hda5
read-only
image=/boot/vmlinuz.old
label=o
root=/dev/hda5
read-only
----------------------------------------
その後
#/sbin/lilo
実行してリブートをすれば、サウンド対応のカーネルが完成する。 |
(3)デバイスファイルの作成 |
|
#snddevices
の実行で、デバイスファイルを作成する。 |
(4)設定ファイルの編集 |
|
a)「/etc/isapnp.conf」の作成
#/sbin/pnpdump > /etc/isapnp.conf
を使って、「/etc/isapnp.conf」を作成する。
b)「/etc/isapnp.conf」の編集
以下の様な内容となる。
---------------------------------------------------------------
# (DEBUG)
(READPORT 0x0273)
(ISOLATE PRESERVE)
(IDENTIFY *)
(VERBOSITY 2)
(CONFLICT (IO FATAL)(IRQ FATAL)(DMA FATAL)(MEM FATAL)) # or WARNING
(CONFIGURE CMI0001/16777472 (LD 0
(IO 0 (SIZE 8) (BASE 0x0530))
(IO 1 (SIZE 8) (BASE 0x0388))
(INT 0 (IRQ 10 (MODE +E)))
(DMA 0 (CHANNEL 0))
(NAME "CMI0001/16777472[0]{CMI8330/C3D Audio Adapter}")
(ACT Y)
))
(CONFIGURE CMI0001/16777472 (LD 1
(IO 0 (SIZE 2) (BASE 0x0330))
(INT 0 (IRQ 9 (MODE +E)))
(NAME "CMI0001/16777472[1]{CMI8330/C3D Audio Adapter}")
(ACT Y)
))
(CONFIGURE CMI0001/16777472 (LD 2
(NAME "CMI0001/16777472[2]{CMI8330/C3D Audio Adapter}")
# (ACT Y)
))
(CONFIGURE CMI0001/16777472 (LD 3
(IO 0 (SIZE 16) (BASE 0x0220))
(INT 0 (IRQ 5 (MODE +E)))
(DMA 0 (CHANNEL 1))
(DMA 1 (CHANNEL 5))
(NAME "CMI0001/16777472[3]{CMI8330/C3D Audio Adapter}")
(ACT Y)
))
---------------------------------------------------------------
c)「/etc/modules.conf」の編集
以下の内容を「/etc/modules.conf」に追加する。
---------------------------------------------------------------
alias sound ad1848
alias synth0 opl3
options ad1848 io=0x530 irq=10 dma=0 soundpro=1
options opl3 io=0x388
---------------------------------------------------------------
d)isapnp.confの有効化
#/sbin/isapnp /etc/isapnp.conf
e)リブート
この状態でリブートを行えば、音が出力されました。 |
(5)確認方法 |
|
一応、「xmms」を使って「.wavファイル」が鳴るかどうかを確認。
また、gnomeのCDプレーヤーを使ってCDから音が出ることも確認。 |
上記の内容は
・Linuxでサウンドを鳴らすまで
・TLW6.0でのサウンドカードの設定方法
及び
/usr/src/linux/Documentation/sound/CMI8330
の資料が参考になりました。 |
5: |
プリンタの設定 |
自分が使っている「EPSON MJ-830C」をLinuxでも使用する方法である。
プリンタは「GhostScript」を経由して出力させることになるが、「EPSON MJ-830C」は「TurboLinux 6.0 Workstation」にInstallされている「5.10
release9」では使用できない。「MJ-830C」を使用する為のデバイスは「mjc180 mjc360 mjc720」であるが、これがこのバージョンでは含まれていないからである。よってバージョンダウンから行わなければならない。
(1)GhostScriptのバージョンダウン |
|
「TurboLinux 6.0 Workstation」にInstallされている「GhostScipt」は「5.10-9」であるが、これは「MJC-830C」用のデバイスを保持していない。よって「GhostScript」のバージョンダウンを行う。
a)TurboLinuxのFTPサイトより「4.2 Workstation」用のGhostScriptをDownloadしてくる。
・ghostscript-5.10-7.i386.rpm (1,556,174Byte)
・ghostscript-fonts-5.10-2.i386.rpm (2,398,032Byte) => 6.0でもInstall済み
b)a)で取得した「GhostScript」をInstallする。
#rpm -Uvh --force ghostscript-5.10-7.i386.rpm
※場合によってはUninstallを行って、その後Installの必要あり。
#rpm -e --nodeps ghostscript
#rpm -e --nodeps ghostscript-fonts
#rpm -Uvh ghostscript-fonts-5.10-2.i386.rpm
#rpm -Uvh ghostscript-5.10-7.i386.rpm
c)シンボリックリンクの設定
#ln -s /usr/lib/libVFlib2.so.24.0.3 /usr/lib/libVFlib.so.2
※「GhostScript」を使用を行おうとすると、「libVFlib.so.2」が無いというメッセージが出る為の対策
d)バージョンの確認
#rpm -qi ghostscript
Name : ghostscript Relocations: (not relocateable)
Version : 5.10 Vendor: TurboLinux
Release : 7 Build Date: Mon Aug 23 20:47:08 1999
e)デバイスの確認
目的のデバイス「mjcXXX」が使用可能かどうかを確認する。
#gs -h
Available devices:
x11 x11alpha x11cmyk x11gray2 x11mono epag epag300 epag600 lips3 lips4
lips4c lbp2030 fmpr mjc180 mjc360 mjc720
mj500c pr150 jj100 bj10v bj10vh
dmprt deskjet djet500 laserjet ljetplus ljet2p ljet3 ljet4 lj4dith
f)GhostScriptの動作確認
psファイルが表示できるかどうかを確認する。
#cd /usr/share/ghostscript/5.10/kanji
#gs article9.ps |
(2)printcapの作成 |
|
/etc/printcapの設定を行う。雛形がないとなかなか作成が難しいので、
「turboprintcfg」
を使って作成を行う。なお、「プリンタの設定」で
「Epson MJ-830C/MJ-930C/MJ-6000C」
を選べるが、これを使うと「mj6000c」のデバイスが使用されるため「ERROR」でプリントアウトができない。
/etc/printcapは以下の要領で編集を行う。(赤字はMJ-6000Cで作成した時に修正した個所)
--------------------------------------------------------------
##PRINTTOOL3## LOCAL mj830c 360x360 a4 {} EPSONMJ830C Default
1
lp|ps|gs|EPSONMJ830C:\
:sd=/var/spool/lpd/lp:\
:mx#0:\
:sh:\
:lp=/dev/lp0:\
:if=/usr/local/bin/gsfilter:\
:if=/var/spool/lpd/lp/lpr-error: |
(3)gsfilterの作成 |
|
(2)の「/etc/printcap」で指定した「/usr/local/bin/gsfilter」を作成する。
a)デバイスが正しいかの確認
#gs -dNOPAUSE -sDEVICE=mjc360 -sOutputFile=/dev/lp0 article9.ps
上記でプリンタから出力が行われればOK。
もしプリンタが何も作動しない場合、TurboLinuxのFAQを参照。
特に
・「/etc/modules.conf」に「alias parport_lowlevel parport_pc」の記述があるか
・「#lpc」コマンドで、「status」を行い、「enable」になっているか
・「#ls -alt /dev/lp*」で「/dev/lp*」が存在しているか
・「#echo "TEST" > /dev/lp0」でプリンタが反応するか
を確認する。特にプリンタはPCの起動時から「電源が入った状態で接続されて」いないと、Linux起動後に接続しても何も反応しないことに注意。
b)「/usr/local/bin/gsfilter」の作成
下記の要領で編集する。
--------------------------------------------------------------
#!/bin/sh
/usr/bin/gs -q -sDEVICE=mjc360 -dNOPAUSE -sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -
--------------------------------------------------------------
特に「-sOutputFile=- -[EOF]」で終わる(改行なし)ことに注意する。
c)「/usr/local/bin/gsfilter」の属性変更
このシェルを実行属性に変更する
#chmod +x /usr/local/bin/gsfilter |
(4)lpdの再起動 |
|
#/etc/rc.d/init.d/lpd restart |
(5)印刷テスト |
|
#cd /var/spool/lpd/lp
#touch lpr-error
#cd /usr/share/ghostscript/5.10/kanji
#lpr article9.ps
エラーが発生した場合、「/var/spool/lpd/lp/lpr-error」を参照すれば、原因を調査可能。 |
なお、上記の内容はみのむしさんのHPのFAQを主に参考にしています。そちらに情報が集まってますので参照してください。 |
4: |
Apacheの設定 |
Apacheも元々Installは終了しているので、「turboservice」コマンドでサービス(httpd)を有効にする事で動作可能。
(1)「/etc/httpd/conf/srm.conf」を編集し、必要に応じてディレクトリパス等の設定を変更する。今回変更したのは以下の通り。
Apache説明用Documentパス
# DocumentRoot: The directory out of which you will serve your
# documents. By default, all requests are taken from this directory, but
# symbolic links and aliases may be used to point to other locations.
#DocumentRoot /home/httpd/html
DocumentRoot /home/public/httpd/html |
Apache説明Documentのアイコン格納パス
# Note that if you include a trailing / on fakename then the server will
# require it to be present in the URL. So "/icons" isn't aliased in this
# example.
#Alias /icons/ /home/httpd/icons/
Alias /icons/ /home/public/httpd/icons/ |
CGI用ファイル格納パス
# ScriptAlias: This controls which directories contain server scripts.
# Format: ScriptAlias fakename realname
#ScriptAlias /cgi-bin/ /home/httpd/cgi-bin/
ScriptAlias /cgi-bin/ /home/public/httpd/cgi-bin/ |
(2)「/etc/rc.d/init.d/httpd start」でサービスの起動を行う。 |
3: |
Netatalkの設定 |
Netatalkも元々Installは終了しているので、「turboservice」コマンドでサービス(atalk)を有効にする事で動作可能。
(1)「/etc/atalk/AppleVolumes.default」ファイルに以下の記述を追加。
~ home@サーバ名 (ユーザ用のhomeディレクトリ)
/home/public public@サーバ名 (公開するパス名 公開する名前@サーバ名)
(2)「/etc/rc.d/init.d/atalk start」にてNetatalkを起動する。 |
2: |
sambaの設定 |
sambaは元々Installは終了しているので、「turboservice」コマンドでサービス(smb)を有効にする事で動作可能。ただし「/etc/smb.conf」は通常のSamba設定ファイルと多少書式が異なっているので注意。
(1)設定ファイル(/etc/smb.conf)の修正・追加
|
ワークグループの設定 |
|
|
[global]セクションの「workgroup=xxxx」を設定。xxxxはWindowsのネットワーク設定と同一もものを指定 |
|
文字コードの設定 |
|
|
[global]セクションに2行追加
coding system = cap(euc、sjis可、capはMacとの共有の場合)
client code page = 932 |
|
ユーザ認証の設定 |
|
|
security = user(Linuxのユーザと同一の認証)の記述を確認 |
|
/etc/smb.confの文法チェック |
|
|
「testparm」コマンド。「Loaded services file OK.」のメッセージで正常。 |
|
Windows98、WindowsNT4.0(SP3)にて使用する場合の設定 |
|
|
・[global]セクションの以下の2行を有効にする
encrypt passwords = yes
smb passwd file = /etc/smbpasswd
・Samba専用パスワードファイルの作成
「cat /etc/passwd | mksmbpasswd.sh > /etc/smbpasswd」にて「/etc/smbpasswd」ファイル作成
「chmod 600 /etc/smbpasswd」でsmbpasswdのPermission変更
・各ユーザ毎のパスワード設定
「smbpasswd ユーザ名」(smbpasswdの起動)
「New SMB password:」にてそのユーザのパスワードを設定
「Retype new SMB password:」で再度パスワードを入力
Password changedの表示で設定終了 |
|
公開用の共有ディレクトリを設定する場合 |
|
|
[homes]セクションに以下の設定を追加
[public](=>任意のセクション名)
comment = Public Stuff
path = /home/public(=>公開するパス名)
public = yes(=>全ユーザに公開する設定)
writable = yes(=>書き込み可能かどうか)
create mode = 0644(=>ファイルの作成モードの設定)
directory mode = 0755(=>ディレクトリ作成モードの設定)
※公開するパスは「1777」のPermissionを設定 |
(2)Sambaのリスタート
「/etc/rc.d/init.d/smb restart」でSamba再起動。 |
1: |
telnet、FTP-Server |
telnetやFTP-Server等はInstallされているがデーモンが無効になっており、標準では起動できない。このため設定作業を行うが必要ある。
(1)「turboportcfg」にて「inetd」等のスーパサーバー設定ツールを開く。
(2)「telnet」「ftp」等のデーモンを有効にする。
(3)「アクセステーブルの編集」画面が開くので、使用許可する端末を設定。
規制する必要がなければ、「ALL」の設定でも構わない。
特定のIPアドレスで規制する場合「192.168.0.」の要領で指定すれば「192.168.0.*」が対象になる。 |
Install-LOG |
【2000. 4.16】
|
1: |
6.0 Install手順 |
(1)Installer起動 |
CD-ROMでの起動が可能な場合、CD-ROMの挿入で再起動すればInstallが開始される。 |
(2)キーボード |
日本語キーボートは「jp106」 |
(3)PCMCIA |
今回はデスクトップの為、「いいえ」を選択 |
(4)TurboProbe |
周辺機器の自動認識を行わせる。
Corega「PCI-TX」については「tulip (Digital 21040)」と問題なく認識される。 |
(5)インストール元の選択 |
メディアは「CD-ROMドライブ」 |
(6)SCSI設定 |
SCSI機器は接続していないので「いいえ」を選択 |
(7)パーティション設定 |
今回からGUIベースの「CFDISK」が利用可能となった。
今回は4.2がInstallされていた環境にInstallする為、メインのパーティションの解放と確保のみを「FDISK」で行った。 |
(8)スワップ領域の設定 |
スワップ領域は既に存在していたので、特に考慮することなく、そのままフォーマット及び不良ブロックのチェックを行った。 |
(9)ルートパーティションの選択 |
「/dev/hda2」を選択。 |
(10)マウントテーブル |
「/dev/hda1」を「/mnt/disk1」にmountする。 |
(11)パーティションのフォーマット |
そのままフォーマットを実行。 |
(12)TCP/IP設定 |
・DHCPで設定するのチェックはしない
・IPアドレス:192.168.xxx.yyy
・ネットマスク:255.255.255.0
・ゲートウェイ:192.168.xxx.zzz
・DNSネームサーバ:192.168.xxx.zzz |
(13)ネットワーク設定 |
・ドメイン名:WindowsのDNS設定で行っているドメインと同一
・ホスト名:このPCの名前 |
(14)インストールタイプ |
下記のいずれかを選択。今回は「開発ワークステーション」を選択。
・ワークステーション(1055MB)
・開発ワークステーション(1151MB)
・直接選択
・パッケージリスト |
(15)カーネルの選択 |
下記のいずれかを選択。今回は「Default Kernel」を選択。
・Default Kernel(APMサポート、一般的)
・i386 SMP Kernel(マルチCPU)
・Install Kernel from floppy(FD保存のKernelをInstallする) |
(16)LILOインストール |
インストール先の選択。今回は「マスターブートレコード」を選択。
・マスターブートレコード
・ブートパーティションの最初のセクタ
・フロッピーディスクの最初のセクタ
オプション設定。今回は設定せず。尚LBA32モードで1024超のハードディスクでも起動可能。
起動可能パーティション
「/dev/hda1」(Windows)と「/dev/hda2」の2つを選択。 |
(17)ブートディスクの作成 |
今回は作成をしたが、Install後「turbomkboot」コマンドにより作成可能。 |
(18)時間帯設定 |
「Japan」を設定、Install後「turbotimecfg」コマンドにより設定可能。 |
(19)ROOTパスワード設定 |
rootのパスワードの設定可能。 |
(20)再起動 |
CD-ROMは外しておく。 |
(21)X-Window設定 |
・コンソールキーボード設定:「jp106」(日本語キーボード通常)
・キーボードモデル設定:「日本語 106-key」(日本語キーボード通常)
・キーボード配置の設定:「日本語」
・マウス設定:「一般的なPS/2マウス」「3ボタンのエミュレーション」
・マウスのボタン数:「ボタン2つ」
・ビデオカードの自動認識:「はい」
=>正確な認識ができなかったので「手動設定」で「Millenium 4MB」
・ディスプレイ選択で「Gateway EV700」を選択
・デフォルト色数:「24bpp:Max resolution640*480」
・画面サイズの設定:「1024*768 76Hz」「800*600 100Hz」
=>デフォルトは「1024*768 76Hz」
・フォント解像度:「100DPI」
・設定のテスト:(問題なし)
・ログイン方法の選択:「グラフィッカルログイン」 |
(22)ウィンドウマネージャの選択 |
「GNOME」を設定、Install後「turbowmcfg」コマンドで変更可能。 |
(23)起動サービス設定 |
そのまま終了、Install後「turboservice」で変更可能。 |
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