初号機覚醒第拾九話・第弐拾話
「トウジを殺そうとした」父、ゲンドウを許せないシンジ。 「しかしシンジ君。ああしなければ君がやられていたぞ。」
「そんなの関係ないよ。」
「だが、それも事実だ。」
「そんなこと言ってこれ以上僕を怒らせないでよ。初号機に残されている後185秒。これだ
けあれば本部の半分は壊せるよ。」
「とうさんは、あいつはトウジを殺そうとしたんだ。この僕の手で。」
「父さん、そこにいるんだろ。何か言ってよ。答えてよ。」
しかしLCL圧縮濃度を限界まで上げ、レーザーカッターでエヴァから強制排出させられる。
「父親に裏切られた。」
シンジは自らの意志で初号機を降りる事を決断。ネルフを後にする。
「僕はもうエヴァに乗りたくありません。ここにもいたくありません。」
「では、出て行け。」
「はい。先生の所に戻ります。」
「又逃げ出すのか。お前には失望した。もう会うこともあるまい。」
「はい。そのつもりです。」
そして新箱根湯本でもはっきり言う。
「僕はもうエヴァには乗りません。」
第14使徒襲来。ジオフロント侵入と同時に弐号機が攻撃をしかける。
「もう二度と負けられないのよ。私は。」
しかし、両腕・頭を落とされ稼働不能に。
「ちくしょう。」
レイは初号機で出撃しようとするが、初号機がレイを拒否。片腕のない零号機で出撃。N2爆
雷での爆破を試みるが、頭部破損で同じく稼働不能になる。
その様子を見ていたシンジに加持が声をかける。
「何やってるんだ。シンジ君は。」
「僕はもうエヴァには乗らないから。そう決めたから。」
「それ(サードインパクト)を止められるのは使徒と同じ力を持つエヴァンゲリオンだけだ。」
「だが、君には君にしかできない、君になら出来ることがあるはずだ。」
「自分が今何をすべきなのか。まあ、公開のないようにな。」
「ダミープラグ」を拒否しつづける初号機の前に立つシンジ。
「乗せてください。僕を、僕をこの初号機に乗せてください。」
「何故ここにいる。」
「僕は、僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット。碇シンジです。」
セントラルドグマを直進、第1発令所のミサト達の眼前に現れた第14使徒。
そこにあらわれたエヴァンゲリオン初号機。
第14使徒と格闘する初号機。しかし途中で内蔵電源ダウン。
内部のコアがむき出しになり、なされるがままの初号機。
「動け、動け、動け。動け、動け、動け、動け、動け、動け。動け、動け、動いてよ。」
「今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだよ。もうそんなのいやなんだよ。
だから、動いてよ。」
どっくん。どっくん。どっくん。
初号機再起動。
「まさか。信じられません。初号機のシンクロ率が400%を超えています。」
「やはり目覚めたのよ。彼女が。。。」
初号機は使徒をむさぼり食う。
「使徒を、食ってる。。」
「S2機関を自ら取り込んでいるというの。エヴァ初号機が。」
「拘束具が」
「こうそくぐ?」
「そうよ。あれは装甲板ではないの。エヴァ本来の力を私たちが押さえ込む為の拘束部なの。
その呪縛が今自らの力で解かれていく。私たちにはもうエヴァを止めることはできないの。」
「初号機の覚醒と開放。ゼーレが黙っちゃいませんな。これもシナリオの内ですか?碇司令。」
「始まったな。」
「ああ、全てはこれからだ。」
「第1日目」
発令所が第2発令所へ。第1発令所は破棄。初号機はケージに拘束中。
加持はゼーレからの直接命令で動き始める。
初号機エントリープラグ内では、シンジは消滅しているのが確認される。
「第2日目」
「まだ生きてる。」 綾波レイ、病室で気が付く。
「何も何もできなかったなんて。」 アスカ部屋でふさぎ込んだまま。
「第3日目」
碇シンジのサルベージ計画が立案される。
「第4日目」
シンジ自身の世界のイメージ。
シンジの敵のイメージ。
敵としてのゲンドウのイメージ。
父・母の前から逃げ出した自分を追いつめるイメージ。
「第30日目」
サルベージ計画要項、完成
「第31日目」
シンジ自身の世界
自分がここにいてもいいという思いこみを確信化する為のイメージ
他人との一体化(補完)のイメージ
サルベージ計画開始
自我境界の無限ループ状態へ突入
シンジ生還を拒絶
エントリープラグハッチ、EXIT
シンジ自身の世界II
これからの自分を決める為のイメージ
母親(ユイ)のイメージ
生命回帰のイメージ
「 男だったらシンジ、女だったらレイと名付けよう。」
シンジ実体化
「第33日目」
加持とミサトのベットシーン。
人類補完計画の秘密を加持から聞き出そうとするミサト。
加持からカプセルを託されるミサト。
|