各試験の合否基準

各回の合格判定基準
 



社会保険労務士試験、各回の合格判定基準について記載しています。



第33回試験(平成13年)より合格基準が発表されるようになったので以下に記載

試験回数
(年度)

選択式合格基準 択一式合格基準

第42回
(平22)

総得点23点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  健康保険法
  厚生年金保険法
  社会保険に関する一般常識
 1点以上で可だった科目
  国民年金法
総得点48点以上かつ各科目4点以上

第41回
(平21)

総得点25点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
  労働者災害補償保険法
  厚生年金保険法
総得点44点以上かつ各科目4点以上

第40回
(平20)

総得点25点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  厚生年金保険法及び国民年金法
 1点以上で可だった科目
  健康保険法
総得点48点以上かつ各科目4点以上

第39回
(平19)

総得点28点以上かつ各科目3点以上 総得点44点以上かつ各科目4点以上

第38回
(平18)

総得点22点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
  労災保険法、社会保険に関する一般常識
  厚生年金保険法
総得点41点以上かつ各科目4点以上
 3点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
  労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

第37回
(平17)

総得点28点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
総得点43点以上かつ各科目4点以上
 3点以上で可だった科目
  なし

第36回
(平16)

総得点27点以上かつ各科目3点以上
 1点以上で可だった科目
  健康保険法
総得点42点以上かつ各科目4点以上
 3点以上で可だった科目
  健康保険法、厚生年金保険法及び国民年金法

第35回
(平15)

総得点28点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労務管理その他の労働に関する一般常識
  社会保険に関する一般常識、厚生年金法、国民年金法
総得点44点以上かつ各科目4点以上
 3点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
  厚生年金保険法
  (※雇用保険法 問5は全員正解)

第34回
(平14)

総得点28点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
総得点44点以上かつ各科目4点以上

第33回
(平13)

総得点26点以上かつ各科目3点以上
 2点以上で可だった科目
  労働基準法及び労働安全衛生法
  厚生年金保険法、国民年金法
総得点45点以上かつ各科目4点以上
 3点以上で可だった科目
  労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識




第32回試験(平成12年)までは合格判定基準が発表されなかったため、各受験団体で基準と予想している目安を記載しておきます。

択一式
午後に行われる「択一式」は午前中に行われる「記述式」の採点判断に使用される。
いわゆる「記述式」採点のための「足切り」に利用される。
原則としてこの足切りラインは、
 合計点数 42点以上
 1科目最低点 4点(1科目でも4点未満科目があれば足切り)
と言われている。
しかしこの足切りラインについては年によって変動する事があり、科目単位で考えて、
 第29回試験:特定科目に関しては4点未満(3点)を認める。
という場合もあれば、合計点数で考えて、
 第26回試験:合計点数 41点以上
 第28回試験:合計点数 44点以上
となる場合もある。

平成11年(第31回)試験は現行の社労士法にて実施される事(連合会への委託なし)、
試験委員会の採点官が「記述式」の採点を行える許容量が約7,000人分と言われている事より考えて、
 全受験者数の20%ラインが足切りライン
と考えるのが一番妥当だと言われている。
そのラインが本試験では42点前後になるというだけに過ぎない。
模試等で合格ライン上かを判定する為には、
 20%ラインより上の点数をとっているか?
を気にして、なおかつ
 42点以上である
事をチェックすべきではないかと考えられる。

記述式
記述式は一般的に「3箇所以上」合格、「3箇所未満」不合格と言われているが、厳密に言うと
それよりも若干緩い判定が行われているらしい。
 
1科目100点満点において
80点以上 A評価
40点以上80点未満 B評価
1点以上40点未満 C評価
0点 D評価
 
と得点毎に評価し、C評価以下を不合格としている。
上記を見て「40点以上」ならば「2箇所正解」でも合格できると考えられると思われるかもしれない。
ところが記述式は5箇所の空欄すべてが一律20点の配点ではない
 
(例)
空欄 配点 Aさん Bさん
空欄A 10点

空欄B 30点

空欄C 30点

空欄D 20点

空欄E 10点

 
上記の様な配点の科目があったとする。
この場合、Aさん、BさんともOの付いた欄を正解した場合、Aさんの得点は「40点」、Bさんの
得点は「20点」であり、同じ「2箇所正解」にも係わらず、Aさんは合格、Bさんは不合格とな
ってしまう。

よって「3箇所正解」すれば確実に合格だが、「2箇所正解」でも合格する可能性がある。
但し「正解数の合計」が一定数に達していないと、「不合格」となる可能性もあり(概ね24箇所以上)、
注意が必要である。


2010.12.30 Update