受験経歴

ページ作者の試験受験経歴
 



社会保険労務士試験の受験経歴についてお話しします。
参考にはならないと思いますが。。。


受験年
試験回数
主要受験団体
付記事項
95年 第25回 日本経営教育センター
(NHK通信)
「総合講座」を受講。今から考えてみると恐ろしく詳しいテキストだったと思う。
(ライセンス等のテキストに負けず劣らず)
連休明けでも「徴収法」が終わらなかった位であるから、6月でテキストが一回目ようやく終了。
模試までにぎりぎり終わらせたという印象。
本番試験はほとんど「埋めてきただけ」という印象。択一試験を2時間半で出てきた記憶がある。。。
94年 第26回 日本経営教育センター
(NHK通信)
同団体での2年目。受験経験ありという事で「速習講座」を受講。
前年の知識が活かせる訳でもなく、何が書いてあるのかよく分からない状態であった。
テキストは簡単に終わるものの、それ以外なにもやらずなので絶対的な知識不足。
本番試験だけは受けた。
95年 第27回 日本経営教育センター
(NHK通信)
同団体での3年目。前年と同様「速習講座」を受講。
講座自体は簡略の内容で良かったのだが、前年同様6月の模試で絶対的な知識不足を痛感。
本番試験をよく受けたものだと今更ながら感心。(おそらく択一20点代)
試験終了後、同団体の「経営労務コンサルタント(補)」を取得。
96年 第28回 日本マンパワー 受験団体を「日本マンパワー」に変更。会社割引があったのが単純な理由。
申込みこそ11月と早かったものの、実際勉強が軌道に乗ったのが3月くらいからだと思う。
今までの経験から5月の連休までに一巡を目指したが、結局終わらず。
最終的には通信教育の添削すらすべて提出できなかったと思う。
テキストで基本事項をおさえる事もままならず、問題演習など出来ようはずがない。
模擬試験は軒並み30点代前半とほぼ絶望的な状況での受験。
本番においては択一の自己採点 30点、記述もD評価あり。

【教材申込み時期】11月
【勉強開始時期】  3月
【だいたいのスケジュール】
 4月:中間模試、短期セミナー受講
 5月:短期セミナー受講
 6月:最終模試
 7月:短期セミナー

97年 第29回 日本マンパワー 前年の勝手知ったる教材を変えたくなかった為、同一団体で受講。
同時に日本法令から刊行された「社労士V」も使用。
今回は11月からの開始をきちんと守り、5月の連休中にはテキスト1巡終了。
しかしテキストに「詳説シリーズ」も使った為、逆にテキスト読み込み量増加。
問題演習への取り組みが5月下旬となり、春先からの模擬試験の出来が極めて悪かった。
点数がとれないという焦り(30点代後半)とそれを挽回すべくの詰め込み勉強が災いし、一番
軌道にのせるべき6月下旬が絶不調。
7月の試験直前期も1週間の休みをもらい、集中して勉強したが、時間だけかけても駄目な事
を痛感。さすがに勉強時間だけは「年間1000時間」を超えた。
本番においては択一の自己採点 39点、記述ではほぼ例年の合格点に達していた。
(但し国民年金法(記述)は1つのみ正答)
年金の勉強のため、97年の3月に「年金アドバイザー3級」を受験、合格。

【教材申込み時期】11月
【勉強開始時期】 11月
【だいたいのスケジュール】
 4月:中間模試、短期セミナー受講
 5月:短期セミナー受講
 6月:短期セミナー受講、最終模試
 7月:短期セミナー
 (「97年度受験講座」を参照して下さい。)

98年 第30回 日本ライセンスセンター 受験団体を「日本ライセンスセンター」に変更。前年度の講座でいい印象があった為。
講座はカセット講座とした。初学なら通学でも良いが、ある程度知識を持っていたのが理由。
カセットならば何度でも聴けるという利点もあり、事実テープは5〜6回は繰り返し聴いた。
添削のみと違い、重要な箇所がより明確になったので、今考えるとこの選択は良かった気がする。
ライセンスは配本が一括ではなく刊行次第届くので、「次の配本までに終わらせよう」という
目標が知らず知らずに出来ていたのも良かった。
もっともその配本ペースが遅かったのが、少し不満ではあったが。
同時にペースメーカーとして答案練習講座の通学も開始。
答案練習講座のある週は、その科目のテキストを読み返す習慣を付けた。
尤も読み返しても解けない問題がかなりあったが。。。
カセット講座のテキストは3月いっぱいで一通り終了。しかし2回転目の科目も結構あり、5
月連休までには4回転近くテキストを読んでいたと思う。
答案練習講座のおかげで今回は「問題演習不足」と思える節もなく、中間模試ではまずまずの
出来であった。
直前期の詰め込みは「勉強ペース失速の原因」となるのが経験上わかっていたので、今回は先
行できるだけしておくという勉強方法に切り替えた。開始時期も早かったせいもあり、去年意
識して超えた勉強時間1,000時間を知らない間に超していた。
試験前も去年のように休んで勉強するということをせず、自分の今までのペースを崩さずに勉
強を進めていった。

結果見事に「官報」に名前発見。諦めずに受けてみるものですなぁ。

【教材申込み時期】 9月
【勉強開始時期】 10月
【だいたいのスケジュール】
 2月:答練開始  4月:中間模試、短期セミナー受講
 5月:問題演習、短期セミナー受講、答練終了
 6月:短期セミナー受講、最終模試
 7月:短期セミナー
 (「98年度受験講座」を参照して下さい。)

以下、試験合格時にパソ通の会議室に載せた体験談を掲載しておきます。
もし参考になるのでしたら幸いです。
【読む上での前提】
  第26回から6回目で合格。
  職業は「社労士」とまったく関係のないSE。
  その他の資格は、宅建、行政書士、年金アドバイザー3級、その他情報処
  理関係など。
  年齢は社労士の第XX回試験の回数と同じです。
【受験動機】
  中小企業診断士の勉強をしていて人事労務関係がさっぱりなので、そちら
  を先に勉強しようと考えて始めたのがはまってしまいました。
  すでに宅建、行政書士は合格しており、法律関係の勉強はしやすかったの
  で最初のうちは楽勝と思っていたのですが。。。
【5回の失敗で悟った落ちる原因】
  1.複数資格所持者の陥る罠
    一言でいうと、「暗記に頼った勉強」でとれる資格を持っている人程
    社労士の勉強はしにくいということです。
    宅建・行政書士はどちらかというと暗記中心の勉強方法でも合格でき
    ます。社労士はそれでは対応できない場合が往々にして出てきます。
    通達や判例の出題がそこです。
    考え方が問われる出題では暗記のみでは対応できない。
    複数資格所持者は「自分の勉強方法」をしっかり確立している分、そ
    の勉強方法でまずいときの修正がなかなか難しい。

  2.勉強時間と合格可能性は比例しない。
    6回も受けると勉強時間は4,000時間近くになります。
    でもおそらく合格できたのは去年と今年の2,000時間だと考えら
    れます。
     「何をすべきかの目標があって」の1時間
     「集中力が最大である時」の1時間
    これは
     「とにかくわけがわかならいけど勉強しよう」の1時間
     「徹夜で勉強を続ける」中での1時間
    よりもはるかに貴重です。これを積み重なる方が重要です。
    無駄な2時間の勉強ならば、その2時間を犠牲にしても貴重な30分
    を作るべきだと思います。
    要は合格できるレベルまで他人がやっている事をできれば、時間が少
    なくても問題はないのです。
    合格条件に「勉強時間」はないですから。

  3.落ちた原因の自覚
    再受験者しかあてはまりませんが、自分の落ちた原因を冷静に見つめ
    直せるかという事です。
    絶対に落ちた原因があるはずです。それがわからないと「では繰り返
    さない為には何をすべきか?」が出てきません。
    私が何回も落ちた原因はこれがわからなかった事でした。
    たぶんこれがわからないということはその年は勉強不足だったと思っ
    てもいいかもしれません。
    ぎりぎりと落ちた人は、何となく思い当たる事があるのではないでし
    ょうか?
    そういう方は問題ありません。おそらく次回で合格できます。

  4.計画
    何時までに何をすべきかを漠然と思い浮かべるべきです。
    綿密な計画はたてられなくても、この時期にこれをやっておくという
    ビジョンがないと、「自分を突き動かす」ものがないと思います。
    計画は「計画表」等具体的なものを作らなくともやっぱり必要です。
【だいたいの勉強の進め方】
  97年10月:ライセンスセンター「カセット講座」開始。
         目標を答練の始まる2月までに全教科1回転とする。
  98年 2月:答案練習講座開始。
         答練は帰って来た日とその翌日に復習を終わらせる。
         カセット講座の配本間に合わず、配本済みの科目を何回転
         かさせる。だいたい3回転終了。
         全教科終了を中間模試開始時期に再設定。
  98年 4月:カセット講座による学習ほぼ終了。全教科平均4〜5回転。
         同時に問題集による演習開始。
         中間模試開始。
  98年 5月:短期通学講座開始。
         中間模試の復習と通学講座の復習。
         答練の2回転目の復習開始。
  98年 6月:最終模試開始。
         問題集などに関しては中旬くらいで新規購入打ち切り。
         今までやった問題の復習にすべてを費やす。
  98年 7月:総まとめ。

  4月くらいまでは過去問を中心の問題演習。それ以降を問題集を使用した
  問題演習にすれば良いと思います。
  基本テキストの繰り返しの精読は時間の許す限り行った方がいいと思いま
  す。
  私は模試等で間違えた問題があったら、テキストのその事項の箇所に付箋
  で、
    「XXの中間模試 問7のA ・・・・」
  とはっていきました。
  付箋が多く貼ってある場所が自分の弱点なので、そこを重点的に見直す事
  ができました。
  5月〜6月で「直前期に自分が見るべき教材」の選定をしておきましょう。
  7月にそれを決めている時間はないはず。
  私の場合は付箋の貼ったテキストと、直前急所対策講座(後述)のテキス
  トでした。
  サブノートは最初受けてた頃は作ってましたが、時間がかかる割に効果が
  なかったので作るのは辞めました。
【団体編】(今までの受講経験の団体)
 日本経営教育センター(NHK学園)
  社労士の勉強を始めて最初に利用した団体です。
  テキストで考えればおそらくライセンスセンターよりも詳しい。
  「労働法全書」なしでの受験可能はここのテキストならば問題とならない。
  この団体の欠点は
   1.セミナー等に出てくる先生の「教える技術」が甘い
   2.商売気がない
  と思っている。

 日本マンパワー
  もし社労士のマスプロ教育をしている団体と言えば、ここを思い浮かべ
  ます。
  セミナー等も受講者が多すぎるくらい多い。
  通信教材のテキストは「帯に短し襷に長し」。入門者が練習問題にとりか
  かる時期になると物足らなくなり、入門者に優しいという教材でもなし。
  藤野先生以外ほとんど有名講師がいなくなりつつあるのは大いに気になる。
  セミナー等で用いられる教材はしっかりしたものである。
  (事実「横断セミナー」で配布される教材は「社労士横断ノート」(法学
   書院)と同じ筆者により作成されている。等)

 日本法令
  そもそも「教育団体」ではないということを念頭においておくべきであろ
  う。
  イメージ的なものかもしれないが「硬派」な印象を受ける。
  おそらく「質のいい受験生」が集まって、いい教育環境が形成されている
  というのが的確なのではないでしょうか?

 日本ライセンスセンター
  初学者には敷居が高い教育団体。
  再受験者にはテキストがしっかりしたものだという事がよくわかるが、
  逆に余計な知識まで目に触れる様になってしまうのも考えもの。
  どれが絶対落としてはいけない知識で、どれが余裕があったら覚える知識
  かが判別をつくレベルに達していないと、とてもこなせない。
  受講料が結果的に高くついてしまうのも問題があるかもしれない。
【教材編】(お奨め講座・教材のみ)
 カセットテープ講座(日本ライセンスセンター)
  ライセンスの教材は予算が許すなら、カセットか通学を迷わず選択した方
  が良い。テキストのみ学習しているのと与えられる知識量がかなり違う。
  テキスト5回転・テープ4回転を4月迄に終わらせたが、これが後々かな
  り効いている事を実感できた。

 答案練習講座(日本ライセンスセンター)
  土曜答練は10月中にいっぱいになっていると思われる。
  この講座の半分が合格するらしくおそろしくレベルは高い。
  問題の難度も「完全予想問題集」より難しくを狙っているだけに、苦戦す
  る事必至。この問題より難しかったのはマンパワーの最終模試の労働基準
  法のみだったと記憶している。
  もしこの講座が受講できなかったら、5月の連休中の「集中問題解説講座」
  で対応可能。ここも討議で解答を出すという形態をとっている都合上、か
  なり難しい問題を作ってくる。
  どちらにしても「恥をかく」機会があるため、自分の実力はかなりアップ
  する。恥をかくことは上達の一番の近道である。

 直前急所対策講座(日本ライセンスセンター)
  この講座の内容自体はあまりお奨めしないが、これで使用されるテキスト
  は試験当日まで繰り返し使えるもの。
  かなりよくまとまっていると思う。
  私が日本マンパワーからライセンスに団体を変えたのはこのテキストがき
  っかけ。

 白書解説講座(日本ライセンスセンター)
  今年の労働一般の記述の内容をずばり当てたのがこの講座だった。
  おそらく白書の内容を一番詳しく、効率的に解説してくれる講座の一つだ
  と思っている。
  試験の2週間前に開かれ、的確な情報を提供してくれるのも魅力。
  5月には定員いっぱいになるので注意。

 重要項目必須暗記講座(日本法令)
  この会議室でも話題にあがるが、もし覚えられなかったら、これに頼るの
  が一番良い。
  労働安全衛生法の暗記ものはすべてこれで救われた。
  最近はここで使われた暗記カードが販売されるようになった。
  でも岩井先生の講義を受けられると面白いのでは?

 ウォーク問記述式完全整理カード(LEC)
  下手な記述対策講座をやるならこれをやった方が絶対に為になる。
  2年連続してお世話になったが、おそらく10数回は回転させている。
  99年度版を買った方がいい。ちゃんと毎年出題傾向を考えて作成し直さ
  れている。12月下旬頃に刊行されるので、もうちょっと早く出てくれれ
  ばと思うのだが。

 人事・労務用語辞典(日経連広報部)
  やはり労務管理用語対策には必須の辞典と思う。
  わからない用語はこまめにこれで調べるのをお奨めする。
  これを問題集代わりに使用している人もいるが、自分のその時のレベルに
  あった使い方をすれば良いと思う。

 労働法全書
  いらないと考える人も多いが、この会議室で質問の書き込みをする時はか
  なりこれを読んだ記憶がある。
  労働保険科目については意外と参照する事が多い。逆に社会保険科目は参
  照しない方が良い。(実感してくれる方、多いと思います。)
  受験時代に一度は見た方が良いのではと思うのですが。
  (法律を勉強している訳ですから。)

 社労士V(日本法令)
  マンパワーのライセンスエイジよりは一般向けでとっつき易いと思われる。
  あくまでも機関誌と受験雑誌の違いがあるわけですから。
  30回試験用のチャート式は今ひとつだったが、31回用はオーソドック
  スな構成になり好感が持てる。

 記述式予想問題集・完全予想問題集(日本法令)
  まず過去問題集は絶対やっておく事。その上で上の問題集に着手。
  完全予想問題集は今年は労働科目を中心にやった方がよいかもしれない。
  法改正が多く、それに類する問題は絶対に過去問では当たれないからであ
  る。
  記述式予想の過去問は掲載意図が?だが、難度はそれなりのものが多いと
  思う。
【模試】
  基本的に模擬試験は自信がなくとも受けた方が良い。
  中間模試であろうと同じ事。
  模試は基本的にその団体で講義を受けている人が自然といい点がとれるの
  で得点自体は気にしない方がいい。
  得点よりも「全受験者の20%ラインより上か」を気にすべき。
  択一式の足切りラインは20%といわれているのがその理由。
  かつ42点(今年は47点だったが)を確保を考えましょう。

  日本マンパワー
   中間模試:おそろしく簡単。得点上位者は択一で60点後半もあり得る。
        この時期の受験者を配慮しての措置であろう。
   最終模試:中間とうって変わって恐ろしく難しい。
        特に労働関係(労働基準法)はとんでもない。
        <確か平均点が2点であった。>
  日本法令
   中間・最終とも「法令の試験」は難しいといわれる噂の通りである。
   試験前に1時間の講義があるが、これが価値あるかないかは各自で判断
   して欲しい。
   受験者に「法改正情報」の冊子をくれるのはここだけかも。
   (それもかなり本格的なもの)
  日本ライセンスセンター
   模試自体はたいして難しくなく、おそらく40点前後をきちんと勉強
   している人はとれるのではないか?
   ここは記述に予想外の出題をする事が多く、必ず出来の悪い科目がある。
   結果・講評にもう少し詳しいデータがあればいいといつも思うのだが。

  LEC
   毎年2回目の問題が一番難しいと思う。2回目の問題は逃さない様に。
   (それだけに良問が多いということ)
   ここの解説カセットテープは結構聞いておいて損がないと思う。

  TAC
   一番可もなく不可もなく冒険をしない出題をするのでは。
   模擬試験を複数掛け持ちする人は「水道橋校土曜日受験」を狙いましょ
   う。
   20%ラインもだいたい42点だったと記憶している。
   私はここの解説用カセットテープは言っては悪いが嫌いである。
【合計費用】
   通信講座 \139,000
   問題集等  \36,961(白書・法令集含む)
   セミナー \223,000(6講座)
   模試    \47,000(9回分)

   合計   \445,961

  但し上記は98年受験分だけであって、97年より前の分、受験料や交通費を
  加えれば途方もない額になります。
  こういう無駄な使い方はやめるように頑張りましょう。
【その他一言】
  特に再受験者に一言。
  去年落ちたときの決心は「文句の言われない合格」を目指そうという事で
  した。つまり記述はすべて3点以上、択一もすべて6点以上。
  残念ながら択一で4点がありその夢は果たせませんでしたが、出題者を見
  返す様な意気込みで勉強をした方がモチベーションがあがり良いと考えま
  す。
  最後は執念です。合格したいという執念があれば合格できます。
  私も何回か諦めようと思いましたが、周りの諦めるなという一言、自分の
  執念で結局は合格する事ができました。
  みなさんの夢が叶うようにお祈りしつつ、今後も協力できる事があれば協
  力したいと思っています。

  長々とどうもすみませんでした。


98.11.22 Update