密かな一大センセーション


ニ|忍者ハットリくん

THE NINJA HATTORI

HUDSON
FAMILY COMPUTER
1986

ジャンル| ACTION
目的| 甲賀忍者軍団を倒すこと



1986年は、だれも気がつかなかったようなので、ここで発表するが、忍者ものの一大センセーションが巻き起こった年であった。

一大センセーションがおこったわりに、みんなに知られていないのが、さすが忍びのものであるという感じだ。忍者くん魔城の冒険、忍者ハットリくん、忍者じゃじゃ丸くん、影の伝説など、4本も忍者関連のタイトルがあがる。

が、よってたかってどれも一つの時代をつくるまでのできのソフトはなかったのが、この年が忍者ブームだったということが、誰も気づかなかった点であろう。

そういえば、4本のうち3本が「くんづけ」をしているのも、忍者ソフトのミステリーだ。忍者と言えばハットリくんのイメージに残り二タイトルがひきづられたか。80年代に置いて調べた限りでは4本もでた年はこの年以外にはない。

その数あるタイトルの中で、ぼくが自腹を切って買った忍者ジャジャ丸くんをさしおいて、友だちの家でやっただけのハットリくんをあえて、このエッセイに採用するようになったのは、ハットリくんのできがよかったからである。

忍者と名乗るからには、ハットリくんは忍術を使う。12種類もそれを組み合わせて、ステージを闘っていく。ステージの終りにはボーナスステージがあるのだが、父がでて、好物のちくわと鉄アレイをなげてきて、ボーナスステージでさえ、ハットリくんにとっては修行なんだなと気づかされる。

忍者の訓練に休みなしでござるよ。それにしても、このタイトルは、海外に輸出されたのだろうか、されたとしたなら、忍者がちくわを好きってどういう風にうつったんだろう。ちくわ業界にとってちくわをアピールする絶好の機会だったと思うが、そういう情報はないため、何もおこらなかったのだろう。無念でござる。ニンニン。


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