京都、滋賀もようやく暖かくなってきた。 今日はハーフコートもいらない陽気。 午後から BKC へ。
ネットワーク関係のミーティングに参加。OSPF のコスト設定がどうとか。 その後、研究室でいろいろ雑務。 とんでもないことに、 今年は僕が卒論指導をする学生が 8 人、院生が 3 人の合計 11 人という 信じ難い多人数で、今からどうしたものかと頭が痛い。 一体、どうやってゼミを組織するものなのだろうか… そもそも、人の面倒をみる前に自分のこともままならないのに。
春眠暁を覚えずか、やたらに眠い。 いくら寝ても寝たりない感じ。
午後から大学へ。 今学期、二つある講義の二つ目、「数学解析」の講義。 こちらも大講義室で聴講者は 150 人くらいか? 今日は常微分方程式のイントロのような話をした。 その直後に学生委員会の会議に出席し、 会議を途中退出させてもらって、さらに次の会議に出席。
何となく今、数学をやる気になっているのだが、 こういう時に限って妙に忙しくて、気ばかりがあせってしまう。 一種の逃避行動なのかもしれないが…
午後から RIMS へ。T 師匠と私的なセミナー。 僕が最近の計算の話をする。
i モードって銀行の振込みもできるんですか?
大丈夫なのかなあ…
事前登録しておいた振込み先のみに利用を限定するとか、
予防線を張ってるのだろうか。
そうでないとすると、
携帯電話のデコードは、裏の世界では最もホットかつ、
熱心に探究されている対象であるだけに、
かなり危険だと思うのだが。
(その方面の人は何故か人工衛星と電話が大好きである)。
しかし、一方では、御存知の方も多いと思うが、
欧米の銀行の大抵の取り引きはコードワード(パスワード)とサインだけで、
電話やファックスを通じて行なえる。
しかもコードワードはほとんどの場合、母親の結婚前の姓だし、
サインは電話の時は省略されることも多い。
まあ、所詮はその程度のセキュリティで世の中回っているわけで、
i モードのセキュリティはそれに比べれば十分なのかも知れないが。
とにかく、
どういう仕組になっているのか良く知らないのでとても気になる。
どうなっているんですか、某 A 社の方。
午後から大学へ。 卒業研究のゼミの打ち合わせをいくつかして、 夜は別口のミーティング。 九時頃帰宅。
計算の得意な人に質問。 x^2 \sech^2(x) のマイナス無限大から無限大までの積分は何になりますか?
午後から大学へ。 「確率・統計」の講義。聴講者は減らず。 今日は確率変数と分布関数、密度関数など。 今期は、試しに何も持たずに講義室に入ってソラで講義してみているのだが、 いつまで続けられるだろうか。 その後、ネットワーク関係の会議に顔を出す。 とすると、もう夜。あっという間に一週間過ぎるなあ。
京都の桜もほとんど終わろうとしている。 が、Cafe Riddle の窓から見える桜の内の一本だけが毎年随分遅い桜だそうで、 多分、今が満開くらいである。 そういうわけで、明日くらい最後の花見に行ってみるか。
円形のスタジアムに囚人と虎がいる。 囚人と虎の走る速度は全く同じであるとする。 この時、囚人も虎も最善を尽くすとすれば、 囚人は虎から逃げ続けられるであろうか?
一週間の疲れがたまったらしく、金曜の夜から死んだように眠る。 二日で合計20時間は寝た。
それ以外はこの前(4月15日)日記に書いた積分の計算をしていた。 どうも計算をやるたびに答が違う(笑)。 複素関数論を使うのだが、まともに習ったことがないので、 未だに苦手意識がとれない。 留数とコーシーの積分定理を使った初等関数の積分計算は 非常に巧妙というか、まるで魔法のように解けるところが素晴しいのだが、 その魔法を自信を持って使えないというところが駄目だなあ。
午後から RIMS の T 師匠のところでゼミ。
今期から RIMS の COE 研究員になった方がカオス関係の最近の仕事を
話してくれた。他は僕と院生の K 君と Y 君が参加。
これも数学ではあるのだろうが、
こういうモデルについて、こういう数値実験をすると、
こういう現象が見つかった、というような話で、
確かに面白そうなのだが、「だからどうなのだ」という気持ち悪さを
感じるのは、僕が亜流とは言え「純粋数学者の系譜」だからだろうか…
その後、夜は今日の参加者で近所の居酒屋に飲みに行く。
さらにその後、飲みたりない気がしたので、一人で先斗町の バーという名前のバーで一杯飲んで帰る。
今日の通勤中の読書。
"The Mathematician's Mind" (J. Hadamard)
午後から BKC へ。
「数学解析」の講義。
正規型微分方程式の解の存在と一意性の定理の説明と、
微分方程式の解法の具体例など。あいかわらず聴講者多し。
講義の後、今月二度目の教授会で、さらに夜は某プロジェクトのミーティング。
帰宅八時半。
x^2 \sech^2(x) のマイナス無限大から無限大までの積分の値は、 \pi^2 / 6 であることがわかった。 これはゼータ関数の 2 での値に等しいが、 それに意味があるのか、たまたまなのかよくわからない。
あるスモーカーは煙草に火をつけるのにマッチを使う。 今、新品のマッチ箱を二つ持っている (両方とも N 本ずつマッチが入っているとしよう)。 彼は毎回火をつける度に、 その二つのマッチ箱のどちらかをランダムに選んで使う。 これを続けていき、 マッチを使おうと思ったらそのマッチ箱が空になっていた時、 もう一方のマッチ箱には平均して何本のマッチが残っているか?