ヘルパンギーナ 


 発熱と口内の水疱性発疹をともなう代表的な夏風邪です。病原体はエンテロウイルスと言われるかぜウイルスの仲間の感染によるものです。

症状
 38-39℃ぐらいの発熱が2-3日。発熱と同時もしくはやや遅れて咽頭痛が出現します。のどちんこ(口蓋垂=こうがいすい)の両脇やその上の上あごに赤や白の発疹のようなものが現れることが多いです。

検査
 症状とお口の中を見るだけで大体診断がついてしまう場合も多いですが、厳密に診断をするならばのどをぬぐった液などからウイルスの分離をしたり、血液検査をしてウイルスの抗体価を調べたりする必要があります。

治療
 ウイルスの感染によるものですので抗生剤(細菌にしかききません)は無効です。水分の補給と痛みに対してアセトアミノフェンなどの消炎鎮痛剤などを必要に応じて用います。

家庭で気をつけること
 うがい、手洗いなどをきちんとします。暑い時期にはやり、咽頭痛から経口摂取がへり、脱水症になりやすいといえます。水分の補給に注意しましょう。潜伏期間は3日ぐらいですので熱が下がったころに兄弟が発熱ということもあります。


保育園、幼稚園、学校
 病状が回復した後も、ウイルスは数週間に渡り便から排泄されることがあるので、登校登園停止による流行阻止効果はあまりないようです。発熱や食欲不振など本人の症状が改善していれば通って差し支えないでしょう。

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