「幻惑密室」西澤 保彦/講談社ノベルス

 タイトル通り、密室を舞台にしたミステリー。しかし、著書は西澤保彦、タダの密室な訳がない。そう、超能力を使って作られた密室なのです。
 超能力を使ったら、そもそも密室なんて状況はありえないんじゃないか? そんな気がしないでもないけれど、大丈夫(?)。超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)、略して<チョーモンイン>なる謎の少女、神麻嗣子が登場。そこら辺の、ややこしい設定を(相変わらず、ややこしいんだコレが)、懇切丁寧に説明してくれます。
 そもそも、これは超能力シリーズの第2弾だとのこと。といっても、書籍化されてるのはこれ1冊のみ。1作目と3作目もあるみたいだけど(たしか。1作目は、「メフィスト」に掲載されてるのを見た)、まだみたい。なんで、こんな順番になってるんだろう……。

 ちなみに、私は著者の引っかけ(なのか?)に見事にハマってしまいました。うう、気付かなかったわ。
(1998/4/13)

[閉じる]