「夜の子どもたち」
芝田 勝茂(福音館書店)

 周りの人間がみな表情をなくし、石のように見えた……登校拒否に陥った5人の子どもたちには、共通の秘密があった。その心を解放しようと、主人公である新米カウンセラーの正夫は、先輩のルミと協力して調査を開始。しかし、彼らの前には「夜」に関係する謎、カレルピーの伝説、Kプラン、と次々に問題が立ちはだかる……。
(2000/3/13読了)

 1日を一区切りに各章が分け、少しずつ謎が明かされていく過程には目が離せず、最後まで一気に読めてしまった。そして、「夜」が象徴するものについて、考えずにはいられなくなると思う……。
 '85年に出された作品にも関わらず、インターネットやらの記述に、まったく古さを感じさせない! と思ったら、加筆してました。
(2000/5/9)


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