行 程

当然作るものによって行程は違いますから最近作ったものの行程を順を追って写真に収めてみましたので、それで説明します。


最近マイブームのロストワックスで作る方法です。
作り方は至って簡単。ワックス(ロウ)を好きな形にして、銀なり金にキャストすれば終わりです。ただし仕上げに結構手をかけないと、すが出来ていたり、地金が荒れていたりして、仕上がりが悪くなります。もちろん石ドメなどの行程はその後です。


“M”デザイン、ペンダントヘッド

1.まずはラフデザイン。コレがないと始まりません。今はまっているアールヌーボ調のデザインにしてみました。

2.ワックスを溶かして、引き延ばして作ります。ブルーの部分は柔らかいワックス。キャラメル色の部分はさらに柔らかい蜜ロウのような引目ワックスです。引目の模様を生かしてツルの部分を綺麗に見せます。

ラフの段階では石をどう付けるか決めきれずにワックスをひねり出してみたんですが、引目の感じが良いので、石を付けなくても良いようにしました。但し完成後に石ドメ用の輪を付ければ、いつでも石は付けられます。

とりあえず完成です。


同じ行程の“E”デザインペンダントヘッド

酔った勢いで作ってあげることになったもの。右のラフが酒を飲みながら簡単に起こしたラフです。あまり気に入っていないんだけど、同じものを作らないと、本当に作ったの〜?などと言われるので、出来るだけ忠実に作りました。但し、入れる予定の石が、誕生石がダイヤということで、ごくごく小さいものをラフとは別の場所に入れることになりました。(作品アップ中)


彫り込みによるクロスペンダントヘッド

初期段階のラフ

トレスしたもの

2mmのワックスの板に写し取ります彫りはじめ

ここらへんで止めて於いて後はキャストした後に銀の状態で削りあげます。ワックスは柔らかくて彫りやすい分、細かいところが脆くなりやすいのでさじ加減が必要です。

キャストから上がった状態

まだ湯口がついたままです

左はタスマニアンパール用のもの

これから削る行程に入ります。(順次更新)


アメジストをあしらったアールヌーボー調のペンダントヘッド

ラフ


今回使う予定の道具

廻りの輪を作る

大きさを確認

飾りの部分を作って仮ドメ


石とのバランスを観て、完成です。今回は石ドメを飾り部分でするので、飾りのアームの内側に切れ込みを入れてあります。
ラフにあった下の部分の飾りは取りやめにしてあります。必要に応じてキャスト後にロウ付けで対応します。

(この先は2月末頃アップ予定)


2000/2/11更新