2000年12月に飲んだワインと事故報告


12/30〜1/5

12/30 1996 Cote Rotie Robert Niero 独特のスパイス。しかし円やかさが勝っていて、非常に良いバランス。ともするとスパイスが利きすぎていて、ま〜それはそれで好きだけど、ワインとしての深さがかなり良く作りこまれている。

12/31 黒龍・龍 親の家に家族が集まって飲んだ。大吟醸の吟薫はもちろんだけど、日本酒の、米の感じもちゃんと残り、それでいて後を引かないスッキリとした良い酒でした。以前飲んだときはもっとフルーティーだった気がするが、日本酒らしくてとても良かった。
1992 La Tache DRC 大晦日はラターシュに決めている。一度ロマコンにしたことはあるが・・・。去年96という大きいビンテージを早々と開けて失敗してしまったので、丁度良さげな92です。すこし隠りがちでしたが時間と共に独特の良さが出てきて、ロマネ村の頂点を堪能できました。

1/1 八海山 しぼりたて 年末に取り寄せた。とても日本酒らしい。八海山は割とサッパリ系なんだけど、これは新酒のしぼりたてだけあって噛みごたえのある日本酒でした。親の処に挨拶にいって 浦霞 熱燗で。夜は1996 Opus One 濃い濃い!!一年ぶりに飲んだけど相変わらず上手い。チョコ、熟したプラム。しかし徹底して作りこんだらこうなった。って感じ。しかしオーパスワンだけは何故か寝かしてみたいとは思わない。熟成してとろみや深みが出てくるのかは、直感的にだめなような気がしている。やはり不思議な旨さだ・・・。

1/2 1997 Puntay Sudtiroler Cabernet イタリアだけどあまりイタリアンな感じはしない。カベルネだから?かなり濃厚にしっかり感を出している。しかし堅い。年数からいって仕方がないかも知れないが、久しぶりに暴力的な堅さにあった。時間を掛けてもディキャンタしても頑固さはなかなか薄れない。しっかりした牛肉料理に抜群に合いそう。
1/3 1995 Coltifredi Castelli Del Grevepesa Toscano とりあえず酒屋に行くとトスカーナはチェックする。で、やたら旨そうな能書き(何が書いてあったかは忘れた)があったので、買ってみた。非常にトスカーナらしいワイン。ほんの少し軽めかも知れないが、華やかさは一品。うちの子は2歳児にしてワインが大好きで毎晩私のワインを物色するのだけど(なめる程度です。以前本当に酔っぱらってしまってから自粛しています。本人はいたく不満げですが・・・)これを飲んでしばらくして“林檎”が食べたいと言い出した。我が子ながら恐ろしい!後味が林檎の酸味とあのフルーティさ、そのものです。
1/4 1997 Domaine de Martialis St-Emilion やっぱエミリオンは美味しいや!メルローの甘みとこく。爽やかにして後味は長い。多分早飲みなんだろう、充分今が飲み頃になっている。
1/5 1997 Silvaner trocken Qualitatswein mit Pradikat Kabinett なが!和食だったので久しぶりにフランケンを飲んだ。一時期すごいはまりようだったのに最近とんとご無沙汰していた。手に入りづらいのが一番の問題点だと思う。あと比較的管理が難しいので安心して帰る店以外ではあまり手を出さないことも原因。フランケンらしさは少し薄いけど美味しかった。少し甘さが気になるぐらい。これを飲む前に実家の印刷屋で日本酒を半分と、いつもの飲み屋でスタッフとバーボンダブルを飲んでいたし、流石に疲れのピークでワインは半分しか飲めずに寝た。

流石に酒浸りの一週間だった。エネ賞の企画展もついに始まり、これからバレンタインまで銀座通いが続く・・・。金は続かなそうだけど・・・。


12/23〜12/29

12/23 1998 Beaujolais Blanc Jean-Paul Brun 珍しい、というかボジョレで白を造っていたことなんか知らなかった。正直ヌーボや所謂ガメイの出来損ないが多いなら、いっそのこと白で行けば良いんじゃないかと考えさせられるぐらい良くできている。シャルドネの良さを十分に引き出し色も若い割に黄金がかり弱炭は仕方ないとしても、十分甘さというか、とろみも持っている。「シャブリです」と言われたら多分分からないかも知れない。総じたシャブリより円やかさがある。樽香も酸味も上品。そこら辺はチープなカルフォルニアの作りとは違う。
12/24 1976 Ch-Leoville Las Cases St-Julien イブだし、少しばかり良い物を開けてみた。最近王道を行くような物をとんとご無沙汰だったせいか、目の覚める思いで飲んだ。少し褐色が入ってはいるものの、まだまだパワフルでなめらか。枯葉の、ジュリアンらしい土の香りと、干したベリー系の香りが渾然と立ち上がる。
12/25 1998 Ertae China Toscana これがトスカーナだ!って感じのワイン。若々しくて華やかで、明るい太陽のような味。飲む者を元気づけてくれる力がある。
12/26 1998 La Berardiere Cotes Du Rhone Tres V.V VVならではの凝縮感は感じる。昔はヌパブが嫌いだったのにこんなに美味しく頂けるようになったのは、あさひ屋さんと近所の酒屋のおかげです。ローヌの独特のスパイシー感は非常に強い。しかし口に入れたときのファーストアタックはものすごく優しく上質に甘い。後味が追いかけるようにスパイシー。非常に面白く良くできている。
12/27 1964 Ch-Montrose バースデーなもので、良い物を開けた。モンローズの中で偉大な年を上げろといわれれば必ず出てくるビンテージ。RPにして手放しの誉めよう!64はバースデービンテージでもありかなりの本数を所有してはいるのだけど、この年は収穫時に雨にやられてしまったシャトーが多く、ラトゥールやこのモンローズはその悪夢から逃れられた数少ないシャトー。
で、飲んだ感じは??確かに美味しし、色もものすごく綺麗に枯れていて、香りも枯葉のようなこのクラスでしか味わうことが出来ない良い物なんだけど。1998にリコルクされていることに開栓時に気がついて、その時点で再考するべきだったかも知れない。所謂くぐってしまっていて、本来の力を感じられずに終わってしまった。後5年は寝かすべきだった。貴重なだけに後悔が残る。
12/28 1997 La Bastide Dauzac Margaux Ch-Dauzacのセカンドです。マルゴーらしい、セカンドとは思えないぐらい良い出来。若いけどしっかりとしたバランスと味わい。
12/29 今年最後の現場!銀座館で展示。終了後とりあえず生!有楽町のガード下で焼き鳥と日本酒。その後スタッフと合流して忘年会!今年もよく飲みました。

今回の年末は普通の週末のような状態です。


12/16〜12/22

12/16 1997 Poggio Ai Chiari イタリア。シエナのドメらしい?先日大量にアサヒ屋さんから送っていただいた物の一つ。今日は2時過ぎまで寝ていた(何しろ寝たのが朝9:30とかだったので)なんか体の調子が出ない。でも飲むのが性で・・・。比較的堅めのワインだった。時間がたつとかなりとろみを増して柔らかくなる。あ!「ディキャンタしてね」と言われていたんだっけ。
事故報告:身体が痛いです。
12/17 撮影があって夕方早い時間から打ち上げ的に食事&飲み会。有名焼肉店でまたボジョレヌーボを飲んだ。しかし、時間がたっているせいか弱炭感はあまりなく、ガメイのいやな感じも少なくなっていた。要はこなれてきたのか?銘柄は忘れました。お客さんとの食事だったので写真は残せなかった。帰りにいつも行く飲み屋の忘年会に顔を出して、イタリアだと思われるワインを少し(?)飲んだ。
事故報告:今日になってあちこちと身体が痛くなってきた・・・。
12/18 1995 Montemaggio Chiannti Classico Reserva キャンティはトスカーナ好きといえいつもは避けている。先日送ってもらった物に入っていた物だけど、非常に美味しかった。例のトスカーナの華やかさこそ薄いにしろ、別の、深みというか複雑さというかをバランス良く両立していた。味わうワインとしてはイタリア物ではかなり上のクラスなんだろうな・・・。
事故報告:病院でレントゲンやら診察やらして診断書をもらう。3万円弱を払わされる。保険が利かないと高い高い。医者は儲かるわ!診断書を持って警察へ。初めて当事者の名前やら住所を教えてもらう。今回の事故は3台の接触と思っていたらどうやらもう一台絡んでいるようだ。しかし乗っていたタクシー会社からは未だに連絡はない。客なのに・・・。一番の原因と思われるBMWの人から19:57に携帯に第一報の留守電が入った。明日はこちらから逆電です。治療費ぐらいは回収しないと!
12/19 1996 N'antia Badia di Morrona Toscana 少し大人のトスカーナ。噛みごたえがあり、華やかな中に落ち着いた感覚を持つ。かなり美味しい。
事故報告:本日朝タクシー会社に連絡を入れる。対応が良くて安心した。昔タクシーに“おかま”を信号待ちしていて掘られたことがあったが、その時のタクシー会社の対応がめちゃくちゃ悪くて、トラウマのようになっていた。昼過ぎに保険会社から連絡あり、こちらは対応が良くて当たり前だけど・・・。
12/20 1997 Villa Pillo Toscana Syrah 上品な中に隠された濃縮したコアみたいな物を感じる。シラー種でつくられてもトスカーナらしさはちゃんとあるのが土地のすごさか?
事故報告:本日10:00保険屋から電話あり、打ち合わせ中なので5〜10分したらかけ直してくれと言ったら、それきり連絡無し。夜、BMWを運転していた人から電話あり。取り損なってかけ直す。それ程の怪我ではないことを伝える。
12/21 2000/2/18 天凛 今日は実家の印刷屋さんで“金庫祭り”成る行事があって、毎年冬至にやるのだけど、早い話が飲み会と言うか家族で忘年会みたいなもの。いつもワインを買うアサヒやさんから一本だけ日本酒を取り寄せた。ちなみにアサヒやさんには予算だけ言っていつもお酒の内容はお任せです。「美味しそうなのを詰め合わせておくってね」でけですむし、何が来るのかワクワクで面白いです。好みも良く覚えていてくださるし本当に助かっています。で、正月も近いので日本酒を一本何か入れてくださいと頼んでおいたら、これが来ました。日本酒にも異常なこだわりを見せる主人のセレクトです、不味いわけがない!上槽日をビンテージにするぐらいのこだわりですし・・・。吟薫の利いたしかし噛みごたえのある日本酒です。米の感覚が残っていながら吟薫を持たせられるとはなかなかの発見でした。
事故報告:保険屋から何も連絡がないのですこし苛立っていたら、自宅に請求関連の書類を送るとの連絡があったらしい。
12/22 1993 Bourgueil La Vinee du Ray ジャンヌダルクの謁見で有名な地方。残念ながらワインとしてはマイナーか?シノンのほうがまだ少し有名な気がする。カベルネフランがメイン(だと思う)花のように軽やかな香りと口当たり。イタリア物と少し似ているかも知れないが、ものすごく繊細。
事故報告:本日初めて保険屋と話が出来た。転医するとの報告をした。何しろ今の総合病院は半日仕事で仕事に支障を来す。腰が痛くて運転中も座っているのが辛く、診察してもらいたかったが、転医するならまず総合病院でその旨を伝えてから来いと医者に怒られてしまった。又来週、かの総合病院へ行かねばならなくなった・・・・。はぁ〜。

今週は忙しかった・・・。師走じゃしょうがないけど、事故はよけいだ!時間と気力をそぎ取られてしまった。ようやく来年度のカレンダーの準備が出来たので週末は発送準備しなければ!エネ賞の入・落選者への発送と言い、郵便局へよく行く。あ!年賀状書かなきゃ、忙しい!


12/9〜12/15

12/9 1999 Coppola Rosso コッポラのワイン。久しぶりに恵比寿のパーティへ行って来た。相変わらずの物量とそそられないワイン達だった。相性なんだけど・・・。と言いつつ数本購入してきた物の一本。イタリア物に噛み応えというか、ノンフィルターっぽい感じの濃さを持たせたような・・・?感じでした。処で隣のタイユバンは財布に余裕が有れば大好きなところです。最近は他が高くなったので良心的にさえ思えるときがある。あくまで財布次第だけど。
12/10 1996 Ch-Macquin St-georges エミリオンの中でもここの土は何故か好きだ。エミリオンに行ったときにお気に入りになったのもここの土地だったし・・。リーズナブルな割に良い物を作るところが多いと思う。これも非常に良い出来。堅いのは仕方がないとしても、あと3〜5年ぐらいすると円やかで良い感じになる事を予感させるタンニンといい、凝縮感といいたまりません。堅いと言っても当然今でも楽しめます。
12/11 1997 Evenementiel Cuvee du Patrimoine Languedoc ナゾ!たしか恵比寿のパーティでこの間買ったものだと思うけど、ラベルと裏に貼ってあるラベルの記述に差が有りすぎ。ワインの名前もビンテージも生産地まで違う?でも例えばメドックでメルロー主体のワインを作ったらこんな感じかな・・・。と言うくらいとても滑らかで濃厚で、色は紫が強いがとても美味しいかった。だからこそナゾを解かねば!
12/12 1997 Boscarelli De Ferrari Toscana 久しぶりにトスカーナ。でもあまり“あの”華やかで香り立つ物ではない。確かにトスカーナの特長は持ち合わせてはいるんだけど・・・。いまいち雑味が気になるというか・・・、スパイシーさが少し前に出過ぎている気がする。この感じが好きなら気になるレベルではないのだろうけど、トスカーナ!って感じを求めると外した気になる。悪くはないのだけど、というか結構いけてはいる。
12/13 1998 Fincal'argata Tarragona スパニッシュを立て続けに飲んでいたときにも飲んだと思うが、近所の仲のいい酒屋さんに頂いた。チリを彷彿とさせる、太陽の恵みの味。健康的に濃厚で若いのに尖ったところが無く、スムーズに美味しい。
12/14 お客さんとの忘年会。よくよく飲んだ。しかしよく飲んだ・・・。
12/15 エネ賞の審査会が銀座館であり、終了後飲みに繰り出した。年末とあってものすごい込み方だった。銀座で飲んで、その後新橋で飲んで、六本木で飲んで、赤塚(何故?)で飲んだ。明け方タクシーにて家路についたところ、自宅の500m程度の処で信号を無視してきたBMWに突っ込まれタクシーのフロント部分大破。はじき飛ばされたタクシーは信号待ちのトラックにぶつかり、後部も大破。よく死人が出なかったと思いながら救急車で病院に運ばれてしまいました。診察の後警察に行って1時間以上待たされ、調書を取られて(僕は被害者なんですが・・・)朝8:30に帰ってきました。しかも診断書を取ってから又警察に行かなければならないなんて・・・。結構疲れます。あ!未だに現在16日16:00、タクシー会社からも保険屋からも何も連絡がありません。どういう対応じゃ!

散乱するガラスの破片
はじき戻されたタイヤの後
相手の車
病院にて
警察署の受付にて

後半があまりにヘビーな一週間でした。久しぶりに救急車に乗りました。


12/2〜12/8

12/2 1998 Vieilles Vignes Cotes du Rhone 南仏独特のスパイシーな、でもそれ程強烈でないからこっち方面の初心者にもお勧め。素直な美味しいワイン。昨日からの風邪がピークを迎え一日ほとんど寝ていた。
12/3 1998 Domaine de Bachellery Merlot Vin de Pays D'oc ランドックのドメ。メルローなんだけど、エミリオンのそれではなく、もっと大人し目のメルロー。バランス的にもクセのなさも非常に良くできていると思う。ただ風邪で舌に自信が全然ありません。
12/4 1997 Montes Alpha Merlot 2000円以下で買えるベストワインを選んだとしたら、絶対ベスト3に入るぐらい好きで、当然定番化している。開栓と同時に香りが立ち上り、口に含むと何とも言えない果実の甘い香りが広がる。一度古いビンテージを試したことがあったけど、このワインは若いうちの方が断然元気で美味しい。変に説教臭く複雑な物なんかが裸足で逃げ出す力がある。
12/5 イベント終了で撤収&打ち上げ。バーボンを本当にたらふく飲んだ。正直飲み過ぎ!!
12/6 1998 Saint-Julien B.Dujol & H.de Bouard 前に飲んだときの感動は薄くなってしまっていた。鉄を含む何とも言えない暴れ方を感じた。確かにこの土の物だけど、あまり良くない。前はあんなに絶賛だったのに・・・。風邪の性かもしれないし、昨日の二日酔いの性かも知れないし・・・。又飲んでみないと結論は・・・。
12/7 1997 Ch-Lilian Ladouys St-Estephe 開栓時非常に華やかな香りが立って、プラム・ラズベリーなど。色は紫が綺麗。若いからだけど少し堅さが残る。しかし何故かこなれてくると少しのチョコなどが見え隠れするが堅さが取れた分、平坦になったきがした。ラベル通りの綺麗なワイン。
12/8 1988 Ch-Luccius Lussac St-Emilion 最近あまりビンテージにこだわった飲み方をしてなかった。(経済的にも出来なかった)これはかなりお安い。でも好きなビンテージ。かなりまろやかになってきている、メルローの角は全て無く、所謂ビロード状態。流石にトップシャトーのような感動は求めないにしろ、年を重ねて良い感じに仕上がっていた。

今週もよく飲んだ。風邪に随分と悩まされていたけど、手首の腱鞘炎が耐えきれなくなって医者についに行った。動かすな!の一言・・・。しかしめげずに(無謀)翌日には試しにゴルフの練習をしてしまった・・・。悪化こそすれこれじゃ直らんな!ついに手首を固定しました。今週はエネルギー賞展の締切でポストはパンク状態!整理するのに何日かかるのか・・・ちょっと気が重い物量が事務所に鎮座している。来週は手を治して練習するゾ!