庁舎内の「十戒」石碑撤去 米アラバマ州裁判所

 【ニューヨーク27日共同】米アラバマ州裁判所庁舎内の「モーゼの十戒」を刻んだ石碑をめぐり米連邦裁が憲法違反として撤去を命じた問題で、州裁判所は27日朝(日本時間同日夜)、命令に基づき石碑を撤去した。
 州裁判所当局によると、重さ2トンの石碑は庁舎内の公的スペースでない場所に移動されるという。
 「十戒」は旧約聖書に記された道徳律。石碑は、地元で「十戒判事」として知られるロイ・ムーア同州最高裁長官が2001年7月、庁舎内に設置した。この行為に対し、市民団体が「国家と宗教の分離を定めた合衆国憲法に違反する」と提訴。連邦地裁は昨年11月、訴えを認め撤去を命じた。連邦最高裁も今月20日、撤去差し止めの訴えを却下した。(共同通信)
[8月28日6時58分更新]

アメリカの裁判では聖書の上に手を置いて宣誓するんですが、宗教的な問題で撤去というのなら、それらの問題はどうなるのでしょうか?
忠誠の誓いの合憲性を審理へ=「神の下」の文言、高裁は違憲−米最高裁

 【ワシントン14日時事】米連邦最高裁は14日、公立学校で毎朝の日課として国旗に向かって唱えられている忠誠の誓いの「神の下」との文言が、国家と宗教の分離を定めた憲法に違反するとした連邦高裁の判決について、審理することを決めた。来年早々にも関係者の聴取を始め、6月ごろまでに結論を下す見通し。
 忠誠の誓いは「神の下、すべての人に自由と正義をもたらす一つになった国への忠誠を誓う」という内容。裁判は、カリフォルニア州の小学校に娘を通わせる無神論者の父親が起こした。
 サンフランシスコの連邦高裁が昨年6月、違憲判決を下した後、米国内で大きな論争を呼び、ブッシュ大統領は「ばかげた判決だ」と批判していた。 (時事通信)
[10月15日7時4分更新]
 日本で言う国旗掲揚・君が代斉唱問題を彷彿としますね。私自身はっきり言って右でも左でもないと信じているんですが、民族というものを戦後、大切にしない傾向が強すぎると思います。アメリカは多国籍な民族がここ数百年の間に原住民を駆逐するようにして築き上げた土地に住む民族だと意識しています。ですから己のIdentityを大切にします。嫌というくらいの自己紹介を出来るのも彼らの才能だと思います。日本人は残念ながら“おぼっちゃん”的な民族です。良い意味でも悪い意味でもです。「同じ日本人なんだから分かるでしょう」的な発想の原点の上に成り立っています。余談ですが逆説的に説明するとリストラなどで会社にとって切り捨てるべき人材をあっけなく切り捨てると、切られた人間の方が相当な被害者意識を被るというのがそのいい例です。
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