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中国人との国際結婚の流れ


今のが2000-01-25以来番目のアクセスです。


お知らせ

 2002-07-28に@joy.ocn.ne.jpからe-mailで質問をくださった方、返信が届きません。送信addressの設定が誤っていませんか? 手続きについては、以下をご覧ください。ただし、訪中を2回に分けるというのは、あまり意味がないと思います。日本と中国とでそれぞれがきちんと準備してあれば、訪中時の手続きは2回に分けるほどの量はありませんので。

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 相手との出逢いについてはいろいろなパタンがあるでしょう。国際結婚を斡旋する仲介業者も多々あるようですが、私の場合は友人の紹介で知り合ったので、その辺の事情はよくわかりません。ここでは、すでに結婚の具体的な手続きに入っていることを前提に説明します。

 以下は、私の場合について説明いたします。地域名称などは適当に読み替えてください。ちなみに私は神戸在住です。

 婚姻要件具備証明書(独身証明書)を取得します。そのためには、戸籍謄本1通が必要です。また、中国でも戸籍謄本1通の提出を要求されますので、あらかじめ多めに取っておいた方がよいでしょう。私の場合は5通とっておきましたが、これで助かりました。また、住民票も中国で必要となりますので、この時いっしょに用意しておきましょう。そうそう、婚姻届もいっしょに用意しておきましょう。中国に持参し、相手方に署名してもらいます。

 また、相手の正確な氏名、生年月日が必要です。できれば、相手の居留民身分証のコピーを送ってもらうとよいでしょう。私の場合、相手の本当の誕生日と居留民身分証記載の誕生日とが異なっており、それが原因で中国の民政庁で受け取り拒否されました。

 結局、在上海日本総領事館で再発行してもらい、事なきを得ました。それには生年月日の記載なし、だったらなんで? と思うのですが、中国の役人にとっては、記載事項に相違があるのが問題で、最初から記載がないのだったら問題ないということなのでしょうか? 実は、総領事館での証明書発行時に戸籍謄本を2通要求されたのですが、多めに持っていっていて正解でした。ちなみに費用は85元、その場ですぐできます。ただし、相手方の婚姻状況証明書を持参の上、2人で行く必要があります(双方が記入する用紙あり)。日本で1週間かけて準備したのが莫迦みたい!? まあ、本来は中国在住の日本人のためのサービスなんでしょうけど。

 では、日本での具体的手続きです。

  1. 神戸法務局へ行き、婚姻要件具備証明書の請求書類と戸籍謄本とを提出。40分ほどで書類はでき上がります。
  2. 発行してもらった婚姻要件具備証明書(法務局の印を確認)を持って、外務省大阪分室へ行き、認証してもらいます。これには2日ほどかかります(休日を含まず)。
  3. 認証してもらった婚姻要件具備証明書(外務省の印を確認)を持って、在大阪中国総領事館へ行き、認証してもらいます。これには3日ほどかかります(休日を含まず)。また、受け取り時に3,000円支払う必要があります。

 これで、婚姻要件具備証明書の取得は完了です。中国総領事の証明書が添付され、2枚を綴じた部分にまたがるように、総領事館の印が押してあります。

 次に相手方の準備についてですが、まず、居留民身分証、戸口証、それに婚姻状況証明書が必要となります。婚姻状況証明書は、本籍地の公安局で発行してもらい、いくつかの認証を受ける必要があります。これについても、事前に相手によく確認してもらってください。できれば、本籍地の省の民政庁から説明用紙をもらっておくとよいでしょう。

 私の場合、彼女の本籍地の公安局がいいかげんで、彼女本人に証明書を書かせたため、いろいろ不備があり、受取を拒否されてしまいました。結局、彼女といっしょに彼女の本籍地まで行き、再度婚姻状況証明書を取り直すことになってしまいました。担当の人が不在のところがあったので、これに2日ほどかかりました。中国では、担当者が不在でも、別の人が代行してはくれないのですね。

 両者の証明書が揃ったところで、相手方の本籍地がある省の民政庁に行きます。中国では省際結婚、国際結婚の場合は、省の民政庁に行く必要があるようです。私は、彼女が南京在住なので、そこで手続き可能だと思っていたのですが、本籍地がある安徽省の民政庁(省都:合肥市にあります)での手続きが必要でした。

 書類提出の際、日本人側は、婚姻要件具備証明書以外に、戸籍謄本、住民票、在職証明書(私の場合は、職場発行の在籍証明書を持っていきました)がそれぞれ1通ずつ必要です。もちろんパスポートは必携です。さらに、臨時居住証明書が必要になります。そのためには、宿泊しているホテルで滞在を証明する書類を書いてもらい、それを派出所に持っていって臨時居住証明書を発行してもらい、公安局で認証を受けます。

 相手方は、婚姻状況証明書、居留民身分証、戸口証が必要です。また、写真が必要になりますので、1人ずつの証明写真、2人で写った証明写真をそれぞれ用意しておきましょう。これらの証明写真は他でも要求されますので、多めに取っておきましょう。最低でも4枚ずつは必要ですが、念のため10枚くらい用意しておいたら安心ではないでしょうか? サイズは、中国の写真屋で取れば必要なサイズにしてくれますが、あまり細かいことは問題にならないようです。

 また、2人で書く書類がありますが、そこには出逢ったきっかけから結婚にいたるまでの状況を説明する欄がありますので、あらかじめ文面を考えておいた方がよいかも知れません。これらは、もちろん中文で記述するのですが、それ以外の書類に関しては、日本のものをそのまま提出できました。

 書類に問題がなければ、次に医院を紹介されます。そこに2人で行き検査を受けます。身長、体重、血圧、心電図、胸部透視、性病、性器異常などのチェックがあります。また、それぞれ3枚の証明写真を提出する必要があります。ちなみに私の場合は、ここでは2人合わせて580元取られました。彼女の方が安くて私の方が高かったので、多分、外国人料金があるのでしょう。

 検査結果が出るには半日ほどかかるようです。私の場合は午后に検査に行ったので、翌日の朝の受け取りでした。検査結果を持って民政庁に行くと、それぞれに結婚証を発行してくれます。これで、中国での入籍は完了です。ちなみに私の場合は、ここで500元取られました。

 次に公証処を紹介されます。結婚証と2人で写った証明写真とが必要になります。ここで結婚証明書の公証書を2通作成してもらいます。私の場合、100元+コピー料金1.5元かかりました。また、相手方の国籍証明書の公証書も必要ですので、合わせて請求しておきます。これにも、相手方の本籍地の公安局の証明書が必要になります。

 これらの公証書を持って帰国し、日本での手続きに入ります。ここまででおわかりのように、手続きのたびにお金がかかりますので、人民元は十分に用意しておきましょう。手続きに行ってお金が足りなかった何ていうのでは恥ずかしいですし、時間も無駄になりますから。また、中国においては結婚の手続きのときにはアメやタバコを配る習慣がありますので、あらかじめ用意しておきましょう。アメは縁起をかついで8コずつ(中国人は8が好きです)配ればよいでしょう(あまり神経質になることもありませんが)。タバコは1人に1本ずつ配ればよいでしょう。

 帰国後、まずは、日本での婚姻届が必要になります。必要な書類は、届け出る役所が本籍地かどうかなどによって異なるのですが、公証書(結婚証明書、国籍証明書)は必須です。(つづく)


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