サイドターンレンズ内部の塗装

まず構造

 これがサイドターンレンズの断面です。透明レンズと裏の白色台座は接着剤でがっちりと付いています。まぁ、この部分に隙間があれば中に水が入ってしまうので確実にシールする必要があるのでしょう。しかし、ここをなんとか外さないと塗装ができません。


最初の挑戦

 なんとかここを外そうとナイフや溶剤(アセトン)で裏側から攻めてみたのですが、構造的にナイフでは接着面を切れないし、溶剤では台座のプラスチック自体が溶けてしまいました。しまいにはレンズの端の薄い部分が割れてしまうし、写真のようなありさまに。見事に敗退といった感じです。まぁ、しかし、レンズの端の破損部分は下側になるようにして車に付けてしまえば殆ど見えないので気にしないことにしました。


雪辱戦

 しかし、このまま放っておくわけにはいきません。そこで意を決して荒技を使うことにいたしました。こうなったら野となれ山となれです。で、引っ張り出してきたのがこのリューター。


 リューターの先には極薄の回転刃を付けました。昔、なんとなく買ったものの、使わないでしまってあったのですが、ここで初めて出番が来たものです。


 こいつで図の部分を切断します。すごい荒技でしょ?結果がどうなるかわからなかったけど、ほとんどヤケになっていたのでありました。まぁ、多少レンズがかけたりしても注型用の透明樹脂でも買ってくれば補修はできるでしょう、きっと・・・・


 切断している様子がこれ。


 刃を外してみると、意外に切断面個所は目立ちません。予想外の幸運でございます。


 そしてレンズが切り離されてこのようになりました。すでに灰色になっているのは電球を入れる穴からタッチペンの筆を入れて塗ってあったものです。レンズを外さずに濡れるのはこの程度なのです。


 ここまでくれば塗装は簡単、タッチアップペンで塗ってやりました。接着後に奇麗に見えるようにレンズ側の接着面も塗装してやります。あとは接着剤で貼ってやれば出来上がりです。接着剤は溶剤型だと塗料が溶けるし普通のエポキシだと堅すぎてプラスチックには向かないので弾性エポキシ型を使用しました。


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