よくある質問と回答


はじめに

 よくある質問と回答をまとめてみました。私自身の偏見も多少(かなり?)入っていますが、そのつもりで読んでください。


Q0.取り付け/ショップ選びに当たって注意すべきことはありますか?

A0.車両盗難防止を目的とするなら、セキュリティ関係の配線が簡単にはわからないようにする必要があります。配線を見つけられた場合、解除される可能性が高くなります。配線を接続する時にエレクトロタップを使うのは厳禁です。後付けの配線であることが簡単にわかってしまいます。接続にははんだ付けをしてください。配線自体は車両のハーネスをほどいて埋め込み、再びテープ等で巻き上げます。
このようなことはDIYなら自分で時間と手間をかければ可能です。ショップで付けてもらう場合には、購入前にどのような取り付けをするのか確認しましょう。勿論、このように手間のかかる取り付けをすれば工賃は高くなります。どこまでやるかは自分の車の盗難危険度と天秤にかけるのが良いでしょう。

Q1.セキュリティを付けたいのですが、何がいいですか?

A1.単純な回答はできません。現在のところ(恐らくは将来も)完全な装置は存在しません。何をどこまで防ぎたいのか?自分の駐車環境はどうなっているのか?保険との兼ね合いはどうするのか?予算はどれだけなのか?等によって適した装置は変わってくるでしょう。
また、セキュリティの性能は取り付け方法にも依存するので、製品選びよりもショップ選びの方が大切になります。

Q2.カーセキュリティ装置の価格は?

A2.簡易型の1万円程度から、最高級の(取りつけ込み)40万円程度まであります。車上荒らし予防なら4万円、車の盗難防止なら25万円あたりまでが妥当な線でしょうか?もちろんページャやリモートエンジンスタート等の付加機能が付くと更に高くなります。

Q3.リモコンの電池はどこで売っていますか?

A3.単5程度の大きさで12Vとか23Aとか書いてあるタイプは大手カメラ店、ホームセンター等でも扱っているところがあります。規格は23Aです。価格は400円位です。秋葉原に近いのであれば秋月電子通商で2個100円で売っています。

Q4.取り付け費はなんで高いのですか?

A4.ひとことで言ってしまえば「市場が成熟していないため」です。取り付けに手間がかかるのは事実で熟練した人が作業しても数時間はかかります。その時間だけから計算すると高い感じはしますが、取りつけ後のフォローや取付け中のトラブル、注文が減って稼働率が下がる危険性などを多めに見積もれば十万円を超える取りつけ料になるのは売る側の理論としてはそれほどおかしくはないかもしれません。ただ、このような理由で高くなっているのならコストダウンする余地はまだまだあるでしょう。価格というのは本来は需要と供給の関係で決まるものですからユーザーが情報を蓄えて安くて良い店に流れれば価格は急激に下がるかもしれません、というかそれを期待しています。

Q5.自分で取り付け(DIY)はできますか?難易度は?

A5.まず、「安くあげるためにDIY」というのであればそれはやめた方がいいでしょう。手間を考えるとショップにお金を払った方がいいです。しかし、ある程度の電気回路の知識があり、工作が好きで取り付けの手間を楽しめるのであればDIYはおすすめです。でも、購入前に自分の車に取り付ける為の情報が手に入るか確認はしておきましょう。特に取り付けマニュアルはどの程度のものが付いてくるのか確認しておかないと後で泣くことになります。ちなみに、リモートエンジンスタータ付きのVIPER550の場合はインストールガイドは51ページ、スターターなしのVIPER300でも22ページあります。2,3枚の取り付け説明書では素人が取り付けるのは不可能だと思った方がいいです。
 難易度は車種、セキュリティ装置によって変わってきますが、取り付けに必要な情報をどれだけ入手できるかにかかっています。パソコンの組み立てのようにコネクタをカチカチとはめて説明書通りにソフトをインストールすればokというほど簡単ではありません。難度の順番は

 こんな感じでしょうか?

 車の配線情報に関しては大抵のディーラーは教えてくれます。ただし、自分が何を聞きたいかわかっていなければ、相手も的確な情報を出すことはできません。それなりの知識をもって聞く必要があります。とは言ってもそれほど難しいことではありません。問題はセキュリティの取り付け情報で、これは提供されないこともあります。例えば旧CLIFFORD社の製品は取り付け販売のみとなっており、ユーザーには取り付け情報は提供されませんでした。VIPERは以前は、米国のDEI社のWebサイトから英語のものがダウンロードできましたが、現在は入手できないようです。

 このように情報収集にはかなり手間と時間がかかります。場合によってはテスターやオシロスコープを使って自分で調べなければならないかもしれません。これを面倒だと感じるのならDIYは断念してください。

Q6.取りつけ説明書が英語でさっぱりわからないのですが

A6.「さっぱりわからない」と言われてもどうすることもできません。せめて「この部分がわからない」程度に絞り込んでもらえないと誰も回答できません。ちなみに、取りつけ説明書は特に難しい言葉は使っていません。英語だから駄目なのではなく電装に関する基礎知識が足りずに理解できない可能性もあります。

 最近は自動翻訳ソフトもかなり使えますので、試してみるのもいいでしょう。例えば、こちらには「体験コーナー」があります。オンラインで翻訳する方法と体験版(試用期限付き)の翻訳ソフトをダウンロードする方法があります。ただ、VIPERの説明書のようにPDFでテキストに変換できない物では、キーボードで打ち直さなければならないので大変です。

 もう一つは電子辞書。フリーの物としてはバビロンというフリーの物が定評もあります。OCR機能があるのでVIPERのPDFのマニュアルでもワンクリックで単語の訳を表示します。ただし、OCRの性能は今一で、VIPERのマニュアルの場合は誤読が多いです。

Q7.リモートエンジンスタートができないのですが

A7.「セルモーターは回るけど、エンジンがすぐに止まってしまう」のはエンジン始動の検出がうまくいっていない場合が多いです。検出には「オルタネーター出力」「タコ(tach)メーター信号」「電源電圧変動」などがあります。製品によっては検出方法が選べるようになっていますので、実際の配線と設定が異なっていないことを確認してください。VIPERでTACH検出にしてあるのに学習をさせていないというのはよくあるパターンです。

「セルモーターすら回らない」という場合は配線が間違っているか、リモコンの設定が間違っている可能性が高いです。

Q8.イモビライザー付きの車種でリモートエンジンスタートできますか?

A8.不可能ではありません。ただし、イモビライザーによって保たれていたセキュリティレベルは低下しますので、他の手段でセキュリティレベルを維持/向上させるようにすべきでしょう。

 具体的な方法として最も一般的なのはIDチップを車内に置く方法です。単純にキーシリンダーの所に置くのが一番簡単ですが、これだとイモビライザーは意味なしの状態になります。まともな方法としては、リモートスタート時のみIDチップが反応するようにします。そのための製品(例)が販売されていて、箱の中にスペアのIDチップを入れるようになっています。何種類かの製品があって、自分のイモビライザーの合わせることが必要です。他に極細銅線とリレーで実現する方法もありますが、自分の車のイモビライザーについて良く知っている必要があります。また、DEIからはキーのチップのコピーをする機能をもったユニットも出ています。これだとスペアキーは不要になります。

Q9.映画で見たセキュリティオン時に音がする製品は何ですか?

A9. 多くの製品はセキュリティオン時にキュ、キュィ、クッ、クィッ、キュン等と聞こえる音がします。実際にどう聞こえるかは人によって違いますし、映画では録音状態によっても変わるので製品を音から特定するのは困難です。また、映画の場合は撮影と録音を別に行ない、効果音等は後から入れるのが普通のようですので、実在する製品の音ではない可能性があります。

 ちなみに、同じ製品でも年によって音が微妙に変わることもあるみたいです。色々な音を集めて公開することも考えたのですが、著作権の問題に触れると嫌なのでやめました。CLIFFORDの音に関してはB4大好きさんのサイトCLIFFORDを応援するホームページで音を聞くことができます。

 なお、多くの製品はオンで1回、オフで2回ですが、製品によっては逆のこともあります。

Q10.車種別ハーネスを使うのは危険と聞いたのですが・・・・

A10.車種別ハーネスと言っても色々な形態があるとは思いますが、多くは車両のカプラを外してハーネスのカプラをはめ込む物でしょう。このタイプの場合、車両への接続ポイントが一意的に決まります。ということは賊が簡単に発見して外すことが可能になりセキュリティレベルは低くなると考えるべきでしょう。

Q11.ダイオード、リレーって何ですか?簡単な解説はありませんか?

A11.パルスシステムコントロールさんのサイトに電気の知識、必要工具というページがあります。

Q12.「L端子」って何ですか?

A12.オルタネータ(発電機)の端子の一つです。バッテリーに繋ぐ端子ではなくチャージランプに繋ぐ端子がL端子です。この端子は発電していない(=エンジンがかかっていない)時は0Vで発電すると12V〜14V位になります。リモートエンジンスターターではこれを使ってエンジンがかかっているか検出する機種があります。

 しかし、ディーラのメカニックでも「L端子」という名称を知らない場合がありますので、「チャージランプの線」とか「発電して初めて12Vの出る線」というふうに聞くのがいいかもしれません。

 ちなみに、レガシィの配線図では「ALT」となっています。他のスバル車でも同様かも。他社の情報があったら教えてください。


掲示板に戻る
セキュリティのホームに戻る