Featuring British Rock, Folk, Pops and more...
 MU the disc review from MUNO Corporation 1998/2/14




LINDA PERHACS / Parallelograms
(1970) Hawaii Music / (1998) The Wild Places 【米国】

またもや驚きのCD化作品登場。いわゆる「アメリカ(つってもハワイですが)のイギリス」的フィメール・フォークの名盤として名高いリンダ・パーハックスです。音源はアナログ起こしのようですが、正規盤とのことです。

新宿の某店で、ジャケット落書きだらけの汚いオリジナル盤が1万数千円で売られていたという目撃報告があるくらいで、いかにもプレミア度が高そうなこのアルバム。さぞかし素晴らしい内容だろうと意気揚々で聴いてみたのですが、どうも思ったほどではありませんでした。たぶん期待しすぎたんでしょう。音的にはヴァシュティ・バニアンなんかと同じ系統のカゲロウ・フォーク(そんなジャンルあんのか!?)で、こちらはもっと混沌とした、いわゆるアシッドな感覚が濃厚に漂うのが決定的な特徴です。全体的にクセが強いので覚悟して聴きましょう。

PETE DELLO AND FRIENDS / Into Your Ears...Plus
(1971) Nepentha / (1989) See For Miles

長いこと入手困難になっていたピート・デロの再発CDをようやく手に入れることができました。これでやっとハニーバス関連のCD化作品3枚(Honeybus, Colin Hare, Pete Dello)がすべて揃ったことになります…と思ったら、また最近になって以前とは別のレーベルからハニーバスのアルバムがCD化されているようですね。誰か買った人います?

やや土臭いムードを出していた同僚のコリン・ヘアと比べ、ピート・デロの楽曲はいかにも牧歌的なフォーク・ロックで、本作でもハニーバス時代そのままの穏やかな世界観を作り出しています。季節で言うと春から初夏のイメージ。晴れた日に野外で寝そべりながら聴きたいサウンド、ってやつですね。ロジャー・ディーンの恐ろしげなジャケットが似合わないさわやかな好盤です。

IAN MATTHEWS / Some Days You Eat The Bear
(1974) Elektra

和久井光司氏によると、このソロ4作目がイアン・マシューズの最高傑作とのことです。今までなんとなくジャケの地味さが気になって購入をためらっていたのですが、新宿ディスク・ユニオンで「国内盤・帯なし」が800円で売っていたので買ってきました。内容は良いです。少なくとも800円で捨て売りされるような作品ではないでしょう。

このアルバム、たまたま前述のピート・デロと同じ日に買ってきたのですが、驚いたことにハニーバスのアルバムにも収録されていたピート・デロ作の名曲「Do I Still Figure In Your Life」のカバーが入っています。イアン・マシューズがカバーをやっているとは全然知らなかったので、これには少々びっくりしました。偶然とはおそろしいものです。全体的にアメリカンな作りの作品ですが、英国フォーク・ファンもこの1曲だけで買う価値ありかと思います。

WATER INTO WINE BAND / Hill Climbing For Beginners
(1974) Myrrh

その筋では非常に人気の高い英国産フォーク・グループ、ウォーター・イントゥ・ワイン・バンド。2ndが自主制作でレア盤として知られていますが、これはミラー・レーベルからの1st、アメリカ盤です。マニア受けするグループだし、たぶん高いんだろうなーと思っていたんですが、意外にも1500円で売られていました。ちなみに購入場所は委託盤に掘り出し物が多いことでお馴染みの新宿ウェアハウスです。

気になる内容ですが、A-1とB-1がすごい名曲なのを除けば、1500円で売る人がいるのも納得できるかな、といったかんじです。アメリカ盤だし。ただまぁ、A-1とB-1は間違いなく文句なしの名曲なので、これだけでも2800円くらいの価値はあるような気がしなくもないです。



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