わかっているだけの8008についての参 考文献[2011-05-07]

雑誌類

Radio-Electronics誌
No.
表題
内容
1
1974年7月号
Build the MARK-8 Your Personal Minicomputer MARK-8の製作シリーズ連載の開始号である。回路図は掲載されていない。文章で回路解説が載っており、部品表が掲載 されている。連載はこの後も続いているが、掲載号は未調査である。
インタネット上を検索して集めた情報とこの号に掲載されている部品表によって推定したところによるとSIM8-01の回路との差は、以下のようである。
(1)4MHzの水晶発振を分周して500KHzの2相クロックを作るようになっており、無調整回路である。
(2)SIM8-01ではトランジスタとダイオードでデータバスのプルアップ抵抗を切り放す回路となっていたが、MARK-8では22Kオームで常時5V にプルアップしている。
(3)メモリのアドレスラッチが74190である。
その他部品の細かい違いはあるが、本質的にSIM8-01と同じ回路である。

トランジスタ技術誌
No.
表題
内容
1
1973年2月号
インテルのミニコンIC 8008の概略紹介記事
2
1973年7月号 マイクロCPU PDCー8という8008を使ったコンピュータのパンフレットレベルの説明
3
1974年3月号 TC-2マイクロコンピュータの製作 CQ出版 つくるシリーズ2 つくるコンピュータ[以下つくる2]に記載されている記事のオリジナルと思われる。
ただし内容は結構異なる。
[つくる2]にある8008タイムチャートと8008の電気特性表がない。
[つくる2]ではクロックがFFで作成されているが、こちらではトランジスタによるマルチバイブレータとワンショット3個になっている。
[つくる2]ではデータバスのアクティブプルアップは、2SA495+1S914であるが、こちらは2SA467+1S1588になっている。
[つくる2]ではデータバスの入力マルチプレクサは7403×3の構成であるが、ここでは7401+ゲートでセレクトになっている。
4
1974年3月号 8008,1101A/A1における発熱の問題 発熱の問題についてわずかに記述している
5
1974年5月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(1) 8008のCPU構造、命令、バス動作について解説がある。特にバス動作についてこれ程細かく説明したものは他にない。
6
1974年6月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(2) 8008のREADY機能、入出力動作、割り込み動作の解説
7
1974年7月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(3) 8008のCPUまわりの回路設計に関して説明がある。
8008のスタート法については、本記事と日経エレクトロニクス誌「マイクロコンピュータに乗ったマイクロDOS」、電子科学「マイクロコンピュータの総 べて インテルMCS-8」に記述がある。

インターフェース誌
No.
表題
内容
1
1975年3月号 マイクロコンピュータの動向と展望
プロセッサの流れとその応用技術を探る
8008の機能、構成をほんの少し紹介
2
1975年3月号 マイクロコンピュータ・アーキテクチャの諸問題
第1世代コンピュータ "4004から8008へ"
8008のハードウェアの概略構成を説明
3
1975年3月号 8008のソフトウェア技術
プログラミング技法からクロス・アセンブラまで
8008のアセンブリ言語のプログラミング解説
コーディング例8種
(特にPフラグの変化を読み取れる数少ない文献の一つ)
PDP-8による8008クロスアセンブラソースリスト
4
1975年3月号
8080とそのインタフェース技術
システム技術とインタフェースの実際
マイクロコンピュータ応用システムの開発をめぐって
8008を使ったパーソナルコンピュータS-500の非常に大まかな説明
5
1975年6月号
マイクロコンピュータ・アーキテクチャの諸問題
第2世代マイクロコンピュータ8080へ
8008の問題点とそれが8080でどう解決されたか
6
1975年6月号
8080のソフトウェア技術
8080の特徴とプログラミング技法
8008と8080の命令体系の比較
7
1975年12月号
マイクロコンピュータ複合体
性能価格比向上への新しいアプローチ
new8008マルチプロセッサシステムのハードウェア構成の解説
8
2002年6月号
付録
復刻版 マイクロプロセッサのすべて 本表 #1,#2,#5の記事の復刻版、装丁と目次タイトルがオリジナルと少し異なる。

ASCII誌
No.
表題
内容
1
1978年2月号 BASIC品定め part 2 Martin Reserch社のMIKE-2 :8008-1 CPU (コンピュータ)
Scelbi Computer Consultant社 SCELBEL BASIC 2151秒
2
1978年5月号 マイコン私情 octalで 042は002と 052は012と
062は022と 072は032と同じにはたらく
(どれもローテート命令)。 070と071は未調査。
3
1982年2月号 マイクロコンピュータ10年史 インテルジャパンの嶋氏が4004の開発と8080の開発経緯を語っている。
その中で8008の問題点についてもわずかに触れている。
インターフェース誌1975年6月号「マイクロコンピュータ・アーキテクチャの諸問題
第2世代マイクロコンピュータ8080へ」に書いてることと同じような点を指摘している。

日経エレクトロニクス誌
No.
表題
内容
1
1972年11月6日 マイクロコンピュータが続々登場●第2部
MCS-8,GPC/P,MARPSの詳細
4ページ程度の8008の概略説明
2
1973年12月31日 マイクロプロセッサを回路設計に使う新手法
固定配線の論理回路に代わって登場
考え方の例として所々に8008について言及される。
3
1973年12月31日 マイクロコンピュータに乗ったマイクロDOS
外部に若干の論理を設ければ8008にDOSが載せられる
8008に64KBのディスクをつないだシステムの解説
後半に掲載されている「8008マイクロコンピュータ応用のポイント」は結構よくまとまっている。

エレクトロニクスダイジェスト誌
No.
表題
内容
1
1974年1月号P49
特集・マイクロコンピュータ応用マニュアル
III-4. MCS-8 シミュレータの実際
アンドール・システム・サポート(株)によるHITAC- 10上の8008シミュレータのオペレーション仕様の解説 9ページ
2
1974年7月号P29 インタラプトのセーブ、ロードプログラム SELNAC8Dにおける8008の内部状態のセーブ、ロードプログラムが載っている。
3
1974年7月号P47 ワンチップマイクロコンピュータQ&A(1) 8008のREADY信号INTERRURT信号の使用法とタイミングについてインテル社の解説が載っている。
4
1973年7月号
1974年1月〜12月号
- 8008のシステムについて随所に解説がある。そのほとんどは(エレクトロニクスダイジェスト書店部 マイクロコンーピュータアプリケーションマニアル)に掲載されている。
本表#2,#3以外に必須の記事はない。

電子科学誌
No.
表題
内容
1 1973年10月号P21 マイクロコンピュータの総べて
インテルMCS-8
8008のタイムチャートと電気的特性が掲載されている。
SIM8-01というインテルの8008リファレンス回路の回路図が掲載されている。
回路図中3404は373のようなスルーラッチであるが、Lowでラッチイネーブルで反転出力しかない。
3205は138と同等である。
9602はワンショットマルチである。
8263,8267はセレクタである。
記事コピーで電気的特性が入手できるのはこの記事とマイクロコンピュータアプリケーションマニアルである。
2
1974年7月号P29
全ページ特集■マイクロコンピュータ応用の実際
クロスコンパイラPL/M
8008版PL/Mについて5ページほどの紹介記事
3
1974年8月号P47
特集■マイクロコンピュータシステムを設計するには
マイクロコンピュータシステムコンポーネント
(株)テル・エンジニアリング製のMIC-8の解説記事
ハード、モニタ、アセンブラ、デバッガなどの概略仕様解説
9ページほど
4
1974年11月臨時増刊号P144
マイクロコンピュータ
S-mic8
新電元工業の8008製の計測、制御分野用コンピュータの 紹介記事 1ページ
5
1974年11月臨時増刊号P145 仏 R2E のマイクロコンピュータ MICRAL 発売
千代田情報機器が 仏の R2E社(Realisations Etudes Electroniques)の代理店となって MICRAL を国内販売するという発表記事 1ページ
Nモデルは8008 500KHz
Gモデルのプロセッサは不明 1MHz
Sモデルのプロセッサは8080 2MHz
(この記事には記載がないがそのほかに8080のMモデルがあるらしい。)

情報処理誌
No.
表題
内容
1 1974年9月号P702 マイクロプロセッサ(ワンチップCPU) 石田晴久氏によるマイクロプロセッサの解説
8008について記述がある。
2 1976年4月号P353 市販マイクロプロセッサとサポートの現状 表の中に8008が含まれる。


newTHE COMPUTER HOBBYIST
No.
表題
内容
1 VOLUME 1
NUMBER 1
P6
NOTES ON THE 8008 INSTRUCTION SET
8008のアセンブラプログラミングのテクニック
2
VOLUME 1
NUMBER 3
P10
JANUARY 1975
BOOK REVIEW Microcomputer Design
8008のコンピュータについて解説した本 「Microcomputer Design」のレビュー記事。
これだけでも8008においてLAA〜LLL命令を特殊命令に使うことや、マルチレベル割り込みを実現できることがわかる。
またこの本の著者はデータバス負荷1.4mAまでOKなど書いている模様。
またクロックはMARK-8と同様インテルの要求を必ずしも満たさなくても動作するとのこと。
3
VOLUME 1
NUMBER 4
P6
FEBRUARY 1975
8008 VS 8080 VS IMP-16 - WHICH MICROPROCESSOR FOR YOU?
8008と8080とIMP-16の比較記事
4
VOLUME 1
NUMBER 5
P6
MARCH/APRIL 1975
RANDOM NUMBER GENARATOR
乱数発生ルーチン:シフトレジスタとEXORで乱数を作る ハードウェアをシミュレート
2^31-1の周期
5
VOLUME 1
NUMBER 6
P4
MAY 1975
ADD A DATA STACK TO YOUR 8008
8008のIOとして外付けのデータスタックを付加する記 事。8bitX16level
レジスタ全部をスタックにセーブ・リストアするコード
6
VOLUME 1
NUMBER 7
P3
BOOK REVIEW Machine Language Programming for 8008
8008のサンプルコードがたくさん掲載されている本だと いうことである。


newMARK-8 USER GROUP NEWSLETTER/Micro-8 Computer User Group Newsletter
No.
表題
内容
1 VOL 1,NO 2
29 SEPTEMBER 1974
P13
Microcomputer Design Chaper Outline
「Microcomputer Design」本の各章の概要
2
VOL 1,NO 2
29 SEPTEMBER 1974
P22
Mark-8 Parts Price
広告欄にMark-8に使う部品の価格が掲載されている
3
VOL 1,NO 7
20 MAY 1975
P19
Introduction to the MIKE2
コンピュータMIKE2の概要
4
VOL 1,NO 7
20 MAY 1975
P46
REGISTER ASSINMENTS FOR MCS-8 SUBROUTINES
8008のサブルーチンにおけるレジスタ使用法の標準を提 案
5
VOL 1,NO 7
20 MAY 1975
P54
SYSTEM/MINAC II Overview
コンピュータSYSTEM/MINAC IIの概要
6
VOL 1,NO 8
27 JUNE 1975
P15
IMPROVING THE MARK-8
MARK-8の拡張についての記事
STACKの増設等
7
VOL 1,NO 10
28 AUGUST 1975
P54
8008 programs
8008の基本的なサブルーチン
DADD:HL+DE->HL
DSUB:HL-DE->HL
EXCR:HL<->DE
INCHL:HL+1->HL
DECHL:HL-1->HL
DRAR:ROTATE RIGHT DE
DRAL:ROTATE LEFT DE
DCOMP:2'S COMPLEMENT DE
INCCNT:(HL)+1->(HL)
DECCNT:(HL)-1->(HL)
DMUL:HL*C->HL
DDIV:HL/C->HL



単行本類

CQ出版 つくるシリーズ2 つくるコンピュータ
No
表題
内容
1
TC-2の製作 8008の電気的特性表、8008のCPUまわりの回路設計に関して説明がある。
2
TVゲーム・ディスプレイ装置の製作 8008の周辺装置の設計

エレクトロニクスダイジェスト書店部 マイクロコンピュータアプリケーションマニアル
No.
表題
内容
1
アプリケーション エレクトロニクスダイジェスト誌に掲載された8008使用のアプリケーションシステムが13システム掲載されている。
2
ソフトウェアの実際 MCS-8のアセンブラシミュレータの事例が掲載されているが使用法が中心であり、あまり新規な情報はない。
3
8008ユーザーズマニュアル インテル社の8008ユーザーズマニュアルが掲載されていると思えばよい。
  • 8008CPUの電気的特性とプロセッサボードのSIM8-01リファレンス回路図が掲載されている。電子科学に掲載さ れているものと同じであるが,こちらは約2倍の大きさで印刷されているため見やすい。SIM8-01の回路動作についての解説がある。
  • MNEMONIC表に8080とMNEMONICを統一する日付について記述がある。
  • 3205 ピン配置図
  • 8263,8267 Truth table
  • SIM8-01 カードエッジ信号配置図,部品配置図
  • MCS-8プログラムライブラリのTeletype and Tape Reader Control Program,Memory Chip Select Decodes and Output Test Program,RAM Test Program,Bootstrap Loader Programのアセンブルリスト

  • VLSIシステム設計-回路と実装の基礎- ISBN 4-621-04049-9
    No.
    ページ
    表題
    内容
    1
    426
    表9.2 マイクロプロセッサの主要パラメータ トランジスタ数:3500
    配線層:1層ポリシリコン+1層金属配線
    2
    427
    表9.3 マイクロプロセッサの主要パラメータ Mips値:0.03
    3
    428
    表9.4 マイクロプロセッサのバス構造とピン数
    4
    436
    図9.11 さまざまなディジタルシステムにおけるRent曲線
    5 456 表9.9 各種のチップやシステムの論理の深さ ゲート遅延:70ns
    論理の深さ:18-29

    産報 マイクロコンピュータの使い方
    No
    内容
    1
    産報 電子科学シリーズ61 マイクロコンピュータの使い方 石田晴久著1975年
    8008チップの解説。それなりにまとまっている。ただ特にこの本だけに記載されている事項はない。


    産報 マイクロプロセッサ制御の設計
    No
    内容
    1
    産報 電子科学シリーズ66 マイクロプロセッサ制御の設計 正田英介・田村穣著1976年
    8008を使った制御システムの設計の解説。
    8008の電気的特性表が掲載されている。8008を使ったコンピュータの回路図(ミニコン M4へのインタフェース回路も含めて)が掲載されている。


    その他

    CP/M CDROM(Walnut Creek CDROM November 1994)
    No.
    出典
    内容
    1
    Simtel CP/M User's Group Volumes 18(CPMUG018.ARK)
    FLTARITH.ASM
    8008用浮動小数点パッケージのパート1で
    浮動小数点演算部分
    2
    Simtel CP/M User's Group Volumes 18(CPMUG018.ARK)
    FPCONV.ASM
    8008用浮動小数点パッケージのパート2で
    FORMAT CONVERSION PACKAGE
    パート1とペアで使用する。

    MCS-8プログラムライブラリ
    No.
    リファレンス
    内容
    1
    intel Tape Number A0800 Teletype and Tape Reader Control Program
    2
    intel Tape Number A0801 Memory Chip Select Decodes and Output Test Program
    3
    intel Tape Number A0802 RAM Test Program
    4
    intel Tape Number A0860,A0861,A0863 Bootstrap Loader Program

    MCS-8 A Guide to PLM Programming Sep. 1973 REV.1
    No.
    内容
    1
    8008用のPLMプログラミングマニュアルである。


    asmj
    No.
    内容
    1
    sourceforge.net に掲載されているオープンソースのアセンブラプログラム
    javaで記述されており8008用のモジュールも存在(Version0.7時点)する。

    ●ブルーバックス マイコンピュータをつくる
    ●I/O
    ●8008ユーザーズマニュアル
    ●MIC-8 マニュアル
    ●8008データブック
    new●Microcomputer Design
    new●Machine Language Programming for 8008

    現在、コピーを入手でき、8008のCPU周辺のハードウェアを構築するのに最低限必要と思われる文献

  • トランジスタ技術誌
  • 1974年3月号 TC-2マイクロコンピュータの製作
    1974年3月号 8008,1101A/A1における発熱の問題
    1974年5月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(1)
    1974年6月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(2)
    1974年7月号 マイクロ・コンピュータ“8008”入門(3)
  • インターフェース誌
  • 1975年3月号 8008のソフトウェア技術プログラミング技法からクロス・アセンブラまで
  • 日経エレクトロニクス誌
  • 1973年12月31日 マイクロコンピュータに乗ったマイクロDOS 外部に若干の論理を設ければ8008にDOSが載せられる
  • エレクトロニクスダイジェスト誌
  • 1974年7月号P29 インタラプトのセーブ、ロードプログラム
    1974年7月号P47 ワンチップマイクロコンピュータQ&A(1)
  • 電子科学誌
  • 1973年10月号P21 マイクロコンピュータの総べて インテルMCS-8
    以上