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大言快・覚書


月に代わってさかやきよ

採集時期:

西暦2000年4月2日

採集場所:

パソコン通信のチャット

補足説明:

チャットでのYOKOさんの一発ギャグで、元ネタはアニメ「美少女戦士セーラームーン」の決めぜりふ「月に代わっておしおきよ」。
見たとおりべたべたのだじゃれですが、なんかツボにはまってしまいました。

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ものを知らない人間には知る喜びがある

採集時期:

西暦1999年11月10日

採集場所:

『書を読んで羊を失う』(鶴ヶ谷真一、白水社)

補足説明:

古い本をひもといていて紙と紙のあいだに枯れ葉が挟んであるのを見つけ、そのときにはなにか気になって枯れ葉を捨ててしまったものの、あとで永井荷風の随筆『冬の蠅』に紙魚を防ぐためと書いてあるのを知り、

ひとたび分かってみれば、そんな自明とも思われることになぜ気づかなかったのか、我ながら不思議なほどだった。まことに、ものを知らない人間には知る喜びがある
本を読むことの行動原理のひとつを言い表した名言。

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藪医者

採集時期:

不明

採集場所:

不明

補足説明:

巷間よく腕の悪い医者をこう呼びますが、恒例のCD-ROM版広辞苑第五版だとこう。

やぶ‐いしゃ【藪医者】 (「藪」は野巫やぶの意で、当て字) 医術のつたない医者。庸医ようい。やぶくすし。やぶ。
だけど、高島俊男先生あたりはこれに異を唱えてますね。そんな面倒な表現のはずがない、と。
で、これはおおかた「ちょっとしたかぜにも騒ぐ裏のやぶ」のしゃれだろうと推測しておられます。風が吹くとざわざわ騒ぐ裏の藪と、そこいらに住んでいる風邪でも大騒ぎする程度のへぼ医者、をかけてるわけですね。
私としてはだんぜん後者を支持。

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薩摩守

採集時期:

不明

採集場所:

不明

補足説明:

「キセル乗車」の話題が出たとき、兄から「無賃乗車は『薩摩守さつまのかみ』というんだぞ」と教えられました。「その心は?」「薩摩守ただのり

CD-ROM版広辞苑第五版ではこんなふうになっています。

さつま‐の‐かみ【薩摩守】 (薩摩守平忠度ただのりを「ただ乗り」に掛けたしゃれ) (1)狂言の一。「船賃は」と問われて「薩摩守」と答えた旅僧が、「その心は」と問われて「忠度」と答えられず、無賃渡河に失敗する。 (2)車・船などに無賃で乗ること。また、その人。
おそらくは(1)の狂言が元になって使われだした言い回しではないかと思われます。で、どんな人だったかというと、
たいら‐の‐ただのり【平忠度】タヒラ‥ 平安末期の武将。忠盛の子。清盛の弟。正四位下薩摩守。また、歌人としても逸話を残し、謡曲などで著名。一谷の戦に敗死。(1144〜1184)

「虎は死んで皮を残し、人は死んで名を残す」といいますが、人間どんなことで後世に名が残るかわかったもんじゃありませんね。

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キセル乗車

採集時期:

不明

採集場所:

テレビのニュース

補足説明:

昔、ニュースで「キセル乗車」という言葉を伝えていたのですが、どうも単なる無賃乗車のことじゃないらしい。で、辞書か落語あたりで知ったところによると、たとえばCD-ROM版広辞苑第五版に載っているこんな意味。

キセル‐のり【煙管乗り】
(キセルは両端にだけ金属を使っているところから) 乗降車駅付近だけの乗車券を持って、乗車区間の途中をただにする不正行為。キセル。
つまり「両はしにだけかねを使う」のしゃれですね。

異説もあるようですが、これが一番無理がなさそう。

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