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お言葉ですね・覚書


目をつぶって見ていた景色を、

採集時期: 99年4月4日
採集場所: 朝日新聞4月4日付朝刊「きほんのきスペシャル」
使用状況: (いわゆる方向音痴の人の症状を診断した後、対策として大学の先生が)
目をつぶって見ていた景色を、心の中で再現してみるのもいい」。
差し出口: うーん、心眼を使って自分の位置を把握するということでしょうか。ちなみに、たとえばこうするだけでも問題はなくなるのでは。

「目をつぶって、見ていた景色を心の中で再現してみるのもいい」。
差し出口: この記事が単行本に収録されているのを見つけて確認してみたら、「目をつぶって、見ていた景色を心の中で再現してみるのもいい」になっておりました。
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歴史に詳しい知恵者

採集時期: 98年12月
採集場所: 中日新聞12月5日付夕刊
使用状況:  映画がまだ“元気”だったころは、撮影所に行くと裏方などに歴史に詳しい知恵者がいて、あれこれ教えてくれたりした。
差し出口: 「知恵」と「知識」は別のものだと思うけど。いろいろなことを知っている人のことをなんと呼ぶのか、その知恵者は教えてくれなかったのだろうか。
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痴漢は犯罪だ

採集者 : にしもと
採集時期: 1998年11月
採集場所:都営地下鉄線構内にて。
使用状況: 啓発(?)ポスターのコピーに「痴漢は犯罪だ!!」
差し出口: 痴漢というのは人なんだから、「痴漢は犯罪者だ!!」(笑)でしょう。もしくは「痴漢行為は犯罪だ!!」か。どっちも間が抜けてるからコピーにするため略したくなる気持ちも分かるが。
庵主所感: 「携帯を持つ」とかいうのも考えてみたらおかしな言い回しかも。無節操な省略は控えましょう。
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これが被害者の血痕の痕です

採集者 : ヨシ様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年10月
採集場所:はっきりと覚えていませんが、刑事物のドラマでした。放送局もはっきりと覚えていません。すいません、情報量すくなくて。信憑性に欠けますね。
使用状況: 「これが被害者の血痕です」
差し出口: ドラマなんだから、生放送じゃあるまいし、この表現がおかしいってことに放送前に誰も気が付かないのはおかしすぎるゾ。でも、実は本当に血痕の痕なのかもしれませんね。。。とっても薄い影と化していたらこの表現でも意味が分からなくもないような。。
庵主所感: まさか、現場に婚姻届が落ちてたり……しませんよね。
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頭をはがいじめ

採集時期: 98年11月
採集場所: 『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(小林よしのり、幻冬舎)
使用状況: 頭を片腕で抱え込んだ絵のそばのナレーション。
「あっという間…
 それこそ瞬く間だ
 頭をはがいじめにして…」
差し出口: 「羽交い締め」というのは相手の頭ではなく両腕を締め上げるもので、プロレスでいえばバックからのフルネルソン。この絵はどっちかというとヘッドロックだろう。
小林よしのりは長州力のファンということで『おーっとフルタッチ』(古館伊知郎原作)を降りたこともあるはずなのに、そのあたりは疎いのかしらん。
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ランナーにお株を奪われたバッテリー

採集時期: 98年10月19日
採集場所: NHK 朝のニュース
使用状況: 日本シリーズで、西武の西口・伊東のバッテリー相手に横浜の石井が盗塁を決めた場面で。
石井にお株を奪われた西口と伊東……」
差し出口: パ・リーグはあまり熱心に見ていないので知らなかったが、西口と伊東は盗塁が得意らしい。指名代打制恐るべし。
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元気の泉はカリフォルニアの陽気のおかげか…

採集時期: 98年10月6日
採集場所: 同日付朝日新聞朝刊「ひと」欄
使用状況: (略)  変わらぬ元気の泉はカリフォルニアの陽気のおかげか、週二回のダンスのせいか、それともしんどさを生きるバネに変えてしまう持ち前の強靱さからか
(略)
差し出口: 「元気の泉は」と元気の湧き出てくる源になるものを問うていると思われる文章なのに、理由や方向を示す表現は何か不自然。
「元気の泉はカリフォルニアの陽気か、週二回のダンスか、それとも持ち前の強靱さなのか」とか「変わらぬ元気はカリフォルニアの陽気のおかげか…」ぐらいでいいのでは。
紹介されている人が欄外で訴えている一言が意味深。
「日本語をもっと簡素化しなければだめ」
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あなたの快適なPCライフを脅かす天敵です

採集者 : れいそう様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年6月
採集場所: Laoxパソコン館でもらったユティリティソフトのチラシ
使用状況: 「バンダル」それはネットワーク経由で侵入する悪質な”Java Applet”や”ActiveX”、不正なユーザーによるアクセスなどあなたの快適なPCライフを脅かす天敵です
差し出口: なんだか私の「快適なPCライフ」は、ネットワークの害虫のような……。
天敵=食物連鎖で、ある動物が他の動物を捕食する場合、捕食される動物の側から捕食する動物をいう。(中略)一般に益虫といわれるものは、害虫の天敵となっているものが多い。(後略)(ブックシェルフベーシック国語辞典)
庵主所感: ふつうの家電製品に比べればものすごく高価、ソフトなしの単体では動かない、動いてもしょっちゅう原因不明のエラーを出したり挨拶もなしに固まったり、極めつけはそうやって費やす時間によって健全な感覚が下ろし金にかけたようにすり減っていくこと(PCを快適に使うために余分な苦労をするという、手段のためには目的を選ばず状態になったことってありませんか?)。
どう考えても「PC」自体が「あなたの快適なライフ」を食い荒らす害虫のような。
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主婦がアパートで絞殺

採集時期: 98年9月18日
採集場所: Yomiuri On-Line
使用状況:主婦がアパートで絞殺…東京・杉並区
 十八日午後三時ごろ、東京都杉並区***の主婦****さん(50)が、近くの知人の男性(37)宅のアパートのベッドの上で死んでいるのを、夫から捜索願を受けて行方を捜していた警視庁高井戸署員が発見した。**さんは首を絞められて死亡しており、警視庁捜査一課は殺人事件とみて高井戸署に捜査本部を設置した。
差し出口: たとえば「巨人が終盤に逆転」という見出しで巨人が逆転負けしたと思う人はいないだろう。あの見出しを見て、主婦がアパートで誰かを絞殺したと考えた私を責めることは誰にもできないはずだ(たぶん)。
後日談: 10月17日付の Yomiuri-On-Line には「◆***野球部員が仲間殴り左腕骨折」の見出しがあった。てっきり殴った方が骨折したものだと思ったら、あにはからんや、中身を読むと仲間を殴って骨折させたとのこと。ここの見出しは意味を読みとるのにテクニックを要するらしい。
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初相撲の土俵

採集者 : れいそう様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年7月18日
採集場所: 朝日新聞夕刊 「歌武蔵」師匠のデビューの記事の一節
使用状況:  部屋でのけいこはつらかった。「森武蔵」のしこ名で初相撲の土俵に上がりはしたものの、これがなかなか勝てない。「逃げるしかない」と思った。
差し出口:  「初相撲の土俵」というのなら、「初芝居の舞台」「初合戦の陣」もありそうなものだが……。
庵主所感: 「初土俵」だと別の意味に解釈されると考えたのでしょうか。
相撲と「初」の字といえば、いしいひさいちの漫画で朝潮が戦績の悪さを反省して初心に返るために「朝」を「初」に変えるというのがありましたっけ。
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