ダ−ジリン
産地はインドのヒマラヤ山麓のダ−ジリン地方。年3回、それぞれ特徴あるものが収穫されるのも楽しみ。最近では新茶も売り出される。マスカットフレ−バ−とよばれるさわやかな香りがあるので、ストレ−トでじっくりと。
ディンブラ
バラに似た柔らかい香りとマイルドな味わいで人気のあるセイロン茶。高地で栽培される。ハイグロウンティ−のわりにはタンニンが少なめ。色、香り、のバランスがとてもいいから、ストレ−ト、ミルクのどちらでもよい。
アッサム
インドのアッサム地方の紅茶。濃厚でこってりとした味わいだから、ミルクティ−にはベストマッチ。色も濃い赤茶色だから、ミルクと合わせても負けない、きれいな色に仕上がる。クリ−ムダウンが起きやすく、アイスには向かない
ア−ルグレイ
ア−ルグレイは茶葉の種類ではなく、ブレンドされたフレ−バ−ティ−。中国茶をベ−スに、ベルガモットの香りをつけたもの。独特の香りは、ミルクティ−や、アイスティ−に最適。クセになる香りだから、ファンも多い。
キ−マン
中国の紅茶で、世界最古の紅茶の産地と言われる。落ち着いたスモ−キ−な香りが、ヨ−ロッパではエキゾチックと言われる理由かも。渋みが少なく、スム−ズな口当たりだからミルクティ−にすると個性的。
アップルティ−
フル−ツフレ−バ−の紅茶の中ではポピュラ−なアップルティ−。ドライのリンゴが紅茶の中に入っているものから、フレ−バ−をつけたものまでといろいろ。ミルクよりもストレ−トのほうがおすすめ。甘みをプラスして。
ウ バ
セイロン茶ではいちばんメジャ−でダ−ジリン、キ−マンに並ぶ世界3大紅茶に一つに数えられる。独特の刺激のある強い香りがあるから、すぐに味が覚えられる。タンニンが多めだけど、渋みよりもコクを感じさせる。
シナモンティ−
フレ−バ−ティ−の中でも、スパイスティ−の代表格。茶葉にシナモンの粉や砕いたものがミックスされている。シナモンの甘い香りが、ミルクティ−にするといっそう引き立つ。甘みもプラスして、こってりといれるのがいいかも。
紅茶を買う場合に、缶入り、紙袋人りのものは賞味期限を確認して新しいものを選びましよう。量り売りの場合は賞味期限を確認できないので、回転のよい、信用のあるお店で選ぶことをおすすめします。保存はきちんとふたができる容器で、缶が密閉容器で最適です。高温直射日光、湿気を 避けて、日陰の風通しがよい場所に置きます。におい、を吸着しやすいので、香辛料やせっけんなどを近くに置かないようにしましょう。どの茶葉も 開封したら、半年以内に飲みきりたいものです。
“グレード”は品質のよしあしのように思われますが、そうではありません。発酵後、乾燥してできた茶葉は大きな葉から小さなものまで混じっています。ふるいにかけて、形やサイズをそろえ、サイズごとに区分されたものがグレードです。OP(オレンジ・ペコ)は針金状の長い葉(7〜15mm)でよくよられている大型リーフ、BOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)は茶葉の中で小さいもの(2〜4mm)で、芯芽を含んでいるものもあります。BOPF(ブロークン・オレンジ・ヘコ・ファニスング)はふるいの下に出たごく細かい茶葉です。
ホットティーに入れる砂糖は、上白糖より精製されてくせがないグラニュー糖か、はちみつ。はちみつには鉄分が含まれ、紅茶が黒ずむこともあるので、紅茶には純粋なアカシアのはちみつか鉄分を除いたものを使います。アイスティーには溶けやすいガムシロップ。作り方は、小鍋にグラニュー糖200gと水150ccを入れて火にかけ、グラニュー糖が溶けて少しとろりとするまで煮詰め冷まします。
春に摘まれる一番茶がファーストフラッシュ、そして夏に摘むセカンドフラッシュがあります。新芽を摘むファーストフラッシュは、収穫量が少なく値段も高めです。お茶の葉は1回に少しだけ摘むのでとんどん新しく芽が出て何度でも摘み収れますが、この2シーズンの茶葉は葉自体が若く、それを生かした発酵をします。どこか緑茶の香りを感じきせるフレッシュな香りが持徴です。どちらもストレートで味わいたい茶葉です。
上で説明したように、グレードによって茶葉の大きさはかなり違います。品質には関係ありませんが、いれるときに量と蒸らし時間が違ってきます。葉が大きいOPならティースプーンで山盛り1杯、BOP、BOPFは普通盛りで1杯です。また、蒸らす時間も葉が大きいOPは3〜4分と長く、BOP、BOPFは2〜3分でOKです。
きちんと紅茶をいれよう。 ロイヤルミルクティ− アイスティ−
やかんにくみたての水道水をたっぷり入れ、火にかけます水の量があまり少ないと、空気が抜けてしまうので、たっぷりの水を沸かします。沸騰したらフタをはずし、3分ほどポコポコと沸かしつづけます。火を弱めて、ふたをします。 茶葉の量はホットティ−と同じ。紅茶が出やすいように小さな容器に茶葉を入れてヒタヒタの熱湯を注ぎ、スプ−ンの背で軽く押します。 基本の入れ方は、同じです。ただし茶葉はホットティ−の2倍になり、濃い紅茶を作ります。
紅茶を入れるための湯の温度を下げないように、あらかじめカップとポットを温めておきます。ティ−ポットとティ−カップに湯を多めに注ぎます。ポットはフタをして片手でフタを押さえて軽く揺すり、2から3分ほどおいておきます。 鍋に水と牛乳を入れます。分量の基本は、水と牛乳の割合が1対1ですが、好みで変えてもいいでしょう。鍋を火にかけて、沸騰直前に火を止めます。 湯を沸かし、ポットを温め、茶葉をポットに入れたら基本の半分の分量の湯を注ぎます。すぐフタをして1から2分ほど蒸らします。
茶葉はティ−メジャ−,ティ−スプ−ン1杯が一人分。葉の大きなタイプなら山盛り(3グラム)、小さなタイプなら中盛り(2.5グラム)です。「ポットのためのもう一杯」は硬水の場合のことです。軟水の日本では不要です。 鍋に、蒸らした茶葉を汁気ごと加えます。スプ−ンで軽く混ぜたら、フタをして蒸らします。冷めないようにコンロの上に置いておきます。 蒸らしている間に、グラスにできるだけ細かく砕いた氷りを入れます。熱い紅茶を注ぐと溶けてしまうのでグラスに山盛りに入れます。
沸騰させておいた湯をティ−ポットに、人数分の量(1人分カップ1杯)より少し多めにいれます。湯が冷めないようにポットをコンロのそばに置き、ジャンピングが起きやすいように少し高めの位置から注ぎます。ポットに入れる湯の量は、ティ−カップを使ってあらかじめ覚えておきましょう。 蒸らす時間は3から4分ほど。蒸らし終わったら、軽くひと混ぜします。渋みが出てしまうので、グルグル勢いよく混ぜないようにしましょう。 1から2分蒸らしたら、ストレ−ナ−を通して、熱い紅茶を一気に注いで急激に冷やします。甘みはガムシロップで。
湯を注いだらすぐにフタをし、保温のためにティ−マットの上に置き、ティ−コゼをかぶせておきます。葉の大きなタイプ(オレンジペ)なら3から4分、小さなタイプ(ブロ−グオレンジペコ)は2から3分が目安。砂時計やタイマ−をセットしておいて、目安時間ピッタリに蒸らします。 温めておいたカップにストレ−ナ−を通して注ぎ入れます。好みでグラニュ−糖や、ハチミツを加えるとコクが出ます。 2人分以上作る場合は、ポットか別容器を準備し、ストレ−ナ−を通して移します。それから氷り入りのグラスに注ぐと白濁しません。
カップの温め用の湯を捨て、ティ−ストレ−ナ−を通して紅茶を注ぎます。2杯以上の場合は、2回に分けて注ぐと濃さが均一になります。