セカンドアルバム『アサバディ』制作日記 



2008年

5月11日 レッサンフィリリ(少数民族語バージョン)


レッサンフィリリという歌のリミックスをしています。
レッサンフィリリは知らない人がいないくらい有名なネパールの民謡なんです。そのレッサンフィリリを
ネパールに住む5民族の言語と民族独自のメロディーでリミックスしました 。

それぞれの民族が自分の民族と生まれた場所に対する自慢や誇りを歌って、次の民族にバトンタッチしていきます。
外国人の私がネパールをあちこち旅してその土地の人から、いろんないいこと、素敵なものを教わるという内容です。
各言語で歌っているのは私ですが、バックでそれぞれの民族の人が自分たちの言語でバックコーラスを歌ってくれる予定です。


少数民族バージョンのほかに、最初から最後までネパール語で歌うネパール語バージョンもあるんですが、
やっぱ、少数民族バージョンのほうがしっくり来るんですよね。言葉とメロディーが。

アルバムには、ネパール語バージョンと多民族バージョンの両方収録するので、聞き比べて
ヤッパ少数民族バージョンはええノウ、と思ってもらうのが私の狙いです。

少数民族バージョンには日本語バージョンも入ります、私にとっての民族言語は日本語なので。

それぞれの民族の人を呼んでのレコーディングは5月25日に予定しています。


++++++++++++++++++++++



レッサンフィリリ 多民族バージョン 訳詞

1 ネパール語(公用語)

長いことネパール住んで、いろんな町行ったよ、
その町の思い出が、胸の中に咲いたよ
新しい町、新しい花、摘みに探しに行こう
花の首飾りもって君に会いに行こう

レッサンフィリリ、レッサンフィリリ
飛んでゆこうあの山越えて レッサンフィリリ
レッサンフィリリ、レッサンフィリリ、
飛んでゆこう カトマンドゥへ レッサンフィリリ


2 ネワール民族(カトマンドゥに住む民族)

誇り高き私たちの文化、さまざまな文字
私たちの楽器 ディメ、ブシャ、ニャキン、キン
神様の歌を歌うために集う小屋
水場に集まる人々
どこにもない窓(注;という名前の有名な窓があるんです)
お寺や、祠がいっぱいのこの国はなんて素敵なんだろう

レンサンフィリリ レッサンフィリリ 
飛んでゆこうあの山のほうまで レッサンフィリリ
レッサンフィリリ レッサンフィリリ
飛んでゆこうオカルドゥンガ(注;ライ民族がたくさん住んでいる町の名前)に
レッサンフィリリ


3 ライ民族 (オカルドゥンガに住む民族)

(前略 すんません、まだ訳していないんの。手書き文字の歌詞が読みにくくて、、、、、)

レッサンフィリリ レッサンフィリリ
シンドゥパルチョークにいきましょう!レッサンフィリリ


4 タマン民族(シンドゥーパルチョークに住む民族)
 
タマン民族はチベット系の人種であり、タンバとガンバ(歴史上の偉人)の功績は忘れることは出来ない。
歯に良いといわれているビリーという薬草、シャーマという独特の織物、金と銀の装飾品で着飾った女性は
どれもタマン民族の証だ
ペンドルジェ(ダンフーという楽器を作った偉人)が作ったダンフー(打楽器)の上に止まっている
ダンフェ(とりの名前)がパタパタ踊っているよ
シンドゥパルチョウクの村からやってきた、わたしは村娘

レッサンフィリリ レッサンフィリリ 
雛鳥が飛び立つように あの山の麓まで飛んでゆこう レッサンフィリリ
レッサンフィリリ レッサンフィリリ 
雛鳥にように飛んでゆこう ソルクンブーまで レッサンフィリリ



5 シェルパ民族(ソルクンブーに住む民族)

ソルクンブーのヒマラヤの眺めはなんとすばらしいことだろう
旅行者がたくさんやってきてにぎわう町
ヒマラヤの麓の村のチョルテン、ルンダル(どちらも仏教徒のシンボル)のすばらしい眺め

ソルクンブーにいる娘のシャムシャル、アンギー(シェルパ民族のドレス)はなんと似合っていることだろう
男の子も女の子が気になっている様子だよ ほらあんなに熱く見つめている
お見合いパーティーをして仲良くなりましょう。

レッサンフィリリ レッサンフィリリ 
飛んでゆこうか、歩いてゆこうかレッサンフィリリ
レッサンフィリリ レッサンフィリリ 
それから僕たちは ジャナクプールに行こう!レッサンフィリリ



6 マイティリ民族(ジャナクプールに住む民族)

私たちの宗教はとても歴史があり、文化はもっと歴史が深い
人々の生活の習慣にも歴史があり、今も変わらない
だから、みんなたのしく平和に暮らしているんです。
わたしはシータ(ヒンドゥーの女神様)で、これは私の町です

ヒンドゥー教徒も、ムスリム教徒も仲良く暮らしている町
愛よりも勝るお経はどこにもありません
ここに住んでいる人々はみんな平等で誇り高い
わたしはシータ(ヒンドゥーの女神様)で、これは私の町です

レッサンフィリリ 愛するわが町 レッサンフィリリ レッサンフィリリ
あなたの愛する村に向かっています レッサンフィリリ



(注;3はまだ訳せていないのですが、だいたい自分のうまれた村(町)の自慢と民族の誇りについての
歌詞になっています。)


7 ネパール語

いろんな町、旅をしてたくさん友達出来たよ。
その町の思い出が胸の中に咲いたよ
新しい町新しい花 つみに探しに行こう
旅はまだ終わっていない、君に会いに行こう

レッサンフィリリ、レッサンフィリリ
飛んでゆこうあの山越えてレッサンフィリリ
レッサンフィリリ、レッサンフィリリ
飛んでゆこう君の町へレッサンフィリリ

+++++++++++++++++++++++++++++



ここまでたどり着くまで、いろんな民族の人と会ってミーティングを重ね
構想から3ヶ月かかって、やっと完成しそうです。

かなり大変な作業でした、、、、、、

25日には各民族の人を呼んでそれぞれのパートの歌を歌ってもらうことになっています。
いよいよこの日がやってきた、という感じです。
地球アゴラの取材も入ってビデオを撮るので、楽しみにしています。


こんな感じで進んでいるところです。