セカンドアルバム『アサバディ』制作日記 



2008年

5月27日 レッサンフィリリ〜26人の合唱〜




25日の日曜日に、レッサンフィリリのレコーディングがありました。

ついにこの日を迎えたという感じです。
いや、ほんとうに長かったな、、、、、


この日は、6つの民族の人たちを呼んで、「多民族語バージョン」の歌入れレコーディングだったんですが、NHKテレビ用の取材カメラも入るということで、私自身はかなりテンパっていました〜!





一番最初に歌入れしたのは、、、、、

日本人チーム

日本人は、さすがに集まりが早かったですね。
そんで、急遽、日本人の本番テイクを一番先にやってしまいました。
思っていたよりもいい歌いあがりになりました。4人きていただいたんですが、そのうち一人は、前日の夜9時に頼まれたにもかかわらず、いやな顔ひとつせず、美声を響かせてくれました。皆様本当にありがとうございました。


次はタマン族チーム

タマン族の人は、民族衣装にもばっちり着替えてくれたんですが、
どういう行き違いがあったのか、今日は歌うつもりできたのでは
なかったとのこと。
イメージビデオの収録だけだと思ったんだって。
話がちがうっちゅううの。(と、きっとお互い思っていたに違いない)
彼ら4人の中でまったく練習がなかったので、4人の歌が歌詞もメロディーもばらばらで、それを修正するのに思ったよりもスタジオテイクに時間がかかりました、、、、でも、とにかく終了。


お次はネワール族チーム

朝9時半の集合からずっと待ち続けて、やっと13時に歌入れが始まりました。3時間以上の待ち時間があったので、その間に練習がばっちりできたのか、わずか4−5回のテイクでOKが出ました。朝の練習を聞いたときには一人、音痴な人がいたんですが、本番テイクではちゃんと歌えていたので、感動したよ。やればできるじゃないか〜



次はマイティリ族チーム

マイティリ族の歌手はさすが、皆さんプロフェッショナルばかりで、 テイクにはほとんど時間がかかりませんでした。しかし、彼らのテイクの前に「今日は、2時から停電の予定なんだ」というスタジオの人のはなしで、予めスタジオの機械の電源を切って待機していました。でも、どうやら大丈夫そうだったので、2時半を過ぎたころから本番テイクをはじめました。この日集まってくれた4人は、今日はじめてこの歌聞いた、といっていましたが、難なく歌い上げてくれました。さすがプロですね。ありがとうございました。


そしてシェルパ族チーム

大体、今回選んだシェルパ族の民謡「ヤシュミギュラ」という歌はタイミング取るのがすごく難しいんです。タイミングの取り方の楽譜を作って、前日渡したんですが、そのとうりに練習はしてくれなかったせいで、歌は歌えるものの、タイミングが合わず、結構時間がかかりました。私が、スタジオの外から「ワン トゥーーー!」とタイミングのキューを出してあげながら何とか収録を終えました。女の子4人で歌ってくれたんですが、一緒に来てくれた男の子2人の声が、女の子4人とあまりマッチしなかったので、「悪いが、君たちは歌わないことにしてくれ」ということで、終了。


最後はライ族チーム

このときで、すでに夕方4時くらいになっていました。
ライ族の人はどうやら、今日レコーディングがあることを知らなかったみたいです。というか、間に入ってコーディネートした人がちゃんと橋渡ししてくれなかったので、4人とも、「もっと前から知っていたら、ちゃんと準備して来たのに」とか、ぶつぶつ言っていました。本当に、ネパールにいると、コーディネートの仕事を誰に任せるかで、仕事がうまくいく行くか、行かないかが決まりますね〜
遅れてきたものの、待ち時間のあいだに1時間ほどグループ練習を重ねたので、テイクは意外にスムーズに進みました。

私も、今日最後のテイクなので、「ああ、やっと終わる〜」という開放感からチャンディダンスをスタジオの向こう側で踊っていました。


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ということで、この日来てくれた人たちのエントリーシートを
見てみると、28人。そのうち、歌わなかった人が
4人くらいいたので、大体、全部で24−26人が、この歌で
声を提供してくれたことになります。

すごいなーーーーー。

後は、私のボーカルを入れるのみとなりました。


みんな期待してくれ。