セカンドアルバム『アサバディ』制作日記 



2008年

5月31日 ノウロ ビハニ(新しい朝 というタイトルの歌)




今回のアルバムに入れる予定の曲で、私が「これは名曲だな〜。(ヒットしないと思うけど)」と思っているものがあるんですが、それが、この「ノウロビハニ」なのです。

このタイトルは、すでにほかのバンドの曲にあるので、多分、別の名前をつけないといけないんだけど、それはそれとして、しばらくは「ノウロビハニ」ということにしておきます。

先ず歌詞が斬新なんです。

「神様、今日一日を私にくださってありがとうございます」

では、歌詞をご紹介します。


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暗い夜が過ぎ
あかるくなりかけたあの空のかなたをごらん
過ぎ去った昨日
ゆっくりと今日がやってくる
風が吹いて 山の稜線に 朝の日差しが 火をともす

風に葉がそよぎ 花が咲く
あたりに良い香りが立ち込めてきた
山肌を飾る花々
自然が微笑みながらわたしのもとにやってくる

神様 わたしのこの 今日の日を歓迎する気持ちを
どうか受け取ってください。


風はサララと吹いて 
太陽はその光をあたりにちりばめる
どれも、今日という日が私に与えてくれた贈り物
わたしはそれを受け取っていいものかどうか、
一瞬恥ずかしさに ためらってしまう

神様 わたしのこの 今日の日を歓迎する気持ちを
どうか受け取ってください。


ああ、胸の中にこみ上げてくるこの感情
神様、どうか、受け取ってください
願い わたしのお願い
そう、そして、、今日は確かにやってきたの


神様、新しい朝の歓迎の挨拶を
どうか受け取ってください


風が吹いて 山の稜線に 
朝の日差しが 火をともす
風に葉がそよぎ 花が咲く
あたりに良い香りが立ち込めてきた
ああ、胸の中にこみ上げてくるこの感情
神様、どうか、受け取ってください
神様 わたしのこの 今日の日を歓迎する気持ちを
どうか受け取ってください。

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この歌は、お経からインスパイアーされて作りました。
作詞は「フルコアンカマ」のドゥルガ ラル シュレスタ氏が
書いてくれました。

私が作詞家のドゥルガ氏に伝えたのは、「ただひたすら、新しい
朝がきたことに対する喜びを歌ってほしい」ということでした。


この詩を書いてもらったのはもう2年近く前になりますが、
あのころは、本当に朝が来るのがしんどかった。
こんな気分の朝を迎えるくらいなら、朝なんてこないほうが
いい、と思うような憂鬱な朝が長いこと続いていたんです。


だから、この曲では、朝が来たことを、今日という日が
生まれたことをただただ感謝する気持ちの歌を歌いた
かったのです。



このお経は2005年の12月に尼寺で聞いたお経から
インスパイアーされた曲です。
長い時間がかかったけど、もうすぐ私のあのときの体験が歌になって
みんなの元に届くかと思うと、うれしいです。